Archive: Makers
May 1, 2009
Maker Faire Africaが8月13日-15日ガーナで開催

Maker Faire Africaは「アフリカにおける創意と創造と発明の祭典として、8月13日から15日まで、ガーナの首都アクラにあるガーナ・インディア・コフィ・アナン・センター・オブ・エクセレンス・イン・ICTで開かれる」公式なMaker Faireではないが、ボクたちは応援している。
主に、Afrigadgetの記事を通じてこのサイトで紹介している数多くのアフリカ人Makerが、このイベントに招待されている。Afrigadgetを運営している我々の仲間も、フェアーのスタッフとして動いている。どんなものになるか、すごく楽しみだ。現在、スポンサーと寄付を募集している。詳しくは、彼らの公式サイトを見てほしい。

訳者から:ガーナ・インディア・コフィ・アナン・センター・オブ・エクセレンス・イン・ICT(Ghana-India Kofi Annan Centre of Excellence in ICT)はガーナとインド政府が共同で設立した、ガーナ初の高等情報技術専門学校(AITI)。アフリカってだけで、なんかカッコいい雰囲気だよね。
このMake: Japanでも、ナイロビで見つけた自家製溶接機とか、手作りヘリコプターとか紹介したけど、資金や材料が乏しい分、めちゃくちゃ自由だよね。
- Gareth Branwyn
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
May 1, 2009 02:00 AM
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April 28, 2009
Sparkfun自律走行マシンコンテスト

コロラド州ボールダーのSparkfun本社の周囲をいちばん速く回れる自律走行マシンを決定するコンテストに、16のチームが集結した。
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四輪駆動車(たいていはラジコンカーをベースにしたもの)が大半を占めたが、なかには無人操縦飛行機が3機、球形の回転体(右の写真:Nathanと彼のLabrat)も登場した。また、ケーブル付きのモデルロケットでの参戦を予定していたチームもあったが、残念ながら参加は果たせなかった。
レースは3本ずつ行われた。マシンごとに5分の持ち時間があり、全体でもっとも良いタイムを出したものが優勝となる。
最初のレースは悲惨だった。約半数の車両がビルの第一コーナーに突っ込んだ。ゴールできたのはMookie Mobile Death Pod 3000ただ1台だった。
西からの弱い風が、DIY Dronesチームの飛行機の、正確にコースをトレースする能力に悪影響を及ぼしたようだ。テスト飛行では何度も成功していたが、本番のレースでは、最初の2本でコースのカーブを少しだけ内側に入りすぎて失格となった。木に引っ掛かる飛行機もあり、親切にもボールダー市消防局が回収を助けてくれた。そのほかの飛行機は、手の届くところに引っ掛かっていた。
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地上を走る車両にも障害物があった。そのひとつが縁石と、縁石の上なら安全だろうと高をくくっていた愚かな観客たちだ。
自らの生みの親に衝突しそうになったあと、罪のない観客に襲いかかる Ohcraptheresalake(その後、小川に突っ込んだ)。

参加者たちは、レースの合間に、前のレースで得た経験を元にマシンを調整していた。最初のレースで唯一ゴールを果たしたDeath Pod 3000は、2回目には記録を1分28秒に縮め、リードを確実なものにした。
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ところが、最後のレースでDIY DronesチームがChris AndersonのUAVで驚異的なタイムを叩き出した。コースを36秒で周り、優勝をさらったのだ!
大会は終わった。 優勝は Diy Dronesチーム。Death Pod 3000は、エンジニア特別賞を獲得した。みなさん、参加ありがとう! また来年会いましょう!
DIY DronesチームのUAVをスタートさせるJordi:
このロボット車両には、通行人に注意を呼びかけるために花火が付けられている。
スタートラインにつく車両。

さらに:
- John Maushammer
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Apr 28, 2009 01:00 AM
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April 11, 2009
Checkin' In: FX マスター Edwin Wise

