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Archives: March 2012

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March 30, 2012

Etsy本社潜入レポート

ブルックリンにあるEtsy本社に入ると、そこが手作り作品を販売するウェブサイトであることが、ロケット科学者でなくてもすぐにわかる。受付係が荒削りの細長い手製デスクで出迎える。彼の背後には木の枝で作ったランプスタンドがあり、壁紙はブリキを貼り付けたようなデザインだ。蛍光灯や非常口のサインがぶら下がる4メートル近い天井を見上げると、空調ダクトに金と白の「毛糸爆弾」が。これは毛糸爆弾の母であるテキサス州オースティンのMagda Sayegによるもの。彼女の落書き的編み物作品を集めたKnitta Pleaseでは、さまざまな毛糸爆弾作品が見られる。

「ここを訪れたすべての人に、Etsyに来たんだと思いっきり実感してもらいたいのです。ここにあるすべてがサイトから来たもの、つまり手作りです」と、Etsyの広報担当者、Adam Brownが説明してくれた。彼の任務はこの言葉で達成された。

地方新聞社の編集部ほどもある作業場に向かう途中に、ここが普通の会社のオフィスではないことを示すものがあった。屋内用自転車ラックだ。1月の終わりにここを訪れたとき、ラックに置かれていたのは10台ほどだったが、ラックは外まではみ出していた。自転車の背後の白い壁には、Etsyの5周年記念パーティーの際に描かれた黒い線画で埋められていた。Etsyでは、利用者から、買った物でいちばん気に入っているものは何かをTwitterで募集したところ、一番はメイソンジャーの針山、地下鉄のトークンを使ったカフスボタン、Emotion Mittens(表情のある手袋)だった。

優れた木工製品に目が利く人のように、私は大きな部屋に入るなり、そこに置かれていた手作りのテーブルが目に入った。全体に天然の木目が活かされた作りだが、縁はオレンジに紫のストライプや、青い波模様が描かれている。そこから手が出ていて、漫画の吹き出しに「Help」と書かれている。この手は、激務に追われたEtsy社員のものではないかと推測した。いくつかの机は脚を伸ばし高くして、立ったまま仕事ができるようになっていた。これらの机は、ブルックリンの家具職人、Craig MontoroとBryan Mesenbourgの作品だ。彼らはParts and Labor Workshop という工房を開いている。立ったまま仕事できる机の改造は、事務管理部のReade Bryanによるもの。従業員から不満が出れば、すぐに座って使う机に戻せるようになっている(なかなかクールだが、Instructables.comのサンフランシスコオフィスにあるスタンドデスクには負ける。あっちではデスクの前にルームランナーが置いてあるのだ)。

作業場の机の中には、箪笥だったと思われるものを使った小さな棚がしつらえてある。また、別の机には、別の廃物を利用した棚があり、カラフルに着色されている。Etsyのコミュニティ部長、Vanessa Bertozziも、そんな机を使っていた。BertozziはEtsyで作品を販売する人たちに、ビジネスを展開できるよう教育や指導をするチームの責任者だ。彼女はEtsy社員の中で、『ホールアースカタログ』を知っている20~30人のなかのひとり。ホールアースカタログは、インターネット前のGoogleとも称される本で、彼女は手作りの机の中に、今でも1冊、Etsyやインターネットのルーツを語るものとして大切に保管している。

私は、いくつかの会議室の壁に掛けれているタペストリーの作者は誰かとAdam Brownに聞いたところ、彼が答えるには、それはタペストリーではなく絵だというのだ。2010年、ブルックリンを中心に活動する画家で、Etsyのビデオポッドキャストにも何度も登場しているMaya Hayukが描いたものだ。私の妻、Pamelaも画家だが、壁の絵の周囲に影が描かれていて、タペストリーが壁に掛けられているように見せているのだと教えてくれた。

Etsyで販売されている作品の多くは、大変に楽しいものだが、Etsy本社もその精神を反映している。会議室には番号ではなく、ミュージシャンと食べ物の名前を掛け合わせた名前が付けられている。ピヨークやオレオ・スピードワゴンやソイ・ディビジョンといった具合だ。ラウンジは「ウータン・クラム」と名付けられ、Etsyのビデオプロデューサー、Eric Beugが、同僚や友人たちと一緒に描いた大きな壁画がある。洞窟のようなメインの作業場は非常にやかましいので(従業員の多くはヘッドホンをしてる)、個人的な電話を掛けるための小さな部屋もある。そこも、昔風のラジオとアールデコ調のテレビ画面があったり、実物より大きい鳩時計の縫いぐるみと機械式タイプライターが置かれていたりする。


