ドアについて考える

みんな毎日使っているドアだけど、ドアについて深く考えることはあまりない。オーストラリアの読者、Emily T.がDave Delisleのウェブサイト、Geek Ideasに投稿した、ひとつのノブが裏表に回転して移動するドアのコンセプトが、私たちの生活を大きく変えるようなものなのか、自分にはよくわからない。

でも、面白いよね。見てて楽しい。考えて楽しい。毎日当たり前のように使っている単純な道具が違う形になったら、私たちの日常がどう変わるのかを考えるのも楽しい。Emilyのドアを見て、私はAdam Haslettの短編『Notes to My Biographer』(日本語訳『わが伝記作家へのメモ』角川書店)を思い出した。奇抜な発想の発明家たちに、ぜひ読んでほしいものだ。

私は壁から絵をはずして床に置いた。黄色い壁紙に、ドアの輪郭を描いた。フルサイズだ。7フィートかける3.5フィートある。

「いいかグラハム、これに4つのノブを付ける。それらを結ぶ線は十字になる。それぞれのノブはドアの内部に仕込まれた機構につながっていて、蝶番は4組ある。ドアの4辺にひとつずつ付いているが、ドアにだけ固定されている。ドア枠に固定されていない。このドアノブを使うと、ドアを好きな方向へ開けることができるのだ。右からでも左からでも、下からでも上からでも。ノブを回すと、ドアからドア枠にネジがねじ込まれる。窓の近くのドアを、朝日や夕日を遮らずに開けることができる。ドアを上に開けて家具を出し入れすることができるから、ドアを擦ってペンキを剥がしてしまうこともない。空が見たければ、上を少しだけ開けることもできるのだよ」

私は壁に、このドアのいろいろな開き方を、小さな図にして、ペン先のフェルトがボロボロになるまで描いていった。「これはキミへの贈り物だ。ドアだよ。本物でないのが残念だがね。でも考えてごらん。みんながこのドアを通るときに、どう通ろうかと楽しみができる。いろいろなパターンができるだろうね。家族によって癖があったりしてね」

強いて自分の意見を言うとすれば、ドアについて想像することも重要だということだ。本物のドアがなんの問題もなく機能してくれていたとしてもね。

だから、いろいろ想像しよう。[ありがとう、Billy Baque!]

- Sean Ragan

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Feb 21, 2012 12:00 AM
Arts, Furniture, Makers | Permalink | Comments (0)

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