Edwin Wiseは、Make誌上ではすっかりおなじみの人物だ。彼の本業はFX(特殊効果)。2007年のMake Halloween Special Issue(ハロウィーン特別号)に、Hot Glue Spider Web Gunや、昔ながらのFlying Crank Ghostといった工作記事を提供してくれたのも自然な流れだった。

Vol.13(英語版)では、大音響Boom Stickの記事を提供してくれた。普通に手に入る水道用の材料で作れる、二段式、密閉型、急速排気、ピストンバルブ空気砲だ。Boom Stickは、その名のとおり、目標近くのすべての人に "びっくり反射" をお見舞いすることができる。その姉妹作品が、Edwinが Vol.15(英語版)に書いたVortex Cannon(ボルテックス砲)プロジェクトだ。下のビデオを見れば、ボルテックス砲を撃ったときの様子がよくわかる。
最新は、これが最高なんだけど、Vol.16(英語版)にEdwinが書いてくれた Chladni Plate(クラドニプレート)プロジェクトだ。壊れたスピーカーと、リード線とテープを使ってコーンのない音声コイルドライバーを作り、これを使って鉄板の上に砂で模様を描くというもの。音を視覚化する装置!

今週、私たちはEdwinに会い、今取り組んでいるプロジェクトについて話を聞いてきた。以下が彼の話だ。
「何を企んでるかって? Makeにはこれからも記事を書くよ。実際、Vol.19用の記事を準備中だ。だけど、年に4回しか出ないから、Makeの記事としてできることは限られてる。
毎年やっている800ポンドゴリラプロジェクトは、私が特殊効果と演者とスタッフを兼任しているScare for a Cureの出し物だ。これは、リチャード・ギャリオットの "Britannia Manor"(オースティンでは超有名だったけど、1994年に終わってしまった。今はその精神がWild Basin's Haunted Trailsに受け継がれている。私は 2000年からそれに参加しているが、2005年に終了した)。[2008年の準備の様子は、Edwinのサイトの World of Horrorcraft を見てほしい]
裏方としても、いろんなプロジェクトに関わっている。オバケ屋敷のエレクトロニクスやハウツー物の記事を書きやすくするための、また、ウェブでかき集めた情報へのリンクや埋め込みをやりやすくするためのWikiのプログラムなどだ。ソフトウェアは時間がかかる。私の場合、時間がいちばん貴重なリソースなんだ。だから、今年中に完成して運用できる見込みはない。
この Wiki/データベースプログラムは、自分自身のブログやドキュメントのために(それから私によく似たMakerのために)作っている。変更やコネクションやコメントや連邦予算などの政府情報をトラックしたくて思いついたものだ。League of Technical Votersの "Connect the Dots" がベースになっている。
とにかく、忙しいよ。いつでもね。もちろん、社交ダンスとか太極拳とか地域活動といった個人的な活動を抜かしての話だよ」
ありがとう、Edwin! 今後のEdwinに関する情報は、simreal.comを見てね。Makeのバックナンバーも読んでください。ハロウィーン特別号も。Maker Shedで売ってます。
- Goli Mohammadi
訳者から:Vortex Cannon(ボルテックス砲)とChladni Plate(クラドニプレート)の記事は、 Make日本語版 Vol.06に掲載されています。
Edwinの話からはちょっと離れるけど、リチャード・ギャリオットのブリタニアマナーは、リチャードの招待で一度だけ行ったことがある。もう、すんごかった。とにかく、すんごかった。本気だから。ご予算ン千万円の一晩かぎりのロールプレイング長編おばけ屋敷。出演者はハリウッドの特殊メイクアーティストが担当していた。ボクはインプに捕まって池に沈められて、ずぶ濡れになった。始める前に、怪我しても訴えませんという誓約書を書かされるんだから、そこからもう怖かったな。
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Posted by Tetsuo Kanai |
Apr 11, 2009 12:00 AM
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April 9, 2009
Wiredが伝えるハッカースペースの盛り上がり