「ペイントバイナンバー」の塗り絵で作られた壁画(木漏れ日の鹿)

Etsyの従業員は、オフィスに自転車を持ち込めるだけでなく、犬も連れて来ることができる。多いときで15頭もの犬が来ることがあるという。

「犬が好きでも飼えないボクのような人間にはうれしいことです」と彼は話していた。「好きなだけ犬と遊べて、しかし糞の始末も、獣医代の支払いもしなくて済むんですから」

レンガの壁からタコの足が突き出ているオブジェは、コネチカット州レディングの彫刻家で画家のDavid Cramer の作品。彼のEtsyショップ、ArtAkimbo shopには、タコの足や眼鏡掛けなど、楽しくて実用的なアート作品が売られている。なかには、鼻と髭のある眼鏡掛けもある。角に毛糸爆弾を施されたトナカイの首は、シカゴのLana "Plushinator" Crooksの作品。彼女は、「縫い物業界で世界一働く女性」とも呼ばれている。彼女のショップはこちら plushinator.etsy.com

- Jon Kalish

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Posted by Tetsuo Kanai | Mar 30, 2012 12:00 AM
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北アメリカ手作り自転車ショーの写真

Evil Dead Bike

ミネアポリスの Peacock Groove Cycles が製作したEvil Dead II トラックバイクは、サクラメントのKris Klimaの目を奪った。[写真:Paul Kitagaki Jr.]

このほど開かれたNorth American Handmade Bicycle Show(北アメリカ手作り自転車ショー)の写真が素晴らしい。ライクラを来てカーボン繊維製フレームにまたがる人たちが多く集まっていたが、同時に、手作り自転車の復活を感じさせるものもあった。かつて手作り自転車は、屈強な老人や職人や美観を求める人たちのものだったが、今は、これまでにない多くの人が参加するようになっている。

今回のショーでは、いくつものグループが活発に融合していた。体にぴったりのライクラではなく街で着やすいウェアを探しに来た固定ギア派の都会の若者たち、軽量化よりも頑丈さがフレームの命と考える長距離ツーリングの愛好家、年々増加する自転車を主要な交通手段とする通勤バイカー、昔ながらの鉄のフレームにこだわる頑固者たち、そして、スピードロードバイクであろうが、ゆっくり街を流す「ツイードライド」用自転車であろうが、とにかく高級な自転車を見たいという自転車好きの人たち。

Don Walker Cyclesの自転車に見入るUrban Velo誌のBrad Quartuccio。サクラメントのNorth American Handmade Bicycle Show にて。[写真:Paul Kitagaki Jr.]

Cherubim Hummingbirdとその製作者、今野真一(左から3人目)と、Phillip Stout (右)とその父、Perry。North American Handmade Bicycle Showにて。[写真:Paul Kitagaki Jr.]

自転車がらみで:

Enthusiasts crowd Sacramento Convention Center for 3-day Handmade Bicycle Show(サクラメントで開かれた3日間の手作り自転車ショーにファンが集結)

- Jake Spurlock

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Posted by Tetsuo Kanai | Mar 30, 2012 12:00 AM
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March 29, 2012

How-To:BeagleBoneをはじめよう

Linux搭載のボードがずっと気になってたけど、どこから始めればいいかわからなかった。しかし、Maker ShedがBeagleBoneの販売を開始したときに、試供品をひとつもらうことにした。ボードに付属の解説書はちょっと威圧的で、初心者向けとは思えない(便利な情報が満載なのだが)。ネットで少し調べてみると、BeagleBoneのGPIOピンの読み出しとコントロールをLinuxのバーチャルファイルシステム、sysfsで行う方法がわかってきた。同時に、Pythonでスクリプトを書く勉強もした。基本のdigitalReadとdigitalWriteに加えて、このボードでクールなプロジェクトを作るためのたくさんのツールも覚えた。

