InstructablesArchive: Instructables

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December 27, 2011

How-To:クラフト用ビーズでDIY傾きスイッチ

工場でも自宅でも、傾きスイッチを作る方法はいろいろあるけど、Instructables会員のfjordcarverのアイデアが気に入った。ペイントしていない金属のビーズ(上の写真のいちばん左)を水銀のように使う方法だ。彼のチュートリアルでは、2つの小瓶を使った単極双投傾きスイッチの作り方を紹介している。

- Sean Michael Ragan

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Dec 27, 2011 12:00 AM
Electronics, Instructables, hacks | Permalink | Comments (0)

December 26, 2011

ポケットに入るエスプレッソマシン

Instructablesの会員、urantは、銅管の継手と無鉛ハンダとプラスティックの注射器と、あれこれ細かい材料で作ったポケットサイズのエスプレッソマシンを紹介してくれた。アルコールランプとボイラーも組み込まれている。

- Sean Michael Ragan

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Dec 26, 2011 12:00 AM
Food and Beverage, Instructables, Tools | Permalink | Comments (0)

December 15, 2011

光るニュートンクレードル

Instructablesのユーザ、Random_Canadianの洒落たアイデアだ。彼は、前に紹介したミニ金属旋盤自家製プラスティック・エクトルーダの作者だ。

彼が手をつけたのは、5つのガラスの玉を使ったあの懐かしの物理おもちゃだ。それぞれにLEDを接着して、リード線を使って吊している。LEDは先端を平らに削り、ガラス玉の一部も平らに削って、そこに瞬間接着剤で接着した。

- Sean Michael Ragan

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Dec 15, 2011 01:00 AM
Instructables, Physics, Toys and Games | Permalink | Comments (0)

November 18, 2011

Autodesk 123D - パーソナルファブリケーション、3Dプリントのサービスサイト

Pt 51

Autodesk 123D Personal Fabrication, 3D Printing, and Making Products and Services(英語)

3Dモデリングデータを、まったく新しい方法で実物化しましょう。Autodesk 123D Make Technology Previewは、どんな3Dモデルも、切り抜いて組み立てればアートフルな立体になる平面パーツに変換します。Autodesk 123D Make Technology Previewは、現在Mac OS Xのみの対応となっています。プレビューソフトの利用期限は2012年1月31日までです。


- Phillip Torrone

訳者から:Autodesk のフリーソフトと、 レーザカットや 3D プリントのサービスとを連動させた、一般向けのすごくわかりやすいシステム。こうしたサービスが日本から生まれないのは、どうしてなんだろう。

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Nov 18, 2011 12:00 AM
3D printings, Arts, Imaging, Instructables | Permalink | Comments (0)

August 15, 2011

AutodeskがInstructablesを買収:Makerにとって何を意味するのか

Pt 101410

AutodeskのInstructables買収は、先週最大のニュースだった。この記事を書くにあたって、ボクは数日間考えた。Autodeskはインターネット最大のDIYコミュニティに食いついた。リスクは大きいが、その見返りはもっと大きいかもしれない。たしかに、Autodeskはプロユーザのビジネスを拡大させる術は心得ている。しかし、一般のMakerに対してはどうなんだろう。今回は、そこについて論じてみたい。Autodeskのinstructables買収はMakerにとってどんな意味があるのか。

まずは広告と有料アカウントとステップの表示方法について

Instructablesは広告に支えられていた。だからたくさん広告が出てくる。スポンサー主催のコンテストもあった。しかしそれは買収前の話だ。広告少なめですべての「ステップ」を見るためにはPDFをダウンロードしなければならず、それには有料アカウントが必要になる(月額1.95ドルより)。これは広告収入が減少し始めた2008年から2009年に始まったシステムで、スタッフの給料をまかなうためのものだった。これには批判が殺到した。Instructablesは半年で終わるだろうと言う人もいた。しかし現実は逆だった。Instructablesはさらに成長したのだ。ボクがこの話を冒頭にしたことにはワケがある。以上のことはAutodeskに買収される前の話。「広告を増やす」とか「収入拡大を目指す」なんてことは、普通は大企業に買収された後にやることだからだ。

Pt 101399

Instructablesにはまだ目立った変化は見られない。広告は、今より減らしてもいいような気がするけど。

Instructablissは、Instructablesからダウンロードしたページを、すべて1つのページにまとめて見せてくれるというサイトだ。ボクも何度か見たことがある。ここでも、すべてを見るためにはログインが必要になる。ボクのログイン情報が別のサイトに送られていないかなど、ハッキリとわからない部分があるので、ボクは利用していない。それより、Instructablesはたっぷりと予算が使えるのだから、本家のインターフェイスが改善されることを期待したい。

