Archive: Education
February 10, 2012
Zero to Maker:ミネソタ州ミネアポリスにて
ちょっとヤル気のなかったMaker、 David LangがMakerカルチャーに身を沈め、我らの仲間、TechShopの寛大なるご協力のもと、できる限りのDIYスキルを習得していく様子をレポートします。彼は、何を学んだか、誰に会ったか、どんなハードルをクリアしたか(またはしなかったか)など、奮闘努力のレポートを連載します。- Gareth
↑ フォーシェイタワーのような投石機。The Hack Factoryが製作しているツイン・シティーズ(ミネアポリス・セントポールの愛称)をテーマにした攻城兵器作品のひとつ。
1カ月ほど前、Phil Torroneが彼の街を賛美するコラム、「ニューヨークでできれば、どこででもできる」で、ニューヨークは仕事でも遊びでも特別な物作りの条件に恵まれていると書いていた。ニューヨーク市はMakerにとって最高の街であり、彼の会社、Adafruitをきりもりするにも理想の場所だと強調していた。
私は、公開されると同時にそのコラムを読み、Philの言っていることに逐一納得した。ニューヨークのWorld Maker Faireに参加したときも、ニューヨーク地区から集まったMakerたちに大きな感銘と刺激を受けた。しかし私はサンフランシスコ系の人間だ。私はサンフランシスコの人が好きで、景色が好きで、おおらかな心が好きだ。とくに物作りに関しては、飛び抜けたMakerや資源が圧倒されるほど豊富にある。サンマテオで開かれたMaker Faire Bay Areaは、今のところ最大の入場者数を誇っている。
コラムの最後でPhilは、読者に向けて、自分の街がビジネスに最高だと思う人は意見を聞かせてくれと呼びかけていた。しかし、案の定、それに応じられる人は少なかった。やっぱりニューヨークはみんなも大好きな街だし、ぶっちゃけ正直な話、みんなのコメントを読んで驚く点はなかった。究極のMakerの街がどこかという議論は、ニューヨークかサンフランシスコの(もしかしてデトロイトも)どちらかというところに集約されるのではないだろうか。そこまで考えたところで、私はこの問題は心の奥にしまい込み、もうそれ以上考えることはしなかった。
しかし先週、年末休暇でミネアポリスの両親を訪ねに帰省したとき、例の問題が一騎打ちなどではないことを思い知らされた。あのPhilの問いかけが、なんともタイムリーに感じられた。
ミネアポリスで育った私にとって、そこは常に特別な街だった。ここの住人は世界でいちばんいい人たちだと今でも信じている。住むには最高の場所だ。しかし、ここがどれだけ素晴らしい物作りの街であったかを知らなかった。それがわかっていれば、このMake Onlineで連載されているビデオシリーズ「Meet the Makers」で最近紹介された William GurstelleとAdam Wolfの2人がミネアポリス出身であったことにも、それほどビックリしなかったかもしれない。この街のMakerコミュニティがどれほど発達していたかも、私は知らなかった。
帰省1日目、私はセントトーマス大学工学科教授でSquishy Circuitsの生みの親、AnnMarie Thomasに会った。World Maker Faireで、Making Tomorrow's Makersという彼女の講演を聞いて以来、私はずっと彼女に会いたかったのだ。この講演で彼女は、著名な発明家たちは、子供のころの物を作ったり機械をいじって遊んでいた経験が将来の発明につながったと話していた。電子メールを何度かやりとりしたあと、やっとのことでお互いに時間を作って会えることになった。彼女は私に、予想を上回る大きな力となってくれた。私は、数多くのMakerの知恵を授けられ、セントトーマス大学の素晴らしいデザイン研究所を案内されたが、なかでもありがたかったのは、ミネアポリスに滞在中に会うべきMakerやグループのリストをもらったことだった。
リストにあったグループのひとつ、TC Makerのハッカースペース「The Hack Factory」を訪ねたときは、たまたまオープンハックナイトが開催されていた。TC Makerは、2009年にPaul Sobczakによってオンラインフォーラムとして設立された。フォーラムでのディスカッションは、やがてコーヒーショップでの会合となり、ついにはミネアポリスに倉庫を借りるまでに発展した。そのハッカースペースを案内してもらったが、木工と金工の作業場、電子工作の部屋、CNCエリアがあり、その広さに圧倒された。しかし、なぜ今までなかったのだろう。ミネアポリスの家賃は、私が訪問したことのあるサンフランシスコやロサンゼルスやニューヨークのハッカースペースに比べたらずっと安いのに。広いスペースにたくさんの工具があれば、本当に便利だ。The Hack Factoryは非常に活動的だ。Makerの温かい心に「ミネソタ・ナイス」が重なって、素晴らしい人たちのグループになっている。

↑ アートと物作りのための非営利会員制スペース The Mill が入ることになっている建物。
もうひとつ、AnnMarieが教えてくれたのは、TechShopに似たシステムのMakerスペース、The Millだ。The Millのことは初耳だった。それもそのはず、1月中旬にオープン予定ということだった。私は、オープン前の様子を見せてほしいとツイッターで依頼したところ、翌週に来てくれと返事が来た。指定された建物に到着すると、創設者のBrian Boyleと業務責任者、Greg Flanaganの出迎えを受けた。まだ工事中だったが、あと数週間でどんな姿になるかは簡単に想像がついた。The Millは、TechShopとよく似たサービスを提供することになっている。つまり、CNCマシンやレーザーカッターや3Dプリンタや木工と金工の作業場など、必要なものがすべて揃った場所になる。みんなが最新設備を使えるように講習会も開かれる。
今回の旅の間、故郷でMakerを支えるこうしたうれしい驚きに出会うたびに、私はツイートしてきた。そのひとつがMakeの筆者で「Cult of Lego」の著者でもあるJohn Baichtalの目に留まった。彼もまたミネアポリスの住人だった。私はサンフランシスコに帰る日に、Johnと会ってコーヒーを飲んだ。有意義な話し合いができた。私は彼の著書についてあれこれ聞くことができた。さらに彼は、私にこの街のMakerたちがいかにしてコミュニティを作ったか、どのようにグループが結成されたか、何を目指しているのかなど、内部の人間ならではの話を聞かせてくれた。それらがすべて、このほんの数年の出来事であることを知って、私は驚いた。
これはミネアポリスだけの話ではない。アメリカ中の(世界中の)Makerは、公式、非公式を問わず結集しつつある。この「Zero to Maker」で私が行ってきたようなことは、サンフランシスコやニューヨークのような設備の整った街でしか体験できないことかもしれないと危惧していたのだが、それは大きな間違いだった。そしてそれが、最高の発見だった。
過去の記事:Zero to Makerの旅
- David Lang
訳者から:Squishy Circuits は、導電性粘土で回路を作るというもの。これを見てね。
ミネソタ・ナイス(Minnesota Nice)とは、ミネソタの人たちの気さくで温かい人柄と気質を表す言葉だそうです。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Feb 10, 2012 12:00 AM
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February 6, 2012
DARPA Mentor Award - 教育に物作りを