長い時間をかけてボードと解説書とスクリプトの間を行ったり来たりしながらLEDの点滅とボタンの回路を作り上げていったのだが、ヘッダの物理的なピンと、スクリプトで参照するピンとを対応させるために2段階のトランスレーションが必要だというのが面倒になった。そこで、このトランスレーションを自動的に行うPythonの関数をパッケージ化してモジュールを作った。公開するつもりで作ったわけではないのだが、もしかしたら、どこかの初心者の役に立つかもしれないと考えた。このモジュール、mrBBIOはGithubにある。みんなで改良してくれたら幸いだ。もっと高度なものをお探しなら、PyBBIOがある。同じことを、こちらはメモリレジスタで行っている。

このボードの使い方がわかったところで、早く「本物」のプロジェクトに使いたくてウズウズしだした。PHPが走るlighttpdウェブサーバをなんとか手に入れて、ピンのハイとローを切り替えるPHPスクリプトを書いたので、電子プロジェクトを簡単にネットで流せるようになるだろう。パフォーマンスの劣るマイクロコントローラでやっていたら、かなりチャレンジングだったと思う。

BeagleBone

BeagleBoneのGPIOピンに関して詳しい情報をすべて伝えることはできないが、このリストが何かの役に立てばと思う。

Matt RichardsonのHow-ToをiTunesで購読するm4vビデオをダウンロードする。または、YouTubeVimeoで見る。

- Matt Richardson

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Posted by Tetsuo Kanai | Mar 29, 2012 12:00 AM
Electronics, MAKE Podcast, MAKE Video | Permalink | Comments (0)

夜用バイクグローブ

Fashioning TechnologyのIrene Poschが作ったクールなウェアラブル技術だ。ウールの手袋の指先と手の平に導電性ニットが縫い込まれている。手を握ると回路が閉じて手の甲に縫い込んだLEDの矢印が光る。3Vのコイン電池が手首の部分に入っているが、交換は可能。指先の導電性ニットによって、手袋をしたままタッチスクリーンの操作もできるようになっている。[adafruitより]

Early Winter Night Biking Gloves

- Sean Ragan

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Posted by Tetsuo Kanai | Mar 29, 2012 12:00 AM
Bicycles, Fashion Tech, Wearables | Permalink | Comments (0)

March 28, 2012

ビデオゲームの父、ラルフ・ベアは90歳で現役発明家

ビデオゲームの父 ラルフ・ベア(Ralph Baer)の素晴らしい紹介ビデオだ。御年90歳にして、いまだ現役。

Baer-In-Lab

「今でも、何かを動かすことから大きな力を得ているよ。ハードウェアを書いて、ボタンを押して、マイクロプロセッサにつなげて、それが動く。ああ、美しい」

ラルフ・ベアはビデオゲームの父と呼ばれている。彼が発明したMagnavox Odysseyは世界初の家庭用テレビゲーム機だ。私は、発明家のインタビューシリーズのひとつとして、昨年の夏にこれを撮影した(いずれ本とアプリも出るはずです)。

今週、彼は90歳を迎え、さらに今年はビデオゲーム生誕40周年でもあるため、私はインタビューの中から、彼がなぜ90歳になっても発明を続けているかという部分を抽出してお届けします。

David Friedman監督はこう話している。「このビデオは、あらゆる階層の現代の発明家をテーマにした写真とビデオのシリーズのひとつです」

- Mark Frauenfelder

訳者から:2006年にアメリカ国家技術賞を贈られているが、その3日前に亡くなった奥さんは晴れの表彰式に出席できなかったという。ひとりになって、他に何もすることがないから発明を続けているのだという。ビデオにはたくさんのお馴染みの電子オモチャが出てくる。あれもこれも、全部この人の発明だったのか! と驚かされる。「絵画の巨匠に絵を描くのをやめて引退しろなんて言えないだろ。同じことだよ」とビデオの中で語っている。発明もアートなんだな。最高にクールだ!

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Mar 28, 2012 01:00 AM
Gaming, Makers | Permalink | Comments (0)

MakerとハードウェアハッカーがPyCon 2012に集結

私の同僚、Julie Steeleが、PyCon 2012のクールなMakerたちのスピーチについて教えてくれた。下のリンクからビデオが視られる。

このほかにもPyConのビデオがあります。pyvideo.orgでどうぞ。

- Brian Jepson

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Mar 28, 2012 12:00 AM
Events | Permalink | Comments (0)

March 27, 2012

フェルトの腰掛け

gei01.jpg

Favoは齋藤嵩さんの作品。材質はフェルトで、蛇腹構造になっている。素材の反発により適度なクッション性を発揮する。

Posted by Takumi Funada | Mar 27, 2012 01:00 AM
Crafts | Permalink | Comments (0)