多くの人がそうしていると思うが、ボクも広告ブロッカーを使っている。仕事で使うことも多いので、ボクはInstructablesの有料メンバーなんだけど、いつも感じるのは、WordPressみたいにダウンロードして自分のサーバーから見せられるバージョンのInstructablesが欲しいということだ。自分のプロジェクトの「インストラクション」を自分のサイトに作れるパッケージがあれば喜んで買いたい。今すぐには実現しないだろうけど、これについてはあとでゆっくり話そう。どんなものでも、課金や広告は嫌われる。Make本誌に広告が入っていること、Make本誌の購読が有料であること、Maker Faireの入場が有料であることを嫌がる人も大勢いる。

また、一部の「エキスパート」には、簡単で単純な、彼らの言葉によると「just plain wrong」(洒落にもならない間違い)なプロジェクトを嫌う人がいる。念のため言っておくが、これもAutodeskによる買収の前の話だ。すべてのプロジェクトが素晴らしいというわけではない。なかにはパッとしないプロジェクトがあって当然だ。もしボクが10歳だったら、エキスパートたちが顔をしかめるようなプロジェクトをアップしていたと思う。だけど、これだけ多くの人が参加しているサイトなんだから、ごく自然なことだ。Instructablesでは、よりよいプロジェクトの掲載を促してサイトの質を高めようと教育的内容のコンテンツを出すようにもなった。これも、Autodesk前の話。

ボクはこの話を、時間をかけてしていきたいと思う。ボクがここで主張していること(広告のこと、有料アカウントのこと、すべてのステップを見せろということ)と同じ内容のコメントを受けたくないからだ。Revit(Autodeskの建築設計ソフトウェア)とAutoCADとMicroStation(Bentley SystemsのCADソフト)の話もしかり。ここでボクが考えたいのは、今回の買収がMakerとAutodeskにどんな影響を与えるかという点だ。つまりは将来の話だ。今後、Instructablesにこうなってほしいという具体的なアイデアがあれば、Instructablesの要望受付サイトで発言してほしい。では、Makeの話を続けよう。これがMakerにどんな影響を与えるのか。

Autodesk の収益には関係ない

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Instructablesは、Autodeskにしてみれば、ほんの雨のひと滴程度のものみたいだ(2010年度の財政状況)。Autodeskの2010年度の収益は17億ドル(地域ごとの割合:アメリカ=38%、ヨーロッパ=39%、アジア太平洋=23%)。Instrucablesの収益がどれほどかは知らないけど、この業界では広告料金は年間数百万ドルで、そのほとんどがネット広告(Google AdSense、有料会員登録、直接的な広告料)であることはみんなも知ってるとおりだから、Autodeskの大きな収入源にはなり得ない。

Instructablesのメンバーはウェブトラフィックも関係ない

Pt 101401

Instructablesには約200万人のメンバーがいて、毎月5000万ビューを記録している。トラフィックとしてはかなり美味しい。しかし、Autodeskには広告に支えられているサイトはひとつもない。広告営業チームすらない。さらに、Autodeskは、広告料やCPMの値下げ競争のためにInstructablesを買ったわけではない。またAutodeskはHuffington PostやGawker(どちらもブログメディア)になりたいわけでもない。いったいAutodeskは何を考えているのだろう。

しかし、それらのユーザ(とソフト)を取り巻くコミュニティがない。Instructablesにはそれがある(詳しくは後述)。

Autodesk は自分が何を買ったのかわかっているのだろうか?

AutodeskのCEO、Carl BassがWiredのビジネスカンファレンスに出席した際に、オープンソースハードウェアメーカー、DIY DronesのChris Andersonがインタビューをした。ChrisはWiredの編集長でもある。ビデオの完全版はこちら。このビデオを全部見ると、CarlがMakerの世界について語っている部分が出てくる。

Bassは、カンファレンス後のWired.comのインタビューでも、こう話している。「私たちは、テクノロジーが消費者の中から生まれて、ビジネスに成長していく傾向に気がついた」(詳しくはこちら

何かの中のひとつを作れるのか? 何かの中の多くを作れるのか? どうやって? どのツールを使って? どのように「始める」のか? 現実から画像をキャプチャして、そこから素早く実体を作るにはどうすればよいか? Carlは、Chrisの写真を何枚か撮影して、ボール紙をレーザーカットして彼の頭を作って見せた。すべてはAutodeskが発表したフリーソフトでできる。