O'ReillyのMAKE事業部と、パートナーとして活動してきたサンフランシスコのOtherlabが、Manufacturing Experimentation and Outreach(MENTOR:製造に関する実験と福祉活動)プログラムに貢献したことで、プログラムの主催者であるDARPA(米国防総省国防高等研究事業局)から表彰されました。今後このチームは、DARPAのMENTORプログラムの推進に主体的に協力し、物作りのための新しい設計ツールと協力的な実習活動の導入を高校に求めていくことになります。
MAKEのDale DoughertyとOtherlabのSaul Griffith博士が新しく創設したMakerspaceプログラムは、物理的な作業スペースに代わる、設計用オンラインツールや協力環境を統合したローコストな作業場を提供し、教育的サポートによって高校生たちに、最新技術や革新的な手法を使って実際に手を動かして物を作る体験を与えるというものです。今年から2013年までの学校年度にカリフォルニア州の10の高校で試験的に導入するのを手始めに、今後4年間をかけて、1000校以上の高校への導入を目指します。
MENTORは、DARPAのAdaptive Vehicle Make(適応車両製造)計画の一環として、分散型の協力的な製造方法や設計のための実験に高校生を参加させようというものです。MENTORの大きな目標は、今日的な賞金をかけたコンテストを通じて、高校生たちを工業的なデジタル製造の現場に触れさせることで、意欲ある次世代のシステムデザイナーや工業イノベーターを育成することにあります。
DARPAのレジナ・デューガン長官は「国家として私たちが直面している最大の困難は、物作りの能力が低下していること」だと語っています。これを受けて、Saul Griffithと私はDARPA MENTORへの参加を決めました。MAKEのコラムニストでHowToonsの共同開発者であり、起業家でもあるSaul Griffithは、自身がマスターMakerであり、未来のデザインや工学に対してユニークな見識を持っています。デザインやプロジェクトを共有できる高校生のための協力型プラットフォームの開発し、物作り教育のためのスペースを高校に設け、より多くの生徒に物作りの学習の機会を与えるという活動を、彼といっしょにできることを、私は大変にうれしく思っています。Makerspaceプログラムの一環として、Makerと教育者との交流の場として、また高校生の作品発表の場にと、Maker Faireを利用してゆくことも考えています。
物作りが、教育をどう変革していくか、どれだけの人たちがMakerムーブメントの波に乗って前進し、もっとも求められている教育改革のチャンスを掴むことができるかなど、注視したいことはたくさんあります。DARPAのMentor賞は、この改革を国家の優先事項として推進するものです。私たちは、Makerコミュニティと教育コミュニティをつなぐ架け橋だと思っています。Makerが持つ資産や技術を高校に、つまり教育環境に投入し、生徒に大切な物を与えつつ先生を支えます。私たちは、その方法を探っていきます。
Makerspace.comというウェブサイトを立ち上げました。プログラムの情報をまとめて紹介し、協力者を集めることを目的としています。また、Makerspacesのディレクトリを作るためのフォーラムも開設しました。参加者同士でアイデアや実施体験を共有するためのネットワーク作りに役立ててください。Makerspaceは、言うなれば、若いMakerと、彼らを支える教育者を助けるための、教育ハッカースペースです。Makerspaceプログラムの目標のひとつに、Makerspaceを安価に開設することがあります。中学校、市民センター、高校などに開設できれば、より多くの人が参加できるようになるでしょう。
MITのデューガン博士が2011年12月に行った講演です。
http://www.kaltura.com/index.php/kwidget/wid/_203822/uiconf_id/1898102/entry_id/1_z703hhb8/
こちらは2011年5月のTEDxでのSaul Griffith博士の講演です。
関連リンク:
O'Reillyからのプレスリリース
Makerspace.com
訳者から:DARPA の Adaptive Vehicle Make 計画は、短期間で高性能な軍用車両を開発製造するための計画で、軍事目的ってところが引っ掛かるけど、いろいろな人たちが教育改革に乗り出して、それに学校も協力して進めていくという形がうらやましいね。
- Dale Dougherty
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Feb 6, 2012 01:00 AM
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January 23, 2012
ファブラボ・ブームボックス



MITの学生、Matthew Keeterは、かわいいポータブル音楽プレイヤーを設計製作した。ニール・ガーシェンフェルドのかの有名なHow to Make (almost) Anything クラスの卒業製作だ。ケースは、3つの8角柱を組み合わせた形状になっている。部材は5.2mm厚の合板をレーザカットしている。操作系は容量性タッチセンサを使った5つのボタン。音楽データはSDカードでプレイヤの背面から供給する。プリント基板は両面式で、プリント基板用のロボット・フライス盤で切り出した。すべてのソースファイルが公開されている。
- Sean Ragan
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Jan 23, 2012 12:00 AM
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January 16, 2012
Zero to Maker:自分を説明するということ
ちょっとヤル気のなかったMaker、 David LangがMakerカルチャーに身を沈め、我らの仲間、TechShopの寛大なるご協力のもと、できる限りのDIYスキルを習得していく様子をレポートします。彼は、何を学んだか、誰に会ったか、どんなハードルをクリアしたか(またはしなかったか)など、奮闘努力のレポートを連載します。- Gareth
年末休暇。家族といっしょに、素直な気持ちで自分を振り返ることのできる唯一の時間だ。とくに、この一週間は輝いていた。
何年間も、家族から離れて大陸の反対側で暮らしてきた私は、年末の休暇に自分が何を考えて生きてきたかを報告する機会でもある。しかし今年は、私の物作りの冒険を説明するうえで、これまでにない困難を味わった。このZero to Makerコラムのことで、弟に「で、兄さん、ライターの仕事はどうなの?」と聞かれたとき、けっこう難しいものだと感じたのだ。
「順調だよ!」と私は答えた。弟が私の記事を読んでくれていたことを知って、本当にうれしかった。「すごく勉強になるし、本当に楽しいよ。いちばん新しいのは読んだ?」
「ああ、すごくよかったよ」と彼は答えてくれた。彼の声には、好意的な驚きと、わずかな感動が込められていた。
「そう、ありがとう。ボクが今やってるサイドプロジェクトの話は読んだ?」と私は尋ねた。それがとても気になっていたのだ。読者、とくにMakeコミュニティの外の人たちの反応がいまひとつだったからだ。だから、ぜひともこの機会に弟に聞いておきたかった。
「あ......、いや、じつはまだ読んでないんだ」と彼は言った。
弟の声から力が抜けていく。どうやら私に気を遣っておもしろいと言ってくれていたようだ。そこで私はさらに問い詰めた。「そうか。じゃあ、どの記事を読んだんだ?」
「いやその......最近は読んでないんだよ。読もうとは思ってたんだけど。ときどき技術的に難しい話になるだろ。そうなると、ボクは付いていけなくて」
おもしろい。技術的に難しいって? そんな風に考えたこともなかった。もちろん、弟はただ言い訳をしているだけだとは思うけど、ちょっと真剣に考えてみるべきことだとも感じた。私は母にも意見を求めた。すると母も、わけのわからない技術用語が多すぎると感じたそうだ。
これは効いた。大打撃とまではいかないが、私は仲間内でいちばん技術にうとい人間という立場に甘んじていたようだ。少し考えなければならない。初心者Makerとして、Makerの世界を集中的に嵐のように旅をするという特権に恵まれた私は、その体験を、同じような初心者Makerにもわかるように翻訳して伝えなければならなかったのだ。
この数カ月間の自分の旅を振り返ってみた。最初の記事を読み返し、いちばん新しいものと比較した。弟と母の言うことは正しかった。私の文体や言葉の選び方が違う。これでハッキリした。「CAD」や「CNC」とは何の略語なのか、とか、アクリルはレーザーカッターでベクターカットできるが金属はウォータージェットが必要だとか、Makerになる前の自分だったら完全につまづいているところだ。私が学んだことのうちどれだけが、単に語彙を増やすことではなく、知識として役だったのだろうか。
このコラムを書き始めるまで、そして物作りの集中講座を受けるようになるまで、私はいつも意識していた。Maker Faireに何度も参加し、Make Onlineも読んだ。それでも、やっと専門用語に慣れたてきたというレベルだった。Maker Faireのことを初めて聞いた2009年のころのことを思い出してみた。誰かとの会話で、参加するよう勧められたのだ。そのとき、「Maker」という言葉の意味がわからず、二度も聞き返してしまった。それが今では、Maker Faireとは何かを何度も何度も説明する立場になったのだが、何度説明しても、その魔力を伝えることができない。実際に見てみなければ、理解できないことはある。
英語の中で、「make」という単語は69番目によく使われる言葉とされている。しかし、2009年以来、この言葉は私にとってまったく違った意味を持つようになった。この「make」のもうひとつの定義をみんなに説明できるよう、私は一層の努力しなければならない。
そこでみなさんに質問。あなたの「making」の定義とはなんですか?
過去の記事:Zero to Makerの旅
- David Lang
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Posted by Tetsuo Kanai |
Jan 16, 2012 12:00 AM
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January 6, 2012
Zero to Maker:サイドプロジェクトの襲撃

