Archive: Makers
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December 3, 2010
スプーンオルガン!

ときどきこのブログに記事を書いている変な帽子でおなじみのあいつがスプーンでオルガンを作ってMake Tokyo Meeting 06に出展した。
テーブルに並べたスプーンに触るだけでオルガンをプレイできます。おまけにフォークもあります。指が金属に触れたときの圧力によって変化する静電容量をマイクロコントーラーが検知し、MIDIプロトコルでコンピューターに信号を送ります。
回路図とソースコードと詳しい説明は Matt Metsのサイト のサイトにあるよ。
訳者から:Matt の変な帽子ってのは、これね。
- Sean Michael Ragan
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Dec 3, 2010 12:00 AM
Electronics, Made in Japan, Makers, Music |
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October 27, 2010
Brad LitwinのMechaniCards
World Maker Faireの展示の中で大好きだったのが、Brad Litwinの精巧にして風変わりでメカニカルな動的彫刻だ。私は彼にエディターズチョイス・ブルーリボン賞を贈った。彼はこのクランクで動かす楽しいMechaniCardの販売を開始した。プレゼントに最高だね。完成品で45ドル。キットで35ドル。[Boing Boingより]
- Gareth Branwyn
訳者から:やられたー! って感じだな。トンボのがすごくいい。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Oct 27, 2010 01:00 AM
Arts, Crafts, Makers |
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August 28, 2010
Make中国語版

Makeの編集者で発行人のDale Doughertyが彼のSNSにアップした中国版Makeの写真だ。
- Gareth Branwyn
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Aug 28, 2010 12:00 AM
Makers |
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August 5, 2010
木の上のホテル