Wiredは、アメリカ国内でのハッカースペースの急増に関する、いい感じの記事を掲載した。我らが自慢の組織についても触れている。
ムーブメントには、いつ始まったかが曖昧なものが多いが、アメリカのハッカースペースが2007年8月に誕生したことは、すべてのハッカーが認めるところだ。Bre Pettis、Nicholas Farr、Mitch Altmanといったアメリカ人ハッカー率いるギークのためのドイツ視察旅行 "Hackers on a Plane"(空飛ぶハッカー)が行われたときだ。ドイツとオーストリアのハッカーたちは、何年も前からハッカーの共同体を組織していた。ウィーンのMetalab、ベルリンのc-base、ハノーバーのChaos Computer Clubなどだ。Hackers on a PlaneはChaos Communications Camp(Metalabの創設者、Paul "Enki" Boehmの言葉によると「ハッカー版バーニングマン」) に参加するためのアメリカ人ハッカーの代表団だったのだが、その旅のついでにハッカースペースを視察して回ったのだ。そしてたちまち、影響されてしまったのだとAltmanは語っている。
アメリカに帰るなり、Pettisはすぐに仲間を募って、ニューヨークにNYC Resistorを設立した。同時に、FarrはHacDCというハッカースペースをワシントンDCに設立した。どちらも 2007 年後半にオープンし、数ヶ月遅れた 2008年秋にNoisebridgeが設立された。
[...]
これ以上の好機はなかっただろう。2005年1月に創刊された「Make」誌(現在の発行部数は12万5000部)が、熱烈なDIY愛好家たちを束ねていた。また、オープンソースのArduinoの登場や、ネット上にあふれる丁寧な手ほどきのお陰で、複雑な電子回路やマイクロコントローラーなどを使用するプロジェクトが、初心者の手の届くものになっていた。
Hackerspaces.orgによれば、新たに27のスペースが開設準備を進めているという。今後は、発展を続けるハッカースペースの情報がマスコミに取り上げられるようになるだろう。この記事の全文は、Wired のブログでどうぞ。
- Collin Cunningham
[原文]
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Apr 9, 2009 12:00 AM
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April 1, 2009
3月24日はエイダ・ラブレスの日。テクノロジーの世界にいる女性を讃えよう

3月24日はAda Lovelace Day(エイダ・ラブレイスの日)。先端技術をリードする女性を讃える日だ。
ラブレース伯爵夫人オーガスタ・エイダ・キングは、1815年12月10日に、バイロン卿とその妻アンナベラの一人娘として生まれた。結婚前の名前はオーガスタ・エイダ・バイロンだが、現在は、チャールズ・バベッジが発明した汎用マシン"解析機関"用として、世界で初めてプログラムを記述した女性、エイダ・ラブレイスとして知られている。エイダは幼い頃から母親に数学を習い、1833年にバベッジに出会う。10年後、ルイージ・メナブレーアが記したバベッジの解析機関に関する記録を英語に翻訳し、そこにベルヌーイ数を機械で計算する方法、つまり最初のコンピュータープログラムを添付した。しかし解析機関が完成しなかったため、この計算方法も実際に使われることはなかった。また彼女は、コンピューターとソフトウェアについて、世界最初の解説書を著している。
コンピューターは単に計算を行うだけでなく、もっといろいろなことができると知ったエイダは、解析機関で「どこまでも複雑で限りなく複雑緻密で科学的な楽曲を作曲することも可能」だと指摘している。しかし、解析機関や自身のコンピューターに関するの可能性を完全に確かめることはできなかった。彼女は癌を患い、主治医による瀉血が原因で1852年11月27日、36歳で亡くなった。
女性は時として、技術畑の道を進むのが難しいが、Makerの世界では、性差はほとんどないと私は感じている。まだ女性の数は少ないけど、男社会という雰囲気はない。それはとってもうれしいところ。ここで、私の好きな女性Makerたちを紹介しよう。