ちょっとヤル気のなかったMaker、 David LangがMakerカルチャーに身を沈め、我らの仲間、TechShopの寛大なるご協力のもと、できる限りのDIYスキルを習得していく様子をレポートします。彼は、何を学んだか、誰に会ったか、どんなハードルをクリアしたか(またはしなかったか)など、奮闘努力のレポートを連載します。- Gareth
Makerたちには驚かされる。どれだけのプロジェクトを同時進行させているかを見るにつけ、畏敬の念にとらわれる。ちょっと話がはずむと、たいてい、5つ以上のプロジェクトの構想を暴露される。新しいツールをひとつ見せれば、たちまち、その応用法やそれを使った実験の長いリストができあがる。これこそMakerの気質 (永久に止まらないプロジェクト案のベルトコンベア)であり、生まれながらの体質だ。私は、たったひとつのプロジェクトを考えるだけで精一杯の口だ。だから、苦労して複数のプロジェクトのバランスを取る心配なんてないだろうと思っていた。ところが、それは大間違いだった!
今やっとわかった。East Bay Mini Maker Faireで、OpenROVのブースを訪れたあるMakerからこう言われたのだ。「何が作れるかと考える時期はすぐに終わる。作る時間を捻出する方法ばかり考えるようになるよ」
そのとき私は同意するようにうなずいたが、その本当の意味が理解できたのは、先週の日曜日、ほんの「ちょっとした」サイドプロジェクトに週末を丸ごと費やしてしまい、下手をしたら次の週末もそれで潰れてしまいそうな状況に陥ったときだった。それは先週の木曜日、壁面ガーデニングについて語り合っていたときで、私は、壁面で植物を育てるというアイデアに魅了されてしまった。
Zero to Makerを始める前だったら、あちこちの店やウェブサイトを回って、もっとも安価にあげる方法を探すか、ただ情報を読むだけで終わっていただろう。しかし、今の私は違う! 自分で作り始めたのだ!

私は、園芸に関してもからっきしダメだということを言っておかなければならない。Green thumb(緑の親指:園芸の達人という意味)の反対語があるとしたら、それは「私」だ! 普通に考えて、このプロジェクトの最大のポイントは、どうやって壁に土をくっつけるかだ。私は、壁面ガーデニングの実例ややり方についてGoogleで検索した。そして発見したのは、セラミックの上に草を育てているアーティストたちの例だった。この路線が正解かもしれないと私は思った。私は、Luquid Ceramic(住宅用屋外ペイント)のメーカーに電話をかけて、ペイントに草の種と園芸用土を混ぜ込んで塗ったらどうなるかと、1時間半ほど私の考えを聞いてもらった。それは丁重に否定されてしまったが、私はそのアイデアを諦めることができなかった。
ガールフレンドと、そのプロジェクトとはまったく関係のない話をしているとき、たまたま私はhypertufaという素材のことを知った。これは普通のセメントにピートモスとパーライトを混ぜたもので、バターミルクを塗っておくと苔が生える。壁で植物を育てるという私の本来の目標とは少し離れるが、これを使って壁掛け式のプランターが作れるだろうと考えた。というか、正直言って、私はこれをどうしても試してみたかったのだ。私は鉛筆で必要なものを書き出した。 hypertufaの材料も入っている。コンクリートを固めるための頑丈な型も必要だ。土曜日の午後、型に関するいいアイデアがもらえないかと、私はTechShopに立ち寄った。そして衝動的に板金講座に飛び込み、型作りのための技術を習得した。 その講座は素晴らしい内容だった。その日の午後いっぱいを使って金属加工用工具の使い方を学び、それでどんなものが作れるか、あれこれ思いを巡らせた。型と呼べるほどのものは、そこでは作れなかったが、私は立ち止まらなかった。
日曜日の朝、私は使命を果たすために起床した。私はhypertufaでプランターを作るという大胆な目標をガールフレンドに告げた。まったく唐突な話ではあったが、その週末の私の奇妙な行動を見ていた彼女は、納得して「お楽しみ」に加わってくれた。彼女が私の手伝いをしようと決めた(と私が思った)のは、ただ私が困り果てるのを見たかったからで、私のアイデアに特別な興奮を覚えたからではなかった。必要な材料をちょっと買いに出たのだが、それはサンフランシスコのすべてのホームセンターを巡るの旅になってしまった。必要なものをすべて揃えるのに昼までかかり、私たちは疲れ果ててしまった。ちょっとした楽しいサイドプロジェクトは、いつの間にか直球勝負の本気のチャレンジに変わっていた。この買い出しツアーで、私たちはプラスティックのバケツをいくつか購入した。それは、ちょっと手を加えることで、hypertufa用の型として使える。私が思い描いていた壁掛けプランターの型とは違うが、今の段階ではこんなものだろう。次に私の印象に残ったのは、服とゴム手袋と、ガールフレンドの家の裏庭に設けた作業場を、土とピートモスとセメントだらけになってしまったことだ(写真を撮らなかったことを非常に後悔している)。
土埃(とコンクリート)が収まるころには、私たちはhypertufaを詰めた型を2つ作っていた。すべてを掃除し終え、出来上がった型を見て、私はここまでのことを振り返った。最初に描いた構想から、どんだけ遠くまで離れてしまったのだろうか。壁で植物を育てるという私の馬鹿げた考えは、ペンキに土を混ぜるという、ちょっと恥ずかしいアイデアから、板金講座の受講、コンクリートもどきに膝まで使っての実験、そして最高に楽しい時間。これからも、「次の週末」は必ずやってくる。
更新: 私たちの実験に関して、ガールフレンドからの最新の伝言:「わかんないけど、触ると変な感じ。土をただ固めたみたい。勉強になったってことで、よしとしましょう」そのとおりだ!
これまでの話はこちら:Zero to Makerの旅
- David Lang
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Jan 6, 2012 12:00 AM
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December 12, 2011
Zero to Maker:Arduinoとその先の世界