どんなデジカメも3Dスキャナにしてしまうという考えのようだ。今や世の中全体がそっちに向いている。InstructablesやThingiverseのサイトを見ると、現実にそれがわかる。Autodeskもそのゲームに加わらなければ、競争力を失い、彼らのお試しツールセットも注目されなくなる。「デザインの歴史は、他人のアイデアの上に作り上げられてきた」とCarlは話している。そして「何かを作っていたいと思っている人たちの信じられないようなコミュニティがある」という。

Autodesk Project Photoflyは無料ダウンロードできる。「ごく普通のコンパクトデジカメで現実の完成図をキャプチャして、いろいろな目的(修復、高速エネルギー分析、アドオン設計、歴史保存、ゲーム開発、視覚効果、単なる遊びなどなど)に使えます。先進のコンピュータ視覚化テクノロジ、Project Photoflyが実現しました」ギャラリーはこちら

つまり、Autodeskは何を買ったのかをちゃんとわかっている。これはボクの想像だけど、彼はMakerなんだ。Chris Andersonと同じように、彼も副業を始めたということだ。もし、あそこにCarl Bassがいなくて、こうした話をしてくれなかったとしたら、ここへ出てきて何を考えているのかを話せ、とボクは叫んでいただろう。

なぜAutodeskは一声でInstructablesを買ったのか。

Instructablesコミュニティのブログの引用がある。ちょっと意外だったのは、ここの文章に対するコメントも、技術系プレスの反応もなかったことだ。ちょっと抜き出そう。

Instructablesは、123D、SketchBook、Homestyler、Pixlrを開発したチームのコミュニティの一部となります。これは、あらゆる分野の創造的な人々に、クリエイティブなツール、発想、サービスを提供するものとなります。

Pt 101403

Instructablesの指導的チームは、Autodeskの人間がああしろこうしろと指図しに乗り込んでくるのを、おとなしく待っていたわけではない。実際はその逆だった。彼らは、123D、SketchBook、Homestyler、Pixlrに魔法をかけようとしたのだ。InstructablesのCEO、Eric Wilhelmは、現在、Autodeskのコミュニティ担当の取締役になっている。広報資料にあるように、Instructablesブランドはそのまま残り、このサイトをよりよくするための予算を充てるということだ。Autodesk製品の説明書代わりに使おうという魂胆ではない。上の写真はInstructablesを運営している人たちだ。屋内のクライミングウォール、エルフの耳、3本の腕の赤ちゃん。それらはAutodeskからもたらされようとしているDNAだ。これからどうなるのだろう。妙なことになりそうだ。

しかし、これはAutodeskの大きな賭けなのだ。彼らは、彼らの無料ツール(その他のツールも)を使って、何百万人もの人々が何かを作ってくれることを願っている。AutodeskはWhat(ソフトウェア)からHow and Why(作って共有する)の企業に生まれ変わろうとしてる。それがAutodeskに何をもたらすのか? 巨万の富だ。そしてその方向へ進むためには、Instructablesでそれを行っているチームを買収する必要があったのだ。彼らは新しいツールをどんどん出したい。我々にも早い反応を期待する。そして、我々がフリーソフトから卒業するか、「ビット」(3Dプリンタ)で作った「イット」に金を払う必要が出てきたころに、何かを売ろうというのだろう。Autodeskは、Makerや物作りのヒーローたちを応援したいと考えている。Instructablesはそれをやっている。Makeもやっている。それはつまり、どの企業も欲しがっているものだが、情熱的なコミュニティだ。

Autodeskの未来はたくさんのフリーソフト

おそらくAutodeskは、彼らのツールの機能を小分けしたり、ウェブソフト化してくるだろう。彼らには、それを試すための、金のかからない方法がたくさんある。どうしてわかるのかって? 数週間前にAutodeskが発表したこれを見てほしい。

Pt 101404

Autodesk 123D public beta

123Dは、フリーのソリッドモデリングプログラムです。世界中のデザイナーやエンジニアが使っているものと同じAutodeskの技術を元に作られています。使い方が難しいだろうって? そんなことはありません。Autodesk 123Dには、単純な形を元に、複雑で詳細なモデルへと変形させていく賢いツールがいくつも搭載されています。タダのものが嫌いという方はいないでしょう。無料のモデルもたくさん揃っています。これを叩き台にするもよし、そのまま使うもよし、ただいじくり回すだけでもかまいません。これらの無料コンテンツは、このソフトの検索ボックスから直接探すことができます。123Dサイトの「Get Content」セクションからも入手できます。123Dサイトは、製作活動の中心的な役割を果たします。そこには、あなたのための個人的な製作オプションが揃ってます。また、ツールの使い方やモデリングの方法を教えてくれる仲間、さらにはあなたのデザインを実物に仕上げてくれるパートナーたちとのコミュニケーションの中心にもなります。