ルーマニアの若者がスペースシャトルを再び宇宙に

2012年1月5日、Raul Oaidaはブログに次の記事を載せた

12月31日、ボクたちは2台のHDカメラを搭載したBlack Skyプロジェクトを打ち上げました。回収したのは240km先(ハイウェイで320kmのところ)の、山間地で状態は完璧でした。もう1台のカメラのNewTrent外部バッテリが使えなかったので、2時間20分後、30 - 33km上空で気球が破裂する前に録画が止まっています。使用したのは1600gの気球で、回収用にSPOT GPS追跡装置を搭載。16GBの飛行映像を編集したら、すぐにYouTubeにアップする予定です。「ペイロード」はレゴのスペースシャトルです。

その1カ月後、彼はこのビデオをYouTubeで公開した。下のブログの一文が、ほぼすべてを物語っている。

全部ひとりでやりました。

地元の許可を得るのが難しかったので、打ち上げはドイツで行ったそうだ。

2001: A Brick Odyssey

[ありがとう、Alan Dove!]

- Sean Ragan

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Mar 27, 2012 12:00 AM
Earth Science, LEGO, Science | Permalink | Comments (0)

March 26, 2012

クールなハンドツール

弟のPatがメールしてくれた。

「アラスカで一人で暮らしていたDick ProennekeのAlone in the Wildernessを見ろ。こっち(フロリダ)は公共放送サービスでたくさん流されてる。彼こそ本物の開拓者だ。1960年代の働くMakerだよ。何でも手作りしてしまう。道具も手作りだ。電気は通じていない。すべてブローニーで撮影している。彼の技術には驚かされるよ!」
私は、彼が道具の持ち手を自作するところが好きだ。Proennekeは、彼が原野に小屋を建てたのは単に「必要だったから」だという。そして、そうすることで自分を試している。下のYouTubeのビデオでは、番組の中の10分間を見ることができる。冬が到来する前に小屋を建てるところだ。

Wikipediaの彼に関する記事

Proennekeは、その後16カ月間、ツインレイクスで暮らし、物資の補給で親戚を訪ねるために一度帰宅している。その後、またツインレイクスに戻り、30年間をそこで過ごした。アメリカ本土へは、家族に会うために数回帰っただけだった。

彼は2003年に死去している。彼のビデオの完全版は、ここで手に入る

原野に住みたいと思ったことはない? 私はある。とくに、 『Call of the Wild(『荒野の呼び声』ジャック・ロンドン)』 を読んだあとだ。しかし、いまだ実現していない。だからDick Proennekeが私の身代わりだ。私は彼の活動のすべてを楽に眺めている。ほんとにすごい。

- Dale Dougherty

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Mar 26, 2012 02:00 AM
Tools, Woodworking | Permalink | Comments (0)

Diyode CodeShield - ハード工作をすっとばせるシールド

オンタリオ州ゲルフのハッカースペース、Diyodeは、Arduinoシーンに新たなる工夫をもたらした。Arduinoの基礎を教えるときに、まずはベアボードを渡してシールドを組み立てさせるが、このDiyode CodeShieldがあれば、いきなりソフトウェアを教えることができる。

私たちは、人々、とくに子供たちの熱い興味を冷まさないようにするには、コードから教えるほうがよいという結論を得ました。コードに慣れてからハードウェアに挑戦するのです。そして、初めての達成感を、いちばん早く実感できるようにと、Arduinoのコードを教えることに特化したシールドを開発しました。電子回路理論をすっとばして、回路工作の段階を先送りにすることで、学習過程でのフラストレーションの大半を取り除くことができます。あとからフラストレーションを感じるようになるかもしれませんが、そのときには、ポケット一杯に達成感が詰まっています。

入力側にはスイッチ、ボタン、ポット、ロータリエンコーダ、サーミスタ、フォトセル、ホール効果センサ。出力側にはピエゾブザー、サーボ、RGB LED、黄色 LED、ネジ式ターミナル付きリレーがある。

Diyodeはこのボードを完成品とキットで販売する計画らしい。

- John Baichtal

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Mar 26, 2012 01:00 AM
Arduino, Hackerspaces | Permalink | Comments (0)