Limor Fried - Adafruit Industries(写真提供:Joi(Flickrユーザー)
Limorは自分でDIY電子キットのビジネスを立ち上げて、すごくうまくいっている。彼女は電子回路の設計と構築に長けていて、バリバリの自称ハッカーどもをねじ伏せるところを見たことがある。人気製品は、TV-B-Gone Kit、WaveBubble RF jammer、MintyBoostバッテリーパックなど。

Lenore Edman - Evil Mad Scientist Laboratories
Lenoreは、息子と夫と共に立ち上げたEMSLのサイトで、食べ物とクラフトとエレクトロニクスの間をスイスイと泳ぎ回る、アメリカのMakerムーブメントを先導する1人。人気製品は、Peggy LED Display、Edible Googly Eyes、CandyFabなど。

Leah Buechley - LilyPad Arduinoの開発者。
Leahは、コンピューター科学者でありクラフターであり、MITメディアラボの新任教授としてHigh-Low Tech Groupの主任を務めている。人気のマイクロコントローラー Arduinoを縫い付け可能で見た目も可愛い花の形のLilyPad Arduinoの開発者。女の子にエンジニアリングやエレクトロニクスに興味を持たせようと、子供を対象にした数多くのワークショップを主催している。LilyPad以外の人気製品は、Electric Tank Top、Turn Signal Bike Jacket、E-Sewing Kitなど。
技術系のすばらしい女性を知っている人は、コメントで紹介してほしい。
- Becky Stern
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Apr 1, 2009 12:00 AM
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March 31, 2009
Checkin' In: アーティストにして科学者 Natalie Jeremijenko

環境問題研究家、アーティスト、科学者、活動家、エンジニア、これらはNatalie Jeremijenko(ナタリー・ジェレミジェンコ)のほんの一部の肩書きに過ぎない。彼女は常に、数多くの才能を融合させたプロジェクトを捻り出そうとがんばっているように見える。2005年発行の Make英語版 Vol.02でナタリーのインタビューを紹介しているが、その中で彼女はこんな前向きな総括をしている。「私は、技術的革新がもたらす文化的な好機を探っているのです」
彼女は、とくに環境問題をからめたロボット同士の相互作用と、ロボットと生き物との関係を主題にした"社会ロボット学"の研究を重ねてきた。たとえば、オランダでは、他のガチョウの声を録音して再生したり、他のガチョウを追いかけて一緒に遊ぶロボットのガチョウを使って、鳥のコミュニケーションの方法を調べる実験を行っている。我々は、彼女のFeral Robotic Dogs(野生ロボット犬)プロジェクトに焦点を当てた。これは、オモチャのロボット犬をハックして「娯楽目的から、地域の材料状態を探索(および闘争)のための活動用の道具に転換する」というものだ。そんな彼女の指導によって、カリフォルニア大学サンディエゴ校の学生たちは、オモチャのロボット犬をハックして、ミッションベイ埋め立て地の有害物質を嗅ぎ出す活動を行った。

最近、ナタリーは、ニューヨーク大学のxDesign Environmental Health Clinicで主任を務めている。これは「環境システム改善のための、地域に最適化され遊び心あふれる戦略を考案し処方し、測定可能でメディア受けするな結果を出して、効果的な改革のためのさまざまなプロジェクトを支援する」環境の"病院"だ。利用者は予約をとり、病気のことではなく、環境の問題について相談できる。帰り際には、薬の処方箋のかわりに、活動の処方箋と、参加を推奨する団体やプロジェクトのリストをもらう。ナタリーのプロジェクト計画には際限がない。そこには、Fwishも含まれている。ロボットブイのグリッドで、水質と魚の存在などの情報をカラーLEDで視覚化するというプロジェクトだ。