無料のアプリをダウンロードして、なにか作って、サービスパートナーで3Dプリントしてもらう。ここに欠けているのは、みんなで物の作り方を考え、アイデアを共有し、ハウツーを公開し、結果を共有し、3Dデータから新しい物を作り出すといった、Instructablesのような巨大なコミュニティとの連帯だ。

Autodeskはプロとの仕事のしかたをよく知っている。それは確かだ。しかし、物作りの初心者や急成長するホビイスト市場を含む、アマチュアとの仕事のしかたはわからない。だからInstructablesを買収したのだ。

Autodeskが売り込みたいと考えている新しいツールの周辺に、どんなコミュニティがあるのか、少し調べてみた。それらは方々に散らばっていて、まとまりがなく、あまり活発でもない。少なくともInstructablesのような盛り上がりはない。その中で、Instructables からきたチームが注目しそうなコミュニティを少しだけ紹介しよう。

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123D(上)こうしたツールの周りにはInstructables的なコミュニティができるのは自然なことだ。


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SketchBookボクも自分のiPadにこれを入れている。いいソフトだ。Flickrで作品をシェアできる。現在ここには約2000人のメンバがいる。コミュニティ/ブログサイトはここ、http://www.sketchbooknews.com/。しかし、じつに見つけにくいところにある。PDF how-tosもある。しかしステップごとの解説はなく、のめり込ませるような魅力がない。


Pt 101405

Homestyler──「インテリアデザインをリアルに表現できる住宅デザインソフトウェアです。ドラッグ・アンド・ドロップで簡単に使えて、ブランド商品のモデルも揃っています。次の住宅用インテリアデザインの仕事は、ぜひ、Autodesk Homestylerの3D環境で行ってください。無料です*。完全なウェブベースで、すぐにインターネットでアクセスできます。*Autodesk Homestylerは無料のオンラインサービスです。Autodesk製住宅デザインソフトウェアへのアクセスを提供します」

共有もサポートもコミュニティパーツも、どれもボクには空虚に見える


Pt 101406

Pixlr ──「Pixlrはオンラインのクラウドベースの画像ツールやユーティリティを集めたものです。現在、このサイトには、Pixlr Editor、Pixlr Express、Pixlr-o-maticという3つのアプリケーションがあります。これらはFlashで作られているため、ご使用になるためにはFlashプラグインが必要です。しかし、98%のパソコンにはすでにFlashプラグインがインストールされているため、通常ならそのままでお使いになれるはずです。また、画面取込ツール、Pixlr Grabberとワンクリックで写真を共有できるimm.io. PixlrもAutodeskの製品群の一部として用意されています。Autodeskは革新的デザインソフトウェアとサービスの世界をリードします」

どこのハウツーサイトでも、作り方の説明を書くときに、オンラインの手軽な画像エディタは必要だ。Autodeskが提供するすべてのツールを、この方向に持って行こうとしているのだろう。Pixlrは、ボクがこれまで見てきた中で最高に強力なFlashサイトだ。ミニPhotoshopが完全にオンラインになったという感じ。しかし、つい最近まで、ほかのサイトでこれが利用されているのを見たり聞いたりしたことがなかった。


とにかく、ボクが考えるに、Autodeskは販売しているツールの小さなサブセットを無料で提供して、何が起きるかを見ているのだろう。彼らの資産には、Instructablesのような、大勢の人間を惹きつける魅力に欠くものあがる。

Yahoo が Flickr を買収したときのこと

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ちょっと脇道にそれる。Instructablesの買収について考えていたとき、広告で支えられていて、有料アカウントがあり、そても流行っていたサイトは他になかったかを探してみた。それに当てはまるものとして唯一思い浮かんだのがFlickrだった。大勢の人が自分のコンテンツをアップして利用している(ボクもFlickrでハウツーを作っている)。そしてこれも大手企業に買収された。しかしYahoo!の場合、Flickr買収は、GoogleやMicrosoftなど多くの企業が領地拡大のためにできるだけ多くの企業を買収しようとする中での、攻撃的または防衛的な争奪戦のひとつだった。Yahoo!はカメラメーカーでもないし、Adobeのような画像ソフトのメーカーでもない。検索業であり広告業だ。ボクが覚えているかぎり、Yahoo!のCEOは一度だって画像共有の未来について語ったことがない。Flickrは稼働率が上がり、より多くのログイン経路ができたが、それだけだ。中心となっていたチームは買収後すぐにFlickrを去ってしまった。テック業界では、Yahoo!は失敗したと思われていた。