ちょっとヤル気のなかったMaker、 David LangがMakerカルチャーに身を沈め、我らの仲間、TechShopの寛大なるご協力のもと、できる限りのDIYスキルを習得していく様子をレポートします。彼は、何を学んだか、誰に会ったか、どんなハードルをクリアしたか(またはしなかったか)など、奮闘努力のレポートを連載します。- Gareth
Maker Faireに行ったり、Makeを読んだりすれば、かならずArduinoに出くわす。この Make BlogにもArduino Revolutionというレギュラーコーナーがあるぐらいだ。アーティストを中心とする少人数のグループが、文字通り簡単に使えて誰にでも改良できて(オープンソース)、さまざまな熱狂的コミュニティがこれを中心に生まれてきたというのは、本当に素晴らしいことだ。私はニューヨークで開かれたWorld Maker Faireで、Arduinoチームに会って話すことができた。彼らはロックスター並みの人気だった。そのとき、私のOpenROVプロジェクトの「共犯者」であるEric Stackpoleがちょうどブースに戻ってきて満面の笑みを浮かべた。彼は今、Arduinoチームと写真を撮ってきたところだったからだ。彼は記念写真を収めたiPhoneの画面を見ながら、喜びと驚きに首を振りながら言った。「ルームメイトが焼き餅をやくよ!」
そんなわけで、Arduinoのプログラミングは、私のZero to Makerの必須科目となった。私のような初心者には、これはまさに「習うより慣れろ」の世界だ。しかし、私はきちんと正しく学びたかった。つまり、自分を完全にゼロにして、ハンダ付け、回路のテスト、オームの法則のおさらいなどといったエレクトロニクスの基本から始めようと考えた。そんな私にぴったりの出発点となったのが、TechShopの「ハンダ付けとエレクトロニクスの基本」コースだ。私の溶接の講師でもあったGregg Geminは、ペーパークリップをハンダ付けして小さな人形を作ったり、プリント基盤に簡単なLED点滅回路を組み立てる方法を教えてくれた。こうした比較的簡単なプロジェクトのお陰で、ハンダ付けに自信が持てるようになったが、同時に、エレクトロニクスに関して、私が今までどれだけ勉強してこなかったかも痛感させられた。Arduinoをプログラムできるようになるというゴールに到達するには、私はたくさんの宿題をこなさなければならない。幸い私は、Make: Electronicsを、Make Onlineの編集長、Gareth Branwynの勧めで注文していた(Garethはこの本の製作にも関わっている)。この本は、私の知識の欠陥を埋めるのに最適なものだった。「Enough to be Dangerous」(怪我をしないレベル)になるための情報もたっぷりで、初心者Makerが今すぐ活用できるように編集されている。エレクトロニクスには半端な知識しかないと感じている方なら、この本をぜひお勧めする。
私のエレクトロニクス教育は、まだまだ未完成だけど、Arduino講座を取ることを決めた。連夜の集中講座だ。最初はBare Bones Arduinoの製作。言うなれば上級ハンダ付けコースだ。講師のAlex Mayは、説明書の意味がわかるように時間をかけて丁寧に手順を解説してくれた。さらに、私がUSBコネクタにハンダを盛りすぎたときなど困ったことが起きると、スッと来て助けてくれる。ボードを完成させると、素早く動作を確認して、次の夜のプログラミングとArduinoの使い方の講座で使えるよう準備してくれた。最初の講座を受けた6人は、次の夜にも集まった。私は、Alexとプログラミングの経験豊かな受講者たちに囲まれたお陰で、ありとあらゆる質問ができて、今までわからなかったことが、しっかりわかるようになった。たった3時間の講座では、LEDを点滅させたり、ボタンや可変抵抗をインストールしたり、サーボを動かしたり、Alexが書いたプログラムでシリアルデータをいじくることもできたが、それは、Arduinoの本当の可能性のほんの一部を味見した程度にすぎない。ほんの表面を引っ掻いたようなもんだが、私には天啓だった。まったく馴染みのなかった世界でありながら、私のOpenROVプロジェクトには必須項目であるエレクトロニクスの内側を学ぶことができたのだ。
Parallax Propellerを使ったOpenROVボード
Arduino講座を修了するなり、私は、私の基準では非常に難易度の高いプロジェクトに照準を合わせた。OpenROVに内蔵する電子システムの開発だ。最初のステップは、World Maker Faireに展示されたRobots Everywhereの開発者で設計の天才、Matteo Borriの知恵を借りることだった。Matteo はOpenROVのプロトタイプ開発に大きく貢献してくれた大恩人だ。Ericが彼の家に置いていったプロトタイプを、彼がハックしてくれなかったら、プロジェクトは頓挫していただろう。その1週間後、MatteoはEricに電話をかけてきた。カスタム仕様のParallax Propellerボードを作ったというのだ。Ericの説明によると、12系統のGPIOピンがあり、モータコントローラをドライブするサーボ用出力に使えるほか、センサの入力や、Arduinoなどのシリアルデバイスの接続、LEDの点滅などにも使える。ボードは、これらすべての仕事を、Android携帯電話などを接続できるオーディオポートから、またはEthernetボードを接続してEthernetからコマンドを受け取って行うことができる。さらに、PropellerチップはIPアドレスのホストになれるので、ネットでROVをコントロールできるのだ。だから、ソフトウェアをダウンロードする必要すらない。
私は、なんとかMatteoに頼み込んで半日空けてもらい、OpenROVボードの説明と、そのほかのマイクロコントローラに関する助言を聞かせてもらうことにした。私には難しすぎてチンプンカンプンだったが、もっと勉強したいと私を前向きな気持ちにさせてくれる、よい刺激だった。最初にMatteoが説明してくれたのは、Arduinoがすべてではないということだった。あらゆる種類のマイクロコントローラについて知っておけば、どこに何を使うのが最適かがわかる。そこが重要だと彼は言う。たとえば、POVに必要な仕事ができて最も安価であることから、彼はParallax Propellerを選択したという。Matteoは、彼が作ったいろいろなボード(Parallax、Arduino、Picaxeなど)を見せてくれた。そして「シールドってなに? どういう意味?」といった私の質問に、すべて優しく答えてくれた。
これまでのすべてのZero to Makerの体験と同じく、今回も、私は何を知らなかったのかを深く知ることができた。そして、ゴールにたどり着くには何が必要かもわかった。OpenROVに埋め込む電子システムの開発は始まったばかりだ。なので、プログラミングやParallaxボード、それにArduinoに関するアイデアなど、みなさんからの助言を渇望しています。OpenROV forumに参加していただくか、ここにコメントを書き込んでいただいても結構。
これまでの話はこちら:Zero to Makerの旅
- David Lang
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Posted by Tetsuo Kanai |
Dec 12, 2011 12:00 AM
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November 18, 2011
FabLab:何でも作れるとしたら何を作りたい?
MITのニール・ガーシェンフェルド は、11月3日、ワシントンDCのカーネギー工科大学で講演を行った。アメリカ合衆国の首都への最先端のFabLabを設立しようと活動するFabLabDCを支援するためのもの。講演では、「データから物へ」が「データは物である」となる自動製造をコミュニティベースで実現させるまでのロードマップが示された。全体に大変に面白く、技術者、都市計画家、教育者などさまざまな分野の人々に多くの啓示を与えるプレゼンテーションだった。一部、ハッカースペースとFabLabの間違った二分法に基づく屁理屈を除けば、とても素晴らしく、情報価値が高く、エキサイティングな話だった。詳しくはFabLab FAQ(英語)を見てほしい。講演で使われたスライドは ここで見られる。
- Mark Adams
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Posted by Tetsuo Kanai |
Nov 18, 2011 01:00 AM
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November 8, 2011
IEEE Spectrumに掲載されたArduino誕生物語

IEEE Spectrumに掲載されたDavid Kushnerのクールな記事だ。Arduinoの語源について語っている。
北イタリアで青緑色に輝くドーラバルテア川をまたいで位置する絵のように美しいイブレアの街は、弱虫な王様で知られています。1002年、アルドゥインがイタリア王に即位したわずか2年後に、ドイツのハインリヒ2世に王座を追われてしまいました。今日、街の石畳の道沿いにあるパブ「バール・ディ・レ・アルドゥイノ」は、そのアルドゥインを讃える店でもあり、ここで、驚くべき新しい王が生まれました。ここはMassimo Banziの行きつけの店でした。彼こそ、その名を冠したArduinoプロジェクトを立ち上げたイタリア人技術者のひとりです。これはArduinoの起源と進化の歴史を書いた記事。Maker Faire New York 2011での 32-bit Arduino Dueの発表に合わせて公開された。じつに面白い。[ありがとう、Sheena!]
- Sean Michael Ragan
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Posted by Tetsuo Kanai |
Nov 8, 2011 12:00 AM
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October 17, 2011
Zero to Maker(ゼロからのMaker):プラスティックの国を冒険

これから1カ月ちょっとの間、ちょっとヤル気のなかったMaker、 David LangがMakerカルチャーに身を沈め、我らの仲間、TechShopの寛大なるご協力のもと、できる限りのDIYスキルを習得していく様子をレポートします。彼は、何を学んだか、誰に会ったか、どんなハードルをクリアしたか(またはしなかったか)など、奮闘努力の過程を定期的に報告します。きっと面白いものになるよ。 - Gareth