Mass MoCAで展示中のもうひとつのプロジェクトは、TreeLogicだ。6本のサトウカエデの木を逆さまに植えた逆街路樹だ。地上9メートルの位置からつり下げられている。

そして、開発中のプロダクトとして、位置を変えられる太陽電池パネル、GreenAwningがある。

これらは、氷山の一角にすぎない。おまけに彼女は、イギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アートの教授や、Institute for the Futureの非常駐アーティストを訪ねている。ナタリーと彼女のプロジェクトに関してもっと知りたい方は、xDesignのサイトを見てほしい。Make英語版 Vol.02のバックナンバーは、the Maker Shedでお求めになれます。
- Goli Mohammadi
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Mar 31, 2009 12:00 AM
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March 19, 2009
DDIY: Don't Do It Yourselfって?

この前、Journal of Aesthetics & Protestに掲載されたLisa Anne Auerbachの"d.d.i.y. Don't Do It Yourself" という記事を読んだ。
D.I.Y.とは、かつてはSharpie(サインペン)を握って言葉と行動で自己改革を行うことを意味した。しかし今は、量販店に金をつぎ込み、海外で生産された素材をどんどん消費して、地球環境を破壊し、森を伐採し、ガラクタを作り、素人工事のガタガタトイレや曲がった壁や趣味の悪いモザイクで日常生活を汚すことを意味する。我々は、腕のいい大工を破産に追い込んでいる。経験豊かな電気工や設備工の経歴を破壊している。住環境の改善を曲解した我々のDIYによって、戸棚にはほとんど使わない工具があふれ、倉庫には余った木材やスチールウールや有毒薬品やニスやコーキング剤があふれている。その戸棚のドアすら、歪んで閉まらない。蝶番は曲がり、ドアの下側は、曲がったものをさらに曲げれば真っ直ぐになるだろうという下手な考えでかけたカンナによってささくれ立っている。洋服を自分で縫おうというDIYの冒険では、余り布や毛糸玉や裁縫道具が家に散乱することになる。自分で縫った服は2~3回の外出にはいいが、学習曲線が急勾配であるため、縫い目がほつれやすい。珍しい料理に対するDIYの激しい情熱は、珍しいスパイスや専用の調理器具や竹の蒸籠やモロッコ式タンジンや、忘れてならないフォンデュセットで戸棚を満杯にする。これらは、その特定の料理の流行が終わるや、リサイクルショップにずらりと並ぶことになる。家に来たお客さんは、ニコニコ顔でありがたそうに料理を口に運んでくれるが、それは料理の冒険の成功を意味するのだろうか? 我々は、常に新しい物に挑戦している。ひとつのものを極める前に、すぐに次なる新しい物が水平線から顔を出すからだ。そしてそのたびに、新しい器具や材料を買い込むことになる。広告主の策略のお陰で、私たちは人間らしさを感じられている。しかし現実には、我々は巨大なグローバル企業に手綱を取られた奴隷的な消費者となっている。こうしたDIYは、我々から人間性をはぎ取るための、新しい手段に過ぎない。それにより我々は、キャッシュマシンとクレジットカードを言われるままに操作する、搾取されるための存在になってしまっている。DIYは我々の信念につけ込み、財布に穴を開け、苦労して稼いだ金を地獄に送り込む。我々は自分の油で自分自身を煮込んでいるのだ。ユートピアはお取り置き状態だ。指定のクレジットカードに加盟すれば、1.5%のキャッシュバック付き。我々は飢えた怪物になってしまった。どんな代償を払ってでも、自分の商品を取り返そうとヨダレを垂らしている。我々の精神はギフト用のラッピングを施され、私たちに売りつけられる。我々の革命は横取りされてしまった。
彼女の視点は、最後には、Make: Blogをはじめとする多くのサイトで見られるような建設的なコミュニティベースのMakerの世界に戻っている。彼女は、わたしたちの物々交換システムにおける専門知識を学びたいと相談にも来ている。わたしにとって、物作りの楽しさの大部分は、新しいスキルや道具の習得にある。ガレージに使わない材料や道具があふれるという彼女の言い分もわかるけどね。この記事に対する意見を聞かせてほしい。コメントに書き込んでね。
訳者から:かなり過激なDIY批判みたいだけど、この続きを読むと、大企業に扇動された軽薄なDIYブームの批判なんだね。彼女がいちばん言いたいことは、誰かのために物を作ろうということ。DIYで作ったものだけでなく、自分の得意分野の技術や知識を他の人と分かち合う、「商品化されない、物々交換ベースの、コミュニティで熱くなる、自由な」本当のDIYを目指そうという呼びかけだ。
- Becky Stern
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Mar 19, 2009 01:00 AM
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March 12, 2009
映画『Coraline』 に使われた3Dプリント技術