Yahoo!はFlickrからのDNAは受け付けず、他の資産の改善には役立てなかった。deliciousなどはまったく活用されず、統合もされていない。今や黄昏ている。そこでボクは言いたい。Autodeskは、Yahoo!から「してないけないこと」を学んでほしいのだ。Yahoo!は、Flickrにほとんど手を付けていないのは立派なことだ。しかし、FlickrはYahoo!を変えられなかった。それは本当に残念なことだ。

Maker にとってこれが何を意味するか?

ボクは時間をかけて、Autodeskが何をやろうとしているのか、少なくとも何がしたいのかを理解しようとしてみた。それぞれのサイトに関して技術的な詳細を示す広報発表もないし、非公式なコメントも見あたらない。「Instructablesのメンバーに高価なプロ用のAutodeskソフトを売ってもらいたいんだ」と言ってしまえばそれまでだ。ボクが本当にやりたかったのは、InstructablesのDNAを彼らはどう活かそうとしているかについて、自分の意見をまとめておくことだった。だけどボクのことなんてどうでもいい。問題は、Makerにとって、世界最大のDIYコミュニティであるInstructablesのメンバーにとって、これが何を意味するかだ。それは、いくつかある。

Makerのコミュニティの価値は高い。だから人々は互いに刺激し合い、その巨大なコミュニティを育てようとしているのだ。ツールを作っている企業は、そこでどんな役割を果たすべきかを考えなければならない。Facebookのファンページで「いいね」をするのとはワケが違う。Makerコミュニティの価値は高まった。AutodeskがInstructablesのようなサイトを買収すると、すべてのMakerコミュニティの価値が上がり、企業、ツールメーカー、その他すべての人にとって面白いものになる。Instructablesのようなサイトを運営している人は、今や価値が高い。Instructablesなどに優れたハウツーを数多く提供している人は、今まで以上に価値が高くなっている。

数年前、ボクはHack-a-Dayを立ち上げて、その後、Makeに移った。ブログネットワークのHack-a-Dayの一部はAOLに買収されたからだ。AOLに言われたんだ。彼らは「ハック」という言葉を一掃したいのだと。そして2011年、Autodeskは「ハック」を喜んで受け入れている。

今後は、「Makerムーブメントの産業化」という言葉を耳にすることが多くなるだろう。ここで、Chris Anderson(DIY Drones)の話を引用したい。

AutodeskによるInstructablesの買収は、止まることのないMakerムーブメントの産業化のなかの、さらに大きなニュースとなった。今、目に見えてきたのは、複数の「作る流れ」の実質的な統合だ。オーサリングツールに始まって、デザインハウス、出力サービス、コミュニティ、3Dプリンタと、すべては新しい消費者やMakerサイドのビジネスを狙っている。

そうした動きの実例を、2つの主要プレイヤーの製品で見てみよう。これには、最近買収したものや投資したものが含まれる。

  • 3D Systems:Alibra(オーサリング)、Freedom of Creation(デザイン)、3Dproparts(出力サービス)、RapMan 3Dプリンタ。大きなコミュニティはまだできていない。
  • Autodesk:123D(オーサリング)、Ponoko/Techshop(出力サービス)、Instructables(コミュニティ)。MayaとAliasはハリウッドやゲームの世界での収益構造を確立しているので、デザイン関係では強力。まだ3Dプリンタの会社は買収していない(Makerbot を買収したらどうなるだろうと考えると面白い)。

この他にも、PTCとDassaultが出番を待っている。どちらもプロ用デザインとエンジニアリングのためのツールを作っているが、一般消費者向けの世界にも動き始めている(たとえばPTCは無料のCleo Elementsオーサリングツールを発表したばかりだ。Dassaultは業界のリーダー的存在のSolidworksを持っているが、一般向けの無料オプションはまだない)。

大企業が一般消費者と Maker の世界に価値を認め始めた。これらの企業が成功するためには、もっと我々のようになる必要がある。別の方法ではダメだ。以前ボクは、大企業はArduinoパイの一かけを欲しがっているという記事を書いた(リンク先は日本語)。TIもMicroChipもMicrosoftも、その他の企業も、オープンソースハードウェアを発表し、オープンソースツールを提供し、価値を生み出し、人々に価値を生み出させることが求められる。Arduinoキラーを作りたければ、少なくともArduinoが提供しているものを提供しなければならない。いろいろあるが、いちばん重要なのは100%オープンソースということだ。Makerからすれば、Autodeskなどの企業がMakerムーブメントに加わりたいと思うなら、もっとオープンな製品を出す必要がある。それを我々が使うことで、我々から価値を回収できる。