MakeのPlastics monthを記念して、私もZero to Makerの旅でシリコンの世界を訪れた体験を披露したいと思う。「非 Maker」(というより「未Maker」と呼ぶほうが好きなんだけど)にとって、プラスティックは天啓となり得る。私たちは、いかに日常の品々を簡単に作れるようになるかを知って驚き、世の中のじつに数多くの品々がこうやって作られているのだと知ることで物の見方も大きく変わる。そんな驚きの世界に目を向けさせてくれるのだ。
プラスティック工作の初体験は、TechShopの
Tom Twohyが作ったお面。彼のブログでもっと多くの作品が見られる。
YouTubeやWikipediaでもRTV(室温硬化型ゴム)の成形方法は学べる。型を作り、主材と硬化剤を混ぜて、型に注ぎ込むというものだ。しかし、Tomのような人間から直接教わらないかぎり、情熱を感じたり、想像力を刺激されることはない。彼は、じつに慎重に準備を行い、細かい精度にこだわりを見せる。それが、無言の教えとなって伝わってくる。プラスティックの硬化時間を使って、彼は最近のプロジェクトをいろいろ見せてくれた。お面の型、新しい携帯電話のケース、GI ジョーの複製などだ。それぞれが異なる素材や成形方法を使っていて参考になる。お面では、彼自身がプラスティック成形でいかに生計を立てているかを教えてくれた。携帯ケースでは、この技術の実用性を、GIジョーではどれほど細かいものが作れるかを、それぞれ示してくれた。また、射出成形やバキュームフォームなど、その他のプラスティック成形のクラスやツールについても話してくれた。
OpenROVのモータの防水実験。左から、防水なし、シリコン絶縁保護コーティング、シリコンスプレー。
この日の夜、私の頭の中にはプラスティック成形やバキュームフォームの新しいアイデアが飛び交っていた。意外なことに、私の次のプラスティック体験は、このクラスで語られた技術や応用方法のどれにも当てはまらないものだった。まさにその翌日、TechShopでEric StackpoleとZack Johnsonを交えてOpenROVの会議を行ったのだが、船体に搭載するブラシレスモータの防水方法を緊急に考えなければならないとEricが持ち出した。Ericは数多くの設計変更の問題を抱えていたので、これはZackと私で対処することになった。Zackはいくつかの案を出したが、最良の案は外部の人に相談するというものだった。会議のあと、私たちはTechShop内を歩いて、私たちよりも経験が豊富だとZackが目星を付けたドリームコーチやショップの会員に相談してみた。
注:今のところ、私にとってこれがTechShopの最大の魅力だ。ここには文化とコミュニティがある。ドリームコーチは、みな一応に自分の専門外の技術の経験や知識を持っていて、会員たちも、広範な知識を持っている。工具も素晴らしいが、ここの魔法はコミュニティの中にある。すぐに、いくつもの案が揃った。とくに興味が引かれたのは、いろいろなタイプのシリコンスプレーを試すという案だった。それがモータの防水問題を解決してくれるものかどうか、Zackと私は、さっそく実験してみることにした。
Zachは週末いっぱいを使って、この実験を続けて(さらに拡大して)くれた。実験の中心になったのは、シリコンの型剥離剤のスプレーとシリコン絶縁保護コーティングだった。その結果を、Zackが素晴らしいレポートにまとめてくれたので、興味のある方は、こちら(英語)をどうぞ。
これまでの話とおまけ:
- David Lang
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Oct 17, 2011 12:00 AM
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October 14, 2011
子供の宿題が多すぎるという問題を訴える映画
妻と私は、13歳の娘をこの秋に転校させた。宿題の量が尋常ではなかったからだ。娘は家に帰るなり部屋に閉じこもって夜の11時まで宿題をしていた。それが金曜日も土曜日も日曜日も続く。家族全員にストレスのかかる日々だった。
転校を決意したきっかけは、皮肉なことに、前の学校の講堂で上映された映画『Race to Nowhere』を見たことだった。今、アメリカ中で問題になっている過大な宿題に関するドキュメンタリーだ。
現在、彼女は「プロジェクト主体」の学校に通っている。宿題はぐっと減り、私の子供時代のように、子供らしく好きなことに没頭できる時間を取り戻した。絵を描いたり、好きな本を読んだり、妹と遊んだり、家族と夕食を楽しめるようになった。
この映画の制作者 Vicki Abeles はこう語っている。
私は、Race to Nowhereの準備を始めた段階で、私たちの無作為な物事の積み重ねの結果として作り上げられた今日の重圧を生み出す文化が、私たちの子供たちや未来に、どれほど負の影響を与えているかを激しく論じ合う内容にしたいと考えていました。
子供たちの現在と未来の健康と教育を、私たちが成功と称してきた細い道の犠牲にしてはいけません。私たちは、子供たちの創造力、体力、社会性、情緒を豊かにすることに、もっと注意を払うべきなのです。そして、教育の実践や方針を、指導方法や子供の発達に関する最新の建設的な研究に基づく革新的なものにしていく必要があります。
このドキュメンタリーと、「ストップ・ホームワーク」草の根運動に関するビデオ(英語)
- Mark Frauenfelder
訳者から:日本の場合、毎晩遅くまで塾に通ってる子供たちは、将来何様になるのかと思うけど、大半は大学に入った途端に遊びほうけてバカになる。子供のときに遊んでないから、ホントのバカになっちゃう。わかっちゃいるけど、終わらないんだね、これが。
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Posted by Tetsuo Kanai |
Oct 14, 2011 12:00 AM
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October 12, 2011
Zero to Maker(ゼロからのMaker):クラフト初体験

これから1カ月ちょっとの間、ちょっとヤル気のなかったMaker、 David LangがMakerカルチャーに身を沈め、我らの仲間、TechShopの寛大なるご協力のもと、できる限りのDIYスキルを習得していく様子をレポートします。彼は、何を学んだか、誰に会ったか、どんなハードルをクリアしたか(またはしなかったか)など、奮闘努力の過程を定期的に報告します。きっと面白いものになるよ。 - Gareth

Makerのコミュニティに参加してすぐにわかるのは、活動の幅が非常に広いということだ。私は、2009年に初めてMaker Faireに行ったが、それは高校の初登校の日のような雰囲気だった。そこではいろいろな活動が行われていて、全体を理解するまでに時間がかかる。会場を埋め尽くしている人たちは、学食のテーブルごとにできる仲良しグループのように、いたって緩やかな自主的なコミュニティの寄り集まりになっている。ロボットオタクやらスティームパンクやらDIYバイオ愛好家やらバーニングマン系インスタレーションのアーティストなどなど。高校の仲良しグループと違うのは、互いに敵対し合うのではなく、技術や興味の対象があちらこちらで共通しているので、グループ間を自由に渡り歩けるし、みんなが互いを褒め合っているという点だ。ここにいる人たちは好奇心のかたまりであり、他の好奇心のかたまりである人たちから学ぶことが大好きな人たちなのだ。
これまで、私のZero to Makerの旅は、ロボティクスの知識を得ることに重点を置いて、物作りのための技術の習得に費やされてきた。しかしそのために、物作りのなかでも、とても大切な分野を見落とすことになってしまった。クラフトだ。Maker Faireでも、私はクラフト関係の展示を見るのが大好きで、かならずすべてを見て回ることにしているくらいだ。これまでも、いろいろなMakerたちの多様な物作りのプロセスを見ては刺激を受けてきたが、クラフトは、間違いなく驚くべきユニークな才能に出会えるところだ。今回は、クラフトのコミュニティを間近に観察して、私のZero to Makerの糧にしたい。それには大きく3つの理由がある。敷居が低いこと、純粋な創造性が求められること、そしてそれを支えるインフラが見事に充実していることだ。
敷居が低いと言ったが、本当に低い。高価な機械や特別な道具や機械工学の学位がないから物作りができないという言い訳は、Maker Faireに出展していた、紙とハサミとノリだけで作品を生み出すようなクラフト作家たちの技を見れば一切通じないことがわかる。始めない理由はない。私はそう自分に言い聞かせ、Teahouse Studioで午後を過ごす手はずを整えた。そしてそこで、クラフトに憧れる人間から、完璧なクラフト初心者になることを決めた。昼過ぎに、私はCrafty Fannyとして知られるTiffany Mooreに会うことができた。今日はスタンピングにいい日だと、彼女は決めていたようだ。そして、人がスタンプについて学習できる限りのあらゆることを教えてくれた。私の最初のスタンプ体験は悲惨だった。しかし、Tiffanyがいくつか要点を教えてくれたおかげで、私の腕は上がっていった。スタンプは、インクパッドに上から軽く押しあてて使うほうが効率的だという。みんながそうするものと思っているように、ばんばんと叩くように押しつけてはダメなのだ(訳注:stamp にはズシズシと踏みつけるという意味がある)。また彼女は、インクを盛り上がらせる手法も見せてくれた。インクが膨らんで光沢が出る添加剤を入れて熱を加えるというものだ。その日の夕方には、私のノートに何ページにもわたってスタンプの技が記され、びっくりするほど美しいカードを2枚作り上げた。ひとつは私のガールフレンドに渡す用、もうひとつは週末に結婚式をあげる友人カップル用だ。