短いけど、すごく興味深い記事。ストップモーションによるアニメーション映画『コラライン』(Coraline)に使われた、ラピッドプロトタイピング技術に関する内容だ。
Objet社のRP Polyjet技術は、カートリッジに収めたフォトポリマーレジンを噴霧して、非常に薄い16ミクロンの層を作るというもの。これは平均的な人の髪の毛の太さの1/4に相当する。レジンは液体の状態で噴霧され、紫外線を照射して層ごとに瞬間的に固められてゆく。このプロセスは比較的高速だが、込み入ったモデルになると時間がかかり過ぎることになる。そのため、モデルが複雑になりすぎないよう、ちょうどいい細かさのモデルを作っていくことにした。ショットごとに、必要な細かさを変えたのだ。Laikaには、さまざまな表情を作るために、一度に小さな顔の半分を70個ほど製作する必要があった。この部品は"キット"と呼ばれる。キットは、もう片面を高速な反転プリントで作った。製作中は、アーティストたちが手作業でモデルのディテールを必要に応じて仕上げていく。こうすることで、要求された時間で製作を進めていった。コララインの人形は、セットを小さくしてスペースを節約できるよう、10インチ以下の大きさでデザインされていたが、それに伴い、あらゆるものを小さく作らなければならなくなった。Laikaの手は非常に小さく、中の骨組みと同じ大きさだった。
One Step at a Time for the Puppet of a Thousand Faces(英語)
[Makeの読者、Kurt Roedegerより。ありがとうKurt!]
- Gareth Branwyn
訳者から:アメリカでは2月から公開になってるけど、Coraline の日本公開は、現時点では未定だそうです。監督は『ナイトメアー・ビフォー・クリスマス』のヘンリー・セリック。立体映像だってさ。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Mar 12, 2009 12:00 AM
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February 24, 2009
ヒューマニストのMakerのための読書リスト
William J. TurkelのDigital History Hacks サイトの記事だ(去年の12月)。
2004年の12月、私はからくりや自動装置の作り方の研究とはどういうものかを知りたくてJoe MartinのTabletop Machiningという本を購入した。私には研究のための時間がたっぷりあることは明白だったが、博士過程を修了したばかりの私は、本を出すのは数年先のことと考えていた。そのため、マスターするのに10年や15年かかるような、まったく別のことを始めてみようという気になった。それからは、物作りに関する本を読みあさった。だがそれも、去年の秋、Lab for Humanistic Fabricationという小さな研究所を立ち上げて、本気で物作りに専念するようになるまでのことだった。そしてまた12月が巡ってきたので、私が読んだ本をリストにまとめた。人間性溢れる物作りをしたいと考えているみなさんのお役に立てばと思う。
彼のリストには、物作りや人間の文化に関連した技術論に関する素晴らしい本が数多く含まれている。O'Reillyの本も何冊か入ってる。
Some Winter Reading for Humanist Makers[ありがとう Patti!]
- Gareth Branwyn
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Feb 24, 2009 01:00 AM
DIY Projects, Makers |
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September 17, 2008
求められている人材トップ10