March 24, 2012

新刊『Making Things Move』

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動く機械を自分の手で作りあげることには、大きな満足がともないます。本書は、デザインやアートを学ぶ学生向けの講座がもとになった、動くモノを作りたいと考えている方のためのメカニズム入門書です。機械に関する知識がほとんどない読者を対象に、ネジや歯車など基本的な機械要素とその背景にある物理法則、材料の特性、部品の結合方法、トルク、エネルギーなどについてわかりやすく説明し、その後、モータの制御や各種の要素を組み合わせたメカニズムについて解説します。解説を読み、実際に手を動かしてネズミ捕り動力自動車やDIYモータなどの作例(プロジェクト)を作ることで、メカニズムの基本を身に付けられるでしょう。

O'Reilly Japan - Making Things Move

Read full story

Posted by Hideo Tamura | Mar 24, 2012 12:00 AM
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March 23, 2012

Makerビジネス ─ シャキーン! テレビゲームの郷愁漂うライト


タッチセンサのスイッチで点灯し、同時にあの懐かしいゲームの音がする。(写真:Adam Ellsworth)

Makerスペースで湧き出たアイデアから、懐かしい魔法が甦ることがある。これは8bitlitの共同開発者、BryanとAdamのメッセージだ。コンセプトからプロトタイプ、さらに小規模ながら生産体制が整うまでに、彼らは2カ月を要しなかった。彼らのマリオブラザース風ペンダントライトは、間もなく販売が開始される。「シャキーン!」

去年の暮れ、Bryanはレーザーカッターでプロジェクトを切り出したり、建具で遊んだり、勉強したりと盛り上がっていた。蠕動ポンプ、Tスロット用ネジ留め式ケース、木の形のランプなど、いくつものプロジェクトが同時進行していた。彼は、レーザーカットした部品でスナップ式ジョイントを試作したり、アセトン溶接の実験もしていた。これらは成功した。これらの経験を活かして、次はどんなプロジェクトができるだろうか。アクリルの箱を作ることは、すでにBryanの数少ない計画のひとつに含まれていた。しかし、1980年代のマリオが世界を支配していた時代の子供として育った彼は、箱のアイデアが即座にマリオのブロックにつながった。彼は木の形のランプのプロジェクトを急遽方向転換して、はい! マリオのブロック型ランプのできあがり。

ランプの開発の様子や、元気なMakerコンビのBryan DuxburyとAdam Ellsworthは、Twitterの@8BitLitでフォローできる。1000人のファンにランプをプレゼントしてくれるそうだ。

ではどうやって作るか? 素晴らしいアイデアがあり、ソフトウェアもデザイン回路もよく知っていて、自らMakerでもあるBryanだが、ランプを現実の形にする手段がなかった。仕事も家族もあり、もうすぐ子供が産まれる彼にには、それを作っている時間もなかった。しかし、クリスマスパーティーでBryanがTechShopの会員であるAdamと出会ったときに光明が見えた。

昼間は、ソフトウエアエンジニアでRapleafのチームリーダーであるBryan Duxburyは、夜はバーチャルな世界から物理世界に戻ってくる。エレクトロニクス、レーザーカッター、3Dプリンタを少しかじり、また、愛する奥さんを休ませようと子供たちと走り回っているとき以外は、作家としても活躍している。彼のブログはblog.bryanduxbury.comで読める。

多くの人がそうであるように、AdamもまたMakerスペースでMakerとして育ってきた。工具も仲間も揃っている環境は、学んだり、教えたり、作ったりが日常だ。そこで自信と実力を身につけた彼は、製品開発のための素早いプロトタイピングが自分の行くべき道だと考えている。つまりAdamとBryanの出会いは、このベンチャーを実現させるための天の巡り合わせであった。気さくな会話はArduinoから始まり、やがてブロック型ランプの話になった。するとAdamは「作れるよ!」と即答した。それが12月15日のことだった。

Adam Ellsworthはこの3年間、MITでブレイン・マシン・インターフェイスを開発したり、無重力での3Dプリントや、スポーツ用のモーションセンシングなどに情熱を注いできた。高速プロトタイピングの達人である彼の目標は、人々を笑顔にするものを作ることだ。彼は今、エレキギターを作っている。そのほかにも、いくつものアイデアを模索中だ。

最初のプロトタイプはわずか2日でできあがり、そこから伝説が始まった。その後の2カ月間で、彼らは多くのことを学び、多くの困難に直面し、多くのうれしい成功を収めた。私が今これを書いている間、彼らは大きな可能性を秘めた新しい販売チャンネルの入口に立っているはずだ。