Makerにとって、この買収は、Maker/DIY 市場区分の成長と活性化を示すものだ。我々はみな、この市場機会を作り上げ育て上げてきたことから、Instructablesの成功に少なからず貢献していると言える。今やAutodeskはMakerコミュニティの一員となった。これは驚くべきことだ。巨大企業が、我々がやっていることの価値を認めたのだから。Autodeskがここでうまくやれたら、他の競争相手も、この巨大なMakerコミュニティと仲良くやっていかざるを得なくなる。これは我々みんなにとって、良いことだろう。より優れた(オープンツール)、よりオープンなライセンス、より多くの共有。なぜって、彼らはそうしなければならないからだ。そして多くの人がそれを望んでいるからだ。

Makerのために、他の企業はもっといろいろなことをしてくれる。Autodeskの競争相手も気づくだろう。今に、我々をサポートしたくなる。Google SketchUp(まだGoogleはこれを大切に思っているとしたら)とSolidWorksは、今どうしたらいいのか、どこを買収すべきかを思案中だろう。MakerBotか、Thingiverseか? CAD市場の向こうにあるサービスを買収したら、きっと話題になるだろう。PonokoとTechShopはAutodeskのサービスサイドのパートナーになっているが、これも他の出力サービス業者にとっては衝撃だったかもしれない。これから市場が再編成されて、新しいパートナー関係が生まれてくるだろう。最後には、もっと多くの企業がMakerを巡って競い合うことになる。

Makerにはこうした買収や競争を嫌う人もいる。そういう人たちはAutodeskが嫌いだろう。というか、独立系のサイトだけしか支持しないかもしれない。それがなんであれ、自分でハウツー共有サイトを立ち上げる人も出てくるだろう。これは良いことだ。これによって、企業はさらなる洗練を求められる。そして、Instructablesよりも大規模で優れたサービスが現れることは確実だ。今はハウツーサイトが少ない。まだまだ参入の余地がある。Makerにとっては、これは喜ばしいことだ。ボクは今でも、標準化されたXML形式でハウツーを吐き出せるハウツーサイトを作りたいと思ってる。それに一歩近づいた感じだ。

Pt 101407

もっと多くのプレイヤーが参加する。iFixitの連中は、AutodeskがInstructablesを買収したニュースに震えたことだろう。iFixitの価値は急上昇した。iFixitのバックエンドを使っている、Make: Projectsは、コンテンツサイトというだけでなく、今よりさらに充実したコミュニティサイトに昇格させることもできる。Make: Projects発信のプロジェクトが、もっとたくさんMakeに掲載されるようになったらいいね。そして広告主は、ハウツーサイトにより多くの広告料を払うようになる。その可能性は高い。

Pt 101408

ハウツーが最終的には標準化される。今より多くのハウツーサイトや学習サイトが競争するようになると、Makerは自分のプロジェクトのハウツーを好きなサイトに出せたらいいと思うようになる。現在はそれができない。Wikiはテキストなら可能だ。Flickrは写真なら可能だ。しかし、ハウツーサイトに標準化された形式がない。どのハウツーも「ハウツーをエクスポート」をクリックすれば別のハウツーサイトにアップできたり、「ハウツーをインポート」で別のサイトのハウツーのすべてのステップを写真やらなにやら、すべてを秩序だった形で読み込んだりといった風にはなっていない。ボクは今でもWikiを使ってHTMLで自分のチュートリアルを書いている。それは、早々に標準形式ができるだろうと考えてのことだ。それに、世界はどんどんモバイル化が進んでいる。インターネット用の標準形式ができれば、タブレットでも携帯電話でも表示できるようになる。だから、Makerのために、ハウツーのポータブル化に力が注がれるのではないかな。iFixitの連中は、今それをがんばっている。詳しいことは、oManual を見てほしい。

今度はそっちの番だ。あなたにとってどんな意味がある?