4月に発表されたリストだけど、今でも状況は同じ。
Manpower社が世界の4万2500人以上の労働者に対して行った最近の調査によると、こうした技能を使う職種は、アメリカが抱える人材不足がもっとも顕著に現れている分野だと言える。弱体化した求人市場では、優れた人材を求めて努力しているアメリカ国内の雇用主の割合は、2007年の半数である22%にまで落ち込んでいる。その一方で、企業は有能な技術者や営業マンを求めて奮闘している。とくに、ベビーブーマーが大挙して現役を去る時代となった今、専門技術を持つ若い人たちを集める必要が増しているのだ。別の問題もある。人は長生きをするほど、出生率が横ばいに、あるいは低下し、引退した人々を支えるに十分な労働力が得られなくなる。
もっとも求められている人材のトップ10:
1. エンジニア
2. 機械運転者/機械オペレーター
3. 熟練工
4. 技師
5. 営業マン
6. 会計経理士
7. 機械工
8. 作業員
9. IT技術者
10. 生産作業員
Maker の諸君、どう思う? 仕事に困っていて、物作りの現場で働きたいと思っていたら、この機会に溶接やらいろんな資格をとってみたらどうだろう。市場は技術者を求めているぞ。
- Phillip Torrone
訳者から:たぶん日本でも同じような状況だろうね。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Sep 17, 2008 12:40 AM
Makers |
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July 31, 2008
刑務所のなかのMaker

- Patti Schiendelman
訳者から:すべて実際の囚人が作ったもの。この写真はドイツの監獄でラジカセのパーツから作った送信機だそうだ。通常のラジオで受信して、囚人同士のナイショの通信に使われたそうな。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Jul 31, 2008 12:40 AM
Makers |
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July 29, 2008
シド・ミードとLEGOでできたスピナー
Blade Runner LEGO Spinner Car: Syd Mead と Joel Johnson の対談(英語)
BBtvにSyd Mead が出演したその他のエピソード:
訳者から:シド・ミードのオフィスを案内してもらっている間に発見したのが、このレゴのスピナー。シド・ミードがレゴのデザインセッションに招待されてスピーチを行った際にプレゼントされたのだそうだ。レゴ社に務めるシド・ミードのファンが、映画とそっくり同じに動くよう、特別なパーツをわざわざ作って組み立てたのだそうだ。すっげー!
- Gareth Branwyn
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Posted by Tetsuo Kanai |
Jul 29, 2008 12:30 AM
Flying, LEGO, Makers |
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July 16, 2008
人力パンツァー戦車