この製品の機能については、最初からはっきり決まっていた。ブロックは透明で、底にタッチセンサがあり、コインの音が出る。しかし、そのとおりに、しかも安く作ることは意外に難しかった。たとえば、安価なATTinyマイクロコントローラは魅力だったが、性能が不十分だという不安がぬぐい去れなかった。彼らが体験すべき未知の問題のリストは長いものだった。

プロトタイピングからは多くの答えが得られ、多くを学び、作り直すごとに改良が加えられていった。彼らはプロトタイプを研究した。アクリルはやめて、電子回路を変更して、作り方も洗練させた。何度も作り直した。完成品を作ったら、キットを作る余裕もできた。ペンダントライトにはスタンドのオプションも加えた。価格も考え直した。高性能なツールが自由に使えるようになったMakerの世界では、採算性のよい素早い改良が、現実的なビジネスの形として期待できるようになってきた。

開発中、仲間のMakerや熱心な愛好家のコミュニティから多くの助言が寄せられた。手で触るだけで点灯させる仕組みをもっとも安く作れる方法は? ATTinyマイクロコントローラを使うにはどんな設計アプローチが最適か? どうやってライトが点灯したときに音を鳴らすか? 彼らを助けたいという仲間たちの思いが、プロトタイプの改良を押し進めていった。

時間が経つにつれ、BryanとAdamは、自分たちが特別なものを作っているのだという確信が持てるようになった。多くの人にも製品を使ってもらい、彼らと同じ反応を見せるようになった。子供のころに熱狂したテレビゲームのあの形と音が心の中に甦る。ランプを点灯させたとき、人々は思っていた以上の楽しさを感じる。すぐに笑顔が広がる。マーケティングに関しては多くの難問が残っているが、この製品のコンセプトは間違っていないと彼らは確信している。

ラピッドプロトタイピングのおかげで、発売も早かった。最初は友人や家族にのみ販売されたが、すぐに彼らはEtsy.comのショップを開設した。そこでは彼らが自分たちで撮影したビデオが11,000ビューを記録した。上々のスタートだ。つい最近、この製品がビデオゲームファンのための製品サイト、Lootiful.comで紹介された。2月13日、まだまだ始まったばかりだが、明るいものが見えてきた。

彼らの行く手には、どんな障害が待っているのだろうか? 未知のあれやこれやだ。しかし、まずはスケールだろう。大口の注文が入ったときにどう対処するか。いきなり大ヒットして1,000個まとめて発注されたとしたら? 成功した製品は、みなこれに似た問題に直面する。嬉しいことではあるが、注文に追われて寝る間も奪われる。残念ながら、今日のMakerスペースのネットワークがこの問題に貢献できることは少ない。今後の課題だ。

現在、BryanとAdamは楽しくやっている。好きなものを作ること以上に楽しいことはない。客の期待を上回る製品を届ける以上の喜びはない。彼らは、このまま望む方向へ進んでいき、やがてはビデオゲームファンのための製品をビジネスにしていくだろう。次は何を作ってくれるのだろう。楽しみに待っていよう。「シャキーン!」

ここで紹介してほしい革新的な製品はありますか? 物作りの世界の新しいビジネス、Makerたちが力を合わせて製品を生み出した物語など、面白い話を知っていたら、MakerInnovation@me.comまでメールをください。革新的な製品やMakerに光を当てたいと思います。

- TravisGood

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Mar 23, 2012 01:00 AM
Gaming, Interviews, Makers, Retro | Permalink | Comments (0)

未来の技術家庭科は車でやってくる

SparkLab Mobile

MakeとMaker Faireの精神をお弁当屋さんのトラックに積み込めるぐらいにまとまれば、子供たちに物作りを教えて回れるんじゃないかな?