自分はMakerだと思ってる? Instructablesにプロジェクトをアップしたことはある? ボクたちは何年もかけてMakerサイトをいっぱい育ててきた。プロジェクトを公開したり(それはほんの一部だけど)、サイトが流行って変化していくのを見つめてきた。そして今、Instructablesは大企業の一部となった。Makerの世界は、Autodeskの動向に注目している。彼らの行動は、良かれ悪しかれ、これからの規範になる。これがあなたにとって、どんな意味を持つのだろう。

最後に、もうひとつ引用してボクの記事を終わらせたい。Tim Carmody(下にスクロールするとGoogle+のコメントを見ることができる)の言葉だ。

片方で、私たちはハードウェアを作るためのツールが使いやすくなり、入手しやすくなり、より民主的になった。もう片方では、より幅広い人たちが使うようになることで企業は潤い、より大きな魚を惹きつけられるようになる。とても魅力的なことだ。ソフトウェアのコーディングやパーソナルコンピュータが引き起こした革命と同じようなことが、また起ころうとしている。

ほんの数十年間で、コンピュータ革命がボクたちにもたらしたものを考えてみよう。20年後、ボクたちMakerはどんなことができるようになっているだろうか。ツールメーカーが、物作りのためのより優れた、より使いやすいツールの開発にしのぎを削る未来を考えてみよう。AutodeskがInstructablesを買収したことが、Makerに何をもたらすか。ボクたちみんなにとって、物作りの環境がますます良くなるということだ。

- Phillip Torrone

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Aug 15, 2011 12:00 AM
Instructables, MAKE Projects, Maker Pro | Permalink | Comments (0)

June 24, 2011

放射状LEDマトリックス

Instructablesのユーザー、ledartistが作った美しい作品だ。Auroraと名付けられたこれは、162個のRGB LEDを自作の両面プリント基盤に配列して、高解像度PMWを使ってスムースな色の変化を実現している。うっとりするね。[ありがとう、Lee!]

- Sean Michael Ragan

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Jun 24, 2011 12:00 AM
Arts, Electronics, Instructables | Permalink | Comments (0)

April 8, 2011

本物のハテナブロック

Super Mario Bros. Coin Block IRL

InstructablesのユーザーのBrunoは、スーパーマリオのハテナブロックを作った。底を叩くと本物のお金が飛び出すという楽しいもの。555タイマーでサーボモーターを制御してコインを押し出している。同時にMP3プレイヤーから音が出る。Brunoは、写真、回路図、基板デザイン、サウンドエフェクト、箱のグラフィックまで揃えて丁寧に作り方を解説してくれているから頭が下がる。これを作れば、キミも本物のキノコ王国に近づけるぞ。Brunoの作品が実際に動く感動の様子は下のビデオでどうぞ。


マリオいろいろ:

- Matt Richardson

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Apr 8, 2011 01:00 AM
DIY Projects, Gaming, Instructables | Permalink | Comments (0)

February 28, 2011

LilyPadとXBeeで作ったミツバチさんシミュレーション

Bee Game

子供たちに複雑性理論を教えるために、インディアナ大学のグループがBeeSimという電子ゲームをLilyPad ArduinoとXBeeを使って開発した。

このゲームは、電子回路を組み込んだハチの手踊り人形を装着してプレイします。子供たちは制限時間(45秒間)内に、決められた数のハチミツの容れ物(3単位)にハチミツを集めて貯めなければなりません。この時間内で、子供たちは花から花へ飛び回ってハチミツを集めます。ひとつの花からは、ハチミツが1単位採れます(空でない場合)。このとき、花にどれだけハチミツがあるかが示されます(LED配列1)。同じ花から何度もハチミツを採取できます。ハチミツのお腹がいっぱいになると(LED配列2に表示)、巣に戻って貯まったハチミツを貯蔵します。貯蔵する前に時間切れとなると、持っているハチミツは失われ、カウントされません。時間切れになるか決めれた量のハチミツの貯蔵に成功すると、その子のターンは終了し、チーム内の次の子にミツバチを渡します。
開発チームのひとり、Ben Zaitlenがビデオでゲームと使用されている技術の説明をしてくれている。

Rob Faludiより]

- Matt Richardson

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Feb 28, 2011 02:00 AM
Arduino, Education, Electronics, Instructables, Science, Toys and Games, Wearables, Wireless | Permalink | Comments (0)

How-To: LEDスニーカー

光るLEDスニーカー、すごく楽しそう。i am jenが作り方を教えてくれます。

- Becky Stern

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Feb 28, 2011 12:00 AM
Crafts, DIY Projects, Electronics, Instructables, Wearables | Permalink | Comments (0)

December 17, 2010

How-To: EyeWriter 2.0

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Zach Liebermanより:

EyeWriterは低コストの視標追跡システムと自作のソフトウェアを組み合わせることで、筋萎縮性側索硬化症を患ったグラフィティ作家が目だけで作品を描けるようにするものです。オリジナルの設計はメガネを装着するもので、これがEyewriterの基本デザインとなっています。


最初のビデオを公開してから、プロジェクトの改良を重ねてきました。そして、Eyewriter 2.0という新型を完成させました。これは前作よりも精度が高くなり、頭がわずかに動いてしまう人でも視標追跡ができるようになっています。2.0では、頭から離れた場所にカメラとLEDがあり、多発性硬化症患者のように、頭がわずかに動いてしまう人や、メガネをかけている人などにも対応できます。

Eyewriterシステムは安コストで、しかも完全にオープンソースです。現在のところ、部品代は200ドル程度です。市販の視標対性装置は9,000ドルから20,000ドルもします。そのコストの差は劇的です。また、視標追跡装置を必要としているすべての人を支援できるようにデザインされています。

この秋に2.0のデモを行いました。Eyewriter 2.0が実際に使われているところをご覧ください。私たちは、これをロボットアームと接続して、目で絵画が描けるようにもしました。


過去のEyeWriterの記事:EyeWriter - 安価な視標追跡器具

- Becky Stern

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Posted by Tetsuo Kanai | Dec 17, 2010 01:00 AM
DIY Projects, Imaging, Instructables | Permalink | Comments (0)

October 8, 2010

自家製『エイリアン』のパワーローダーとクイーン

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Instructablesの会員、alexthemoviegeekの目を見張る作品。夏休みの工作として、映画『エイリアン』の異形クイーンリプリーのパワーローダーを作った。パワーローダーはコスチュームとして着ることができる。

こっちも笑えます:

訳者から:自分で歩くんだー。でもよくできてる。

- Sean Michael Ragan

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Oct 8, 2010 01:00 AM
Halloween, Instructables, Wearables | Permalink | Comments (0)

October 4, 2010

バインダー式パーツ整理術

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私は現在、ガレージのジャンクパーツの整理をしているので、こうしたDIYなパーツ整理術にレーダーが敏感に反応する。これは2007年にInstructablesのユーザー、 tomwardが発表したものだ。リング式バインダーにバインダーポーチにジップロックを入れるという三段構えのアイデア。空間を有効に使える術だけど、これではパーツ整理問題の半分しか解決できない。プロジェクトが終わったあとに、作業台に残ったパーツをざばっとかき集めて(あなたが私と同類なら、何カ月にも及んだプロジェクトの余り部品がバケツ一杯あるはず)、それを分類する方法が知りたいのだ。やっぱり捨てるしかないのかなぁ、と考えたりしている。

- Sean Michael Ragan

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Oct 4, 2010 03:00 AM
Instructables, Toolbox, Workshop | Permalink | Comments (0)

September 22, 2010

とってもお安くできる太陽系モビール

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毛糸と発砲スチロールのボールだけで部屋に飾って自慢したくなるような太陽系のモビールが作れると話だけ聞いても、適当に聞き流すか、むしろぜんぜん信じなかったと思う。今回は私の負けだ。Instructablesのユーザー、yosyamより。

こちらも:

- Sean Michael Ragan

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Posted by Tetsuo Kanai | Sep 22, 2010 03:00 AM
Crafts, Instructables, Kits, Science | Permalink | Comments (0)

September 14, 2010

自分だけのLED二進法計算機を作ろう

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楽しいLED 二進法計算機、Syst3mXの記事より-

普通の計算機では二進法を二進法のままで計算することができません。わざわざWindowsの計算機を使うのもかったるいので、自分で作ることにしました。二進法専用計算機です。NOT、OR、AND、XOR、加算、減算、乗算、除算、MODといった基本的な機能はすべて揃っています。

さあ、あなたもいっしょに0と1だけの世界でLEDを点滅させたりして遊びましょ。

- Phillip Torrone

訳者から:オモチャとしてもおもしいね。ヒマ潰しになる。

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Posted by Tetsuo Kanai | Sep 14, 2010 12:00 AM
DIY Projects, Electronics, Instructables | Permalink | Comments (0)

July 8, 2010

赤外線レーザーで木材に焼きつけるペン

Instructablesのユーザー、ramanffは、1ワットの赤外線レーザーダイオードのレーザーを光ファイバーを使ってペン先から照射し、木材に文字や絵を焼き付けるというクールなペンを作った。

- Sean Michael Ragan

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Jul 8, 2010 12:00 AM
Instructables, Science, Toolbox | Permalink | Comments (0)

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