その午後、敷居が低いという当初からの意識はさらに強まったのだが、それと同時に、私の中に予期しない大きな不安がわき上がってきた。私の頭の中に小さな声が響いてくるのだ。「私はクリエイティブではない」と。これには真剣に落ち込んだ。意のままにあんなに美しいものを次々と作り出せる、みるからにクリエイティブな人たちに囲まれているとなおさらだ。私は、そんな自分の創造性への疑問を振り払いたく、ひきりなしにTiffanyに手伝ってもらい、創造性のハードルを跳び越えるための戦術を片っ端から提供してもらった。その結果、できた作品はたった2枚のカードだったが、私は創造性の悪魔に対して睨みが利くようになった気がした。それは、作ることにも、できた作品にも、特別な満足感が得られる活動だ。
人々の創造性が掛け合わされ、さらに革新的な実験が行われているTeahouse Studiosで、私は3人の女性から膨大な量の啓示を受けたのだが、それは結局、私がクラフトの世界に強く感じている魅力を示すものだった。つまりインフラだ。ここで私が言うインフラとは、めちゃくちゃ便利なツールを気軽に使って、自分の作品を売って、ちょとした小遣い稼ぎから正規のビジネスまでも展開できる環境のことだ。クラフトのグループほど、DIYのビジネスサイドをきっちり固めているMakerグループはないと思う。この便利さの要になっているのは、Etsyと、彼ら自身が育ててきた巨大なコミュニティだ。ウソだと思われるだろうが、私も自分でEtsyに店を開いている(お察しのとおり、ぜんぜん売れてないけど)。Etsyビジネスがすごく便利であることに気づいたのは、私がまだ、コミュニティから資金を集めてスモールビジネスを支援する会社ProFounderで働いていたころだった。手作り職人の集団が常に変化する経済の世界に自然にもたらした優位性に、私は衝撃を受けた。クラフト作家たちは、それが売れることを期待しつつ、作品作りに心を込める。そして実際に売れる! もちろん、現実にはそう簡単ではないが、それができるという点が重要なのだ。ツールは目の前にあり、使おうと思えばいつでも使える。私は、EtsyのKyla FullenwiderとAdam Brownに会うことができた。彼らはこの週末のHello Etsyイベントの準備に忙しかった。このイベントの趣旨は、ギャップを埋めることだと彼らはわかりやすく説明してくれた。個人の小さな事業をコミュニティにまとめること、そして、このビジネスの必要性に関してじっくり話し合いをするというものだ。
World Maker Faireに見学に来られない人でも、Hello Etsyイベントなら参加できる。会議は各地のTechShopで開かれるが、livestreamで中継を見ることができる。
そしてもちろん、みなさんご承知のようにMakeにもCraftサイトを中心としたクラフト愛好家の素晴らしいコミュニティがある。物作りのクラフトサイドを探検してみるには絶好の場所だ(Make: ProjectsのCrafts areaもお忘れなく)。
これまでの話はこちら:Zero to Makerの旅
- David Lang
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Posted by Tetsuo Kanai |
Oct 12, 2011 01:00 AM
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October 7, 2011
Zero to Maker(ゼロからのMaker):溶接を習う

これから1カ月ちょっとの間、ちょっとヤル気のなかったMaker、 David LangがMakerカルチャーに身を沈め、我らの仲間、TechShopの寛大なるご協力のもと、できる限りのDIYスキルを習得していく様子をレポートします。彼は、何を学んだか、誰に会ったか、どんなハードルをクリアしたか(またはしなかったか)など、奮闘努力の過程を定期的に報告します。きっと面白いものになるよ。 - Gareth
先週末、私は知人の結婚式に出席し、久しぶりに会う気の知れた旧友たちとテーブルを囲んだ。私たちは順番に近況報告をすることとなり、私の番がまわってきた。そこで私は、また自分の手で物を作り始めたこと、そして溶接の方法を習ったことを話した。すると友人のひとりの目が輝いた。彼は数年前から溶接を習いたいと思っていたのだそうだ。頭に思い描いている理想の焚き火用グリルを自作するためだ。彼のガールフレンドも、残りの連中も、イケアかコストコかアマゾンで買えば早いと口を揃えて言ったが、みんなは彼の気持ちがわかっていなかった。数ヶ月前までなら、より経済的なガールフレンドの案に賛成していただろうが、今は違う。私は彼のプランを聞き、なんと驚くべきことに、ちょっとしたアドバイスまでしてやった。
David(右)とTechShopのインストラクタ、Gregg Gemin(写真提供:Andrew Taylor, TechShop)
2つの金属片を結合させる作業には何かがある。人はそれに興奮して興味を抱く。溶接マスクやトーチや火花といった外見上のかっこ良さを別にして、私は溶接の何に惹かれたのか、自分でもわからない。何回か講習を受けた現在、私は溶接の種類とその用途を理解し、実践を重ねることで、溶接技術もなんとか様になってきた。TechShopの溶接インストラクタ、Gregg Geminが言うには、溶接は1マイルほどやらないと上達しないとのことだ。私の場合、あと5275フィートやらないとダメだということになる。だから早く始めるに越したことはない。溶接のタイプの違いを説明できるまでになった私は、友人に溶接の手ほどきをしてやることができた。私が学んだことは、次のとおりだ。
ミグ溶接
私の初めての溶接体験は、TechShopでのミグ溶接講座でのことだった。そのときはまだ、溶接にはいくつかの種類があることは知っていたが、詳しいことは知らなかった。ミグ溶接は、長い溶接ワイヤ(2つの金属の充填剤となる)を電極に使い、不活性ガス(アルゴンや二酸化炭素など)で溶接箇所の酸化を防ぎながら行う溶接技術だ。何はともあれ、ミグ溶接は、自動的に溶接ワイヤを繰り出す機構もあり、いちばん習得が早い。
Greggは、安全対策と準備に長い時間をかけていた。どちらも溶接にとって重要なことだ。私の他にも数名の受講者がいたが、そのあたりの意識には、多少の温度差があったようだ。Gregの準備が完了すると、我々はひとりずつアークを飛ばすことができた。正直言って、最初の私の挑戦はボロボロだった。暗いマスクのガラスと手袋をとおして伝わるトーチの感触に慣れるまで、鉄板の上をあちこち跳び回って、なかなか接合部分に狙いが定まらなかった。
ティグ溶接
ミグ溶接は自動的に溶接ワイヤが出てくる仕掛けになっていたので、溶接作業に集中でき(それでもボロボロだったが)、速度と角度で溶接具合が違ってくる。それに対してティグ溶接は、方式が少し異なっている。タングステンの電極と溶接する材料との間のアークを調整して材料を熱しながら溶加棒を押し当てなければならない。ちょっと複雑な作業になるが、ミグ溶接をすでに経験していたおかげで、溶接マスクを通して見ることに慣れてきたということを差し引いても、私のティグ溶接は驚くほどうまくいった。Greggの話によると、ティグ溶接は、ミグ溶接に比べて時間もコストもかかるが、精度の高い溶接が可能なのだそうだ。
ガス溶接
最初のZero to Makerの記事を書いたあと、MauiJimがTM Technologiesと彼らが主催する金属加工講座を受けてほしいとコメントをくれた。それを受けて調べてみると、ネバダシティで、Kent "The Tin Man" Whiteによる週末の金属加工の基礎教室と、4日間の金属加工集中教室が開かれていることがわかった。サンフランシスコから北西へ3時間の距離だ。幸いにも、その数週間後の週末に、ガールフレンドの両親に会うため、ネバダシティを訪れる計画を立てていた。ところが不幸なことに、その週末は教室が開かれないことを知った。そこで私は、ダメ元でTin Manに連絡をとり、彼の工房を見せてくれないかと頼んでみることにした。私は、自分の身元とZero to Makerの目的を伝え、Makeのためのインタビューをしたいと電子メールで申し込んだ。数日後、彼からこんな返事が来た。
いいともさ。来る前に電話をくれたら、クマどもに餌をやっておくよ。
日曜日の朝、彼の工房へ車を走らせた私は、当然のことながら少々緊張していた。しかし、結果的には、Kentと過ごした時間は、これまでの私の旅のなかで、もっとも啓発的で実りあるものとなった。Kentは私にガス溶接(アセチレン溶接)教室を開いてくれたばかりでなく、Zero to Makerのコンセプトに対する彼の意見も話してくれた。彼は私の考えをよく理解してくれた。世代が変わるごとに金属加工職人が減っていく現状を憂慮している彼は、現在、ガス溶接指導の世界的な第一人者とされている。大変に優秀な技術者であることは間違いないが、他にガス溶接を教える人間がいなくなってしまったからだ。彼は、金属加工を始めるにあたっての、とても貴重なアドバイスをくれた。
これから始めようという人への私のアドバイスは、まず読んで、見て、質問して、それから何を目指すかを決めるということだ。そして、簡単なところから始める。スケッチの描き方、測り方、印の付け方、切断、ヤスリがけ。次に、ドリル、面取り、折り曲げ。さらに、リベット、ボルト、ネジの使い方。金属の性質と応用法を学んで、ある程度の技術が身についたら、ようやく熱いものを学ぶ。未熟なうちに飛びついて髪の毛を燃やすのは愚かなことだ。
私は、アーク溶接ではなくガス溶接を好むのはなぜかと尋ねた。その答えはこうだ。
ガス溶接はシンプルで、持ち運びも楽で、電気を使わない。ミグ溶接やティグ溶接と違って、清潔な環境や無風状態も要求されない。周囲の人がアークの光で目を痛める心配もない。鉄、アルミ、ステンレス、銅など、何種類もの材料の薄板や管にも使える。同じ道具で、ハンダ付け、ろう付け、焼きなまし、熱間加工、着色、それに場合によっては切断もできる。あの変チクリンな電気の機械では、そこまでできないだろう。
Tin ManとTechShopのインストラクタと過ごした時間は、溶接技術習得のこの上ない入口となった。まだまだ先は長い(ほとんど1マイル残ってる)けど、次に何をすればよいかが判断できる程度には知識を得ることができた。「怪我をしない」段階になれたのだ。
参考資料
Make: Projects Welding Primer - 初心者向けの素晴らしいチュートリアル。溶接教室を受講する予定のある人でも、事前にこれを読んでおけば、基礎知識を持って始められる。
TechShopのミグ溶接コース、ティグ溶接コース - TechShop の教室はどれもそうだが、初心者への教え方がうまい。トーチに一度も触ったことがない人でも、2時間の教室(60ドル)の間に、経験豊かなインストラクタの指導のもとで、ある程度の感触が掴める。
TM Technology Workshops - Tin Manとは日曜日の午前中を過ごしただけだが、多くのことを学んだ。時間と予算があれば、ぜひとも4日間の金属加工集中教室に参加したいものだ。
この他に、溶接を学びたい人のための初心者向け教室を知っている人は教えてください。
これまでの話はこちら:Zero to Makerの旅
- David Lang
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Posted by Tetsuo Kanai |
Oct 7, 2011 12:00 AM
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September 29, 2011
Zero to Maker(ゼロからのMaker):レーザーカッターを習う