MAKE Flickr photo poolにポストされたVin Marshall(ペンシルベニア州フィラデルフィア)の記事より:
ボクたちは11日間で人力のパンツァーカンプワーゲンⅢ型戦車を作りました。これは、第2回Kensington Kinetic Sculpture Derbyに出場するためのものです(第1回は海賊船で出場しました)。しかし、ボクたちが会場に到着したときにはもうヘトヘトに疲れていて、あまり派手に動き回ることができませんでした。
- Gareth Branwyn
訳者から:kensinton Kinetic Sculpture Derby はフィラデルフィアのニューケンジントンで開かれている人力の乗り物のコンテスト。アート部門、コスチューム部門、技術部門をそれぞれ決める。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Jul 16, 2008 12:50 AM
Arts, Events, Makers |
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May 16, 2008
ルーブ・ゴールドバーグ2008:インタビューとマシンの紹介(ビデオ)
先月、パデュー大学で行われたNational Rube Goldberg Machine Contest(全米ルーブ・ゴールドバーグ・マシン・コンテスト)のビデオができた。参加者の話はとても興味深く、彼らがマシンを操作する様子も面白い。1982年の懐かしのビデオゲーム BurgerTime以来、ひとつのハンバーガーをこんなにすばらしく無駄な手順で作られた機械はなかったね。- ビデオ
関連:
- Mike Dixon
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
May 16, 2008 01:00 AM
Events, Interviews, Makers |
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Maker Faireスティームパンクあれこれ
蒸気技師、オイル狂、発明家、ネオビクトリア調コスプレ愛好家、レトロ未来主義者、世紀末後のプラヤパイレーツ、ニューダンディーズ、そしてエレクトリックカウボーイがカリフォルニア湾岸地区で開かれたMaker Faireの会場で一堂に会した。移動式ビクトリア調城郭や、蒸気自動車、蒸気スクーター、演芸ステージ付き火を噴くバー、真空管式テルミン、屋外ビクトリア調リビングルームには、真鍮製パソコンのキャビネットや光線銃やゼンマイ式ギターや光るバイオリンなどがテーブルに置かれていた。3人の飛行船乗務員も参加していた。
なかでもクールだったのは、これらの工芸職人たちは、現実には初対面であったにも関わらず、すでにみなバーチャルな友人関係にあったり、バーチャルに協同作業もしていたということだ。上の絵は偉大なるSuzanne Forbes によるもの。無類の才能を誇るJake von Slatt(左)とDatamancer(右)の姿だ。この2人の著名なスティームパンクが実際に顔を合わせたのは、このときが初めてだった。絵はMaker Faire発明家ラウンジのキーボードを組み立てているところ(いずれこのブログで読者プレゼントにしようと思ってます)。下にこのほかのSuzanneがラウンジで描いた作品を紹介しましょう。

ラウンジにて:HMS Chronabelle の乗組員とSteampunk MagazineAbney ParkのCaptain RobertとJake von Slatt。(中央)MakeのカメラマンSam Murphyと私(ハゲの人物 -- 決して鼻クソをほじくってるわけではありません)。その右はDavid S. Dowling (黒のベスト)。テーブルの上にはMolly FreidrichのSinister Deviceと、同じく彼女が作った光線銃が置かれている。

ラウンジに置かれたテーブルの1つ。ここには、おもにJake von Slattの作品が並べられている。ゼンマイ式ギター、銅製のエッチング入りミント缶、電報発音機、そして現在彼が手がけている電話プロジェクト。AnnとJeff VanderMeerが編集するSteampunk Anthologyの最新刊と、Molly Freidrichの作品集も見える。

Tom Sepeの蒸気アシスト式オートバイ

Jake von Slatt: "スティームパンクされた"ところ(Meredith Scheff)

工芸職人Molly "Porkshanks" Freidrich。彼女はAbney ParkのNathan Johnstoneのために、すごいバイオリンを製作した(絵は Suzanne Forbes)。

アーティストであり写真家のLibby Bulloff(この記事の写真はすべて彼女の撮影)。

(左から右)Steampunk MagazineのMagpie Killjoy、Mad Maxine、Abney Parkの Nathan。

Studio KesのDavid Dowling。

サタデーナイト・スティームパンク・ショー。アイルランドのハードな3人組Culann's HoundsとAbney Parkのライブパフォーマンス。パワーツールドラッグレースや燃え上がる炎のアートの展示も行われた。どれもエキサイティングなカーニバルの様相で、創造性を刺激されるメチャクチャな衝撃の光景だ。下の写真は、Abney Parkの面々がNeverwas Haulに乗っているところと、メイン音楽ステージでライブ演奏をしているところ。最高にクールなバンドだ。見る機会があったら絶対に見てほしい。




- Gareth Branwyn
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
May 16, 2008 12:50 AM
Maker Faire, Makers, Retro |
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Bloggers
Welcome to the Make:Japan Blog. You'll find all the most up to date happenings in the Maker and Crafts world here.
Tetsuo Kanai
Translator/Writer
Takumi Funada
Engineer
Hideo Tamura
Editor

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