これはスタンフォード大学のデザインチームが投げかけた質問だ。去年の秋、私たちは、スタンフォードのd.schoolで知り合ったプロダクトデザイナーのPrat Ganapathy、Eugene Korsunskiy、Aaron Peckと会った。d.schoolとは、私たちが訪問した学際的プログラムのひとつで、今やアメリカ中の学校を疫病のように冒している標準テストと予算カットのために退屈で行き詰まってしまった教育システムに代わる、未来のあるべき学習環境を実践している素晴らしいモデルでもある。

East Bay Mini Maker Faireで1日を過ごしたあと、移動物作り車の構想について語り合ううち、彼らは前にも増して興奮していった。以前に会ったときに比べて、彼らのチームは人数が2倍になり、機械工学科からJason Chuaが、教育学科からはKathayoon Khalilが、そしてもう一人のプロダクトデザイナー、Diane Leeが加わっていた。この6人の学生がSparkLabという名のもとに、彼らの物作りへの愛情を移動プログラムで広めていく方法を探っている。中古の配達用トラックを手に入れて、Makerツールを組み込んで、学校から学校へと移動しながら子供たちに、受動的な学習者ではなく能動的なMakerになることで世界にインパクトを与える人間になれるということを教えてまわりたいと考えているのだ。「子供たちが知識と自信を身につけて、一回ごとにレーザカットプロジェクトをやりたい」という。

彼らの夢を叶えて、多くの子供たちの物作りの力を開花させる手助けをしたいという方は、KickstarterのSparkLabプロジェクトで、いくらか支援をしてほしい。素晴らしい仲間もいる。彼らのアドバイザーを務めているIDEOの創設者、David Kelleyは熱くこう語っている。「こうした創造的な自信を教室に取り戻そうと、みんなが動くことは本当にエキサイティングだ。......これは、本当の意味で子供たちと密接に関われる教育手段だ」

スタンフォードから車で行ける範囲なら、あなたの学校や夏休みの課外活動などへ彼らのトラックに来てほしいと訴えよう!

訳者から:d.school はスタンフォード大学の大学院の中にあるデザインクラス。学位がもらえる正規のコースではなく、さまざまな学部の学生が集まって先端的なプロジェクトを行う場所だ。

- Michelle "Binka" Hlubinka

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Mar 23, 2012 12:00 AM
Education, Hackerspaces, Kids, Mobile, Uncategorized | Permalink | Comments (0)

March 22, 2012

World Wide RomeにMakerが集合

私は今、ローマで開かれているイタリアのMakerムーブメントの発展と貢献を支援するためのカンファレンスに参加している。今朝はChris AndersonとMassimo Banziが講演を行い、午後は私が行う。ホストはRiccardo Luna。World Wide Rome - the Makers Editionの主催者だ。カンファレンスは美しいローマの旧水族館、Acquario Romanoで行われている。

Andersonは、イタリア文化におけるデザインの重要と、その専門性が、すべての人がデザイナーになる新しい世界を理解するうえでの焦点になると語った。

Banziはイタリア本国でよりアメリカで有名な人物だ。Interactive Design Institute Ivreaで Arduinoを開発したときの話を披露した。Arduinoを開発したのは、インタラクティブデザインのための実験用プラットフォームが欲しかったからだそうだ。

20120309-123608.jpg

Leandro Agroは、デザインが今や物の形を考えることではなく、接続した物の働きを考えることだという面白い話をしていた。

これから私が「Makerムーブメントを先導すること追いかけること」というテーマで壇上にのぼる。歴史の中では、創造性が爆発する時期があるものだ。道具と知識の発達により、あらゆる表現のありかたに新しい機会が与えられる。そしてそれが、個人と社会に変革をもたらす。ルネッサンスが歴史にもたらしたものはそれだ。新しい道具と新しいアイデアと、より多くの参加たちによる同じような変革の時期に、もし私たちがいるとしたらどうだろう? 今この時、この時代に、ルネッサンスの要素を発見できたとしたら、どうだろう?

現在、Maker Faire in Florenceの準備をしているところだ。この活気溢れる世界を世に知らしめる文化的脈絡として、素晴らしいイベントになるはずだ(編注:英文の記事は3月9日に公開されました)。

- Dale Dougherty

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Mar 22, 2012 01:00 AM
Arduino, Makers | Permalink | Comments (0)

無限の彼方へビデオ振り子

Jonathan BraininPendulum Video(ビデオ振り子)は、現在製作中の脅威的なビデオ彫刻だ。ビデオモニタに向けたカメラの映像がモニタに映し出される。そのモニタの前で、振り子に取り付けられた2つめのモニタが揺れる。すると、画面に美しい振り子の連続映像が映し出される。このほかのバージョンのJonathanのビデオもなかなか美しい。[Triangulation Blogより]

- Matt Richardson

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Mar 22, 2012 12:00 AM
Arts, Video Making | Permalink | Comments (0)

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