これから1カ月ちょっとの間、ちょっとヤル気のなかったMaker、 David LangがMakerカルチャーに身を沈め、我らの仲間、TechShopの寛大なるご協力のもと、できる限りのDIYスキルを習得していく様子をレポートします。彼は、何を学んだか、誰に会ったか、どんなハードルをクリアしたか(またはしなかったか)など、奮闘努力の過程を定期的に報告します。きっと面白いものになるよ。 - Gareth

「これはほんの手始めです。紙のほかに、ガラスを彫り込んだり、アクリルを切断したり、皮に焼き付けたりもできます。チョコレートに模様を描くこともできます」と、私のTechShopのドリームコーチで、このZero to Makerの旅の案内人であるZackは説明を続けた。彼は今日、レーザーカット基礎コースの代理講師を務めている。
「ちょっと待って。チョコレートって、ウソでしょ?」と、私は彼の言葉が信じられずに聞き返した。「レーザーで溶けないの?」
「いや、きれいにできますよ。私は、チョコレートにレーザーで絵と詩を彫って、去年のバレンタインデーのプレゼントにしたんだけど、彼女は私がギラデリのチョコレート工場で特別な型を作って、それをこしらえたんだと思い込んでましたよ。だけど、それは仕事が終わったあと、ほんの5分間で作ったものだったんです。フリーザーのチョコレートを冷やしてあるから、あとでみんなで試してみましょう」とZackは答えた。
そして実際に、受講者全員が、自分の名前をレーザーで彫り込んだチョコレートをほおばることとなった。
この旅を始めたときは、そんなにすぐにはクールなものを作れるようにはなれないだろうと予測していた。いろいろな工具や製作技術を見せられても、それを自在に使いこなせるようになるまでには何年もの訓練を要するものだと覚悟していた。ところがうれしいことに、TechShopのレーザーカット教室は、そんな考えを吹き飛ばしてくれた。
最初は、みなさんのご想像どおり、安全に関する注意、機械の概要説明(スイッチのオンオフ、レンズの掃除、方向など)で始まったが、そのあと、Zackは私たちに2台のマシン(彫刻用と切断用)を自由に使わせてくれた。学習プロセスとして、これほど簡単なことはない。なにせ初めてのことだから、私は少々当惑した。CADやらなにやら、技術的な知識や体験がなければ扱えないものだと思い込んでいたから、ちょっと怖かったのかもしれない。しかし、そんなことはまったく関係なかった。マシンはAdobe IllustratorやCorel Drawに連動して動く。文字をタイプしたり、絵を描いたり、または画像を読み込んで、それをマシンに送ればいいだけのことだった(多少の調整はあるが)。
使い方の簡便さもさることながら、レーザーカッターでできるアイデアが頭の中に大量に浮かんできたことには驚いた。財布をカスタマイズしたり、私が予定している焼き物プロジェクトの型を作ったり、Zackのアイデアをいただいてガールフレンドにチョコレートをプレゼントしたり。このレーザーカッターの体験は、OpenROVプロジェクトにも貢献した。OpenROVの発案者であるEric Stackpoleは、ROVのフレームを1枚の1/4インチ厚のアクリル板(24×18インチ)から切り出して作れるように設計を変更した。主要部分を熱で曲げるだけで、あとははめ込み式で組み立てられる。いくつものパーツを作ったり接着剤を使ったりする手間がなく、コストは大幅に削減できた。これはプロジェクトの目標のひとつだ。それにこれなら、早く簡単に、いくつでも作れる。
TechShopの レーザーカット基礎コース(Laser Cutter SBU)は2時間の講習で料金は60ドル。これで自分の人生にレーザーカットという創造の選択肢が加わる。レーザーカッターというものがまだよく理解できない人にも、ぜひお勧めだ。このマシンの能力を知れば、創造性が格段に広がる。
ところで、Nortd Labsは、オープンソースのレーザーカッター、Lasersaurの開発を進めている。近い将来、一家に一台レーザーカッターという日が来ないとも限らない。今のうちに使い方を習っておいて損はない。
これまでの話はこちら:Zero to Makerの旅
- David Lang
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Posted by Tetsuo Kanai |
Sep 29, 2011 01:00 AM
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September 16, 2011
Zero to Maker(ゼロからのMaker):外からの意見を聞くことの大切さ

これから1カ月ちょっとの間、ちょっとヤル気のなかったMaker、 David LangがMakerカルチャーに身を沈め、我らの仲間、TechShopの寛大なるご協力のもと、できる限りのDIYスキルを習得していく様子をレポートします。彼は、何を学んだか、誰に会ったか、どんなハードルをクリアしたか(またはしなかったか)など、奮闘努力の過程を定期的に報告します。きっと面白いものになるよ。 - Gareth

で、これで動くかな?」と私は、少し心配そうな顔で(しかし好奇心と期待を込めて)尋ねた。
「難しいね」とZack。「でも、私たちでなんとかうまい方法を見つけられると思うよ。それに、これはすごくいい勉強になるはずだよ。こう考えてみたらどうだろう......」
こうして、私が指名した TechShopの「ドリームコーチ」Zack Johnsonとの会話が始まった。私がずぶの素人であることをまず説明してから、OpenROVプロジェクトの目標と、9月17日にニューヨーク市で開かれるWorld Maker Faireに、爆弾投下装置を披露したいことを伝えた。Zackは電気工学が専門だが、TechShopのドリームコーチはみな、そこにある工具の使い方に精通している。彼にわからないことがあっても、それに詳しい他のドリームコーチを紹介してもらえる。今まで、OpenROVは私の友人、Eric Stackpoleによる独創的な発明だったのだが、機械工学専門の彼には限界があった。加えて、何ひとつ技術的専門知識がない私は、ひとつもプロジェクトの力になれずにいた。思い通りの動作するプロトタイプの前に立ちはだかる壁を越えるには、外部の知識と、私の勉強が必要だった。Zackは私たちの2つのチャレンジを理解してくれて、いっしょになってプランを考えてくれた。
この初会合で、私は彼に、このプロジェクトの目標と、技術的問題点(私が理解できる範囲で)、そして私が学ぶべきだと自分で考えた事柄について話した。彼の助言は、まさに私が求めていたものだった。Zackは、何をすればよいかを教えるだけでなく、なぜそうするのか、そして、そこから学びとることが、プロジェクトを完成させることと同じぐらい重要であると教えてくれた。私たちは、やるべきことを大きく2つのカテゴリーに分けた。「クラス」と「ワークフロー」だ。クラスは、私が作業についていけるようにする学習時間だ。ワークフローは、OpenROVのプロトタイプをMaker Faireまでに完成させるためのスケジュールだ。私が受けるクラスには、レーザーカット、電子工作、CNC(これが何なのかすら私は知らなかった)、Autodeskのソフトウェア、Arduino、シリコン型製作などだ。彼は、金属のフレームを作ることになったときのために、溶接クラスも受けておくようにと助言してくれた。これらのクラスを受講することに、私は大変に興奮したが、ワークフローによって自信も得られた。これが私にいちばん欠けていたものだ。ZackはEricから直接説明を聞いたわけではなかったのだが、チャレンジに立ち向かうための彼の秩序だった思考プロセスは、とても参考になった。以前、弁護士からこんな話を聞いたことがあった。法律専門学校のいちばんの目的は、弁護士的な考え方を身につけさせることだと。事前情報がほとんどない問題に取り組むためのプロセスをZackから聞かされたとき、技術者にも同じことが言えるのだなと私は思った。
Zackの細かい話はほとんど理解できなかったが、彼のやり方とEricのやり方には、少しだけ違いがあることはわかった。ここは、3人で会って話す機会を作るのがベストだと考えた。
1週間後、私たちは時間を工面して集まることができた。私はまず、この会合の目的を説明し、EricとZackの問題解決の作戦に少々違いがあることを説明した。その後は、私は椅子の背にもたれかかり、2人がすぐさま高揚してワケのわからない専門用語を応酬する様を眺めていた。それでも、話の流れはなんとなくわかった。彼らは「ああ、そうか。それはいい考えだ。私の案よりもそっちのほうがいいね」といった言葉が双方からしきりに飛び出した。私はまた、ときどき彼らの話を止めて、難しい専門用語を門外漢にもわかる言葉に置き換えるという重要な役割も果たした。これは、とてもいい頭の体操になった。この会合は大変に実りあるものとなった。そんなこんなで、私たち3人は、Maker FaireまでにOpenROV 2.0のプロトタイプを完成させられると、確信を持つことができた。
次回は『Zero to Maker:レーザーカッターを習う』です。
これまでの話はこちら:Zero to Makerの旅
- David Lang
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Posted by Tetsuo Kanai |
Sep 16, 2011 02:00 AM
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September 8, 2011
Zero to Maker(ゼロからのMaker):工具をどうするか
これから1カ月ちょっとの間、ちょっとヤル気のなかったMaker、 David LangがMakerカルチャーに身を沈め、我らの仲間、TechShopの寛大なるご協力のもと、できる限りのDIYスキルを習得していく様子をレポートします。彼は、何を学んだか、誰に会ったか、どんなハードルをクリアしたか(またはしなかったか)など、奮闘努力の過程を定期的に報告します。きっと面白いものになるよ。 - Gareth
このZero to Makerに関して、DIYを始めることに対する恐怖心を克服していく過程を記事にするという、私の漠然としたアイデアを最初に持ちかけたのは、Makeブログの編集長 Gareth Branwynだった。ご承知のとおりGarethはMakerへの道の最初の一歩を踏み出させる名人であり、私にも役に立つ助言を山ほどしてくれた。いまだに、そのすべてを吸収しきれず、彼が紹介してくれたリソースをたぐっているほどだ。私たちは、プロジェクトから学ぶという方針に的を絞っていこうと話し合った。前回のコラムはそれに則するものだった。さらに、初心者Makerに必要なものは何かを2人で話し合ったのだが、そこで彼は、『Make: Electronics ― 作ってわかる電気と電子回路の基礎』について、そしてそれが初心者に向けて(プロジェクトから学ぶという方針で)編集されていることを教えてくれた。私はそれを注文することにした。その理由は2つあった。a)私は電子工作の経験がなく、学びたいと思っていたから。b)Makeが私のような初心者、まっさらな状態からDIYを始めようとしている人たちに何を提供するべきかを知りたかったからだ。
数日後、Amazonから本が届き、数時間ぶっ続けで読みふけるつもりで時間を確保した。ところが、最初の5ページ目で大きな障害にぶちあたってしまった。この本で紹介されているプロジェクトや実験を行うために必要な工具を何ひとつ持っていなかったのだ。とにかく学びたい、今すぐ始めたいという熱意がどれだけあったとしても、工具がなければZero to Makerの旅の目的を果たすことはできない。
(写真)Tormach CNCミルマシン(左)と Shopbot(右)。これが自宅のガレージにあるという人はいないだろう。TechShopや設備が充実したハッカーペースなどで借りて使える。
工具を持っていなかった理由は、それを買い揃えるだけの金がないからだ。それに、工具を置いておくスペースもない。私はバークレー・マリーナのボートに住んでいる。それだけで冒険的な生活であり、生活費も非常に安く済むのだが、工具一式を並べておけるスペースはない。この問題を解決できるのは、かなりの創造性の持ち主だろう。しかし幸いなことに、こんな私たちでも、工具とスペースの両方が手に入る道が拓けていることを知った。しかもそれは、どんどん数を増やしている。
私はTechShopの会員になることにした。サンフランシスコ湾岸地区に住んでいる人なら、これは素晴らしいオプションだ(間もなくデトロイトとブルックリンにもオープンする)。月125ドル(年会費1200ドル)で、75000ドル相当の工具や作業場が使えるのだ(工具の品揃えをとにかく見てほしい!)。しかも、専門家の指導も受けられる。この問題については今後のコラムでじっくり話すとして、今のところは、これがもっとも価値があり、現実的なオプションだ。
私は、この工具問題に関して、Zero to Makerの1回目のコメント欄(英語版)でも話を続けているが、この問題に対する読者からの助言も数多く寄せれている。いくつかを紹介しよう。
場所の共有
私は Shareable Magazineの発行者、Neal Gorenfloに、工具を使える共有の場所がないかと尋ねてみた。すると彼は、こんな素晴らしい答えをくれた。
共同利用という点では、Access Trumps Ownership運動です。一般の人間は、道具を借りたり共有するほうが得だというのが、このグループの理念です。所有することで生じる、コスト、税金、保険、補修、保管、廃棄といった面倒な問題を回避できるからです。もちろん、そのほうが社会にとっても有益です。
工具の共有を行うP2Pサイトは、工具を持ち寄る利用者が中心になって形成されるため、また工具のほとんどが家の近くで使える必要があるため、地域ごとに分散する傾向がある。
Neighborgoods - ロサンゼルス
Rentalic - サンフランシスコ
Neighborrow - ニューヨーク
Snapgoods - ニューヨーク
RentCylce - 全米に展開。ただし、レンタルショップがベース。
Lending Libraries - Andrew McKayが工具のライブラリ(図書館)があると教えてくれるまで、私はこの存在を知らなかった。私の家の近くでは、カリフォルニア州バークレーにライブラリがある。会員証を見せるだけで借りられる。全国のライブラリのリストはウィキペディアにあるので確認してほしい。Neal Gorenfloは、自分で地元の貸し出し用のライブラリを開設することが、真のDIYへの道だと言っている。
ハッカースペース
もちろん、ハッカースペースもある。使える工具の種類は多種多様だ。電動ツールは、たいていのハッカースペースが揃えている。3Dプリンタのような珍しいものや、大型の木工マシンや金属加工マシンを持っているところもある。詳しいことは、Hackerspaces directoryで調べられる。家の近くのハッカースペースに連絡を取るか直接訪ねるかして、何が使えるかを教えてもらうといいだろう。
このほかに、工具や場所を提供してくれるところがあったら教えてほしい。
- David Lang
訳者から:Access Trumps Ownershipは共有経済を推進する運動。このサイトには、経済学者セオドア・レビットの有名な言葉「人々は1/4インチのドリルを買いたいわけじゃない。1/4インチの穴が欲しいだけだ」というものが引用されている。そういうことね。それより、TechShop、日本でもやってほしー! と思ったけど、結構高いのね。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Sep 8, 2011 12:00 AM
Education, Makers |
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