スウェーデンのHardsにTreehotelがオープンした。現在は、Cabin、Blue Cone、Nest、Mirrorcube(写真)の4棟の建物がある。10月にはさらに、UFOとA Room with a Viewという2棟がオープンする予定。
- Gareth Branwyn
訳者から:鏡に鳥がぶつからないといいけど。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Aug 5, 2010 12:00 AM
Makers |
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July 28, 2010
Makerのためのコミュニティ「Make: Projects」をよろしく!
作って、創って、造って、ハックして、発明して、そして学ぶ。Makerたちと発見して、教え合って、つながり合おう。
Make: Projects は、Makerのための生きた図書館、つまり、Make Magazineが主催するハウツーのコミュニティです。このどんどん成長するプロジェクトの"料理本"を見て何かを作るのもよし、既存のプロジェクトをいじくって改良版を作るもよし、ステップ・バイ・ステップの作り方を公開してもよし、新しいアイデアやテクニックを盗むのもよし、とにかくなんでも作り方を学ぶのもよし。しかもこれはWikiだから、すべてがハック可能。さあ、みんなもMakerコミュニティの知識の集大成作りに参加しよう!
Make本誌と同様、Make: Projectsでも、大小さまざまなあらゆる分野のクールなDIYプロジェクトを見ることができます。作って楽しいだけじゃない。ここは、たくさんの人たちの経験から生まれた物作りのスキルや知識を吸収できる場所でもあるのです。こうしたコンテンツをインターネットで共有することで、もっと多くの、あらゆる年代の、さまざまな経歴の人たちが物作りを学び楽しむことができるというわけです。
Make: ProjectsはDIYプロジェクトのためにデザインされたWikiです。Wikipediaでお馴染みの「Wiki」は、有用な情報を中心に、みんなで協力して情報を広げていくことができます。Make: Projectsも、物作りを愛する人たちが共同で作る情報の集積場です。使用する工具や材料の一覧表を含むステップ・バイ・ステップの作り方のように、見た目にも美しく、きちんと編集された画面で、プロジェクトをより高度な形で紹介できます。作り方の解説付きのプロジェクトを誰もが作れるようになります(または、専用のデザインなしのWikiページにすることも可能)。
Make: Projectsの最大の利点は、どのプロジェクトに対しても、誰でもが編集を加えることができるところ。ただし、誰でも編集できるかわりに、本当に有意義な編集だけが公開されます。この評価は、その人の、システム内での長期にわたる評判によって決められます。Make: Projectsへの貢献度が高い人へはバッジが贈られます。
最高のDIYコンテンツをお届けするために、Make: Projectsには審査があります。これは、他人の作品の安易なコピーで埋め尽くされないようにするための対策です。そのため私たちは、既存のプロジェクトの一部分をいじっただけの焼き直しではなく、より発展的な改良版をみんなで協力して作っていける環境を期待しています。
ハウツーもののプロジェクトは、なにが素晴らしいって、永遠に色あせないことです。いつまでも価値がある。私たちは、初期のMakeに掲載されたプロジェクトを再びここに紹介できること、そしてそれらには最新号に掲載されているプロジェクトとまったく見劣りしない内容であることを嬉しく思っています。また、すでに掲載済みのプロジェクトでも、新しい視点や技術によって発展させることが可能です。つまり、プロジェクトの解説記事でも、訂正したり、調整したり、ハックしたりが可能なのです。
Make: ProjectsのプラットフォームはMakerコミュニティのエネルギーと専門知識を反映させるために、オープンに作られています。あなたのアイデアや知識や情熱を、ここに分け与えてください。あなた独自の技術やプロジェクトを提供してください。あなたもそうやって学んできたように、多くの人がそれを見て、あなたから学ぶことができます。このリソースを提供することで、私たちは、物作りを愛する人たちのコミュニティーを大きく成長させたいと願っています。
Make: Projects のプラットフォーム
Make: Projects のプラットフォームは iFixit.com が開発しました。iFixitは、専用にデザインされたWikiを使い、インタラクティブなDIY修理マニュアルを作っています。私たちは彼らとパートナーシップを結び、インタラクティブなDIYプロジェクトのガイドを作りました。KyleとLukeそれに、iFixitチームのみんなの構想力と専門的な技術力のおかげです。
プラットフォームはまだ開発中ですが、これをどう調整していくか、みなさんの意見をお待ちしてます。今は、Make: ProjectsとiFixit、もしかして他のサイトとも共有できるパーツデータベースを作ろうと考えています。まだまだいろいろ出てくるので、どうかご期待ください。
Make: Projectsに提供されてた情報は、すべてがクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスで公開されることになることをご了承ください。
Solar Xylophone、$30 Micro Forge、Solarroller BEAM Race Carなどがすでに見られます(英語)。
- Dale Dougherty
日本語版編集から:現時点では英語でのサービス提供になります。ご了承くださいませ。ただ、日本語版に掲載されたプロジェクトも多数掲載されていますので、もしよかったらご覧ください。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Jul 28, 2010 01:00 AM
Education, Makers |
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July 7, 2010
Maker Business:SpikenzieLabsの場合

SpikenzieLabsは、彼らの製品Wrap it Up boxの最高に笑えるビデオを公開した。彼らはほかにも、PovardやVoiceShieldなどの楽しいキットを販売している。私は、これらのキットを作った人たちに会いたいと、ずっと願っていたのだが、ついに今年のMaker FaireでMarkとAndyに会うことができた。素晴らしい連中だった。彼らのMakerビジネス物語をどうぞ。
まずは、MarkとAndy自身のことを聞かせてください。あなたたちは何者で、どんな生い立ちで、何がきっかけで物作りを始めたのか。
Mark:私たちは90年代に同じコンピューターショップで働いていた同士の2人組です。数年後、いっしょにベンチャーを立ち上げ、それからずーっと長い間、2人でIT産業に身を置いています。
Andy:物心ついたときから、私は物を分解して中の構造を調べようとしていましたね。子供ながらに、アマチュア無線のオークションに出かけては、あれやこれやを競り落として、何カ月もかけて分解したもんです。あちこちのモーターを焼き切らせて、家のフューズを飛ばして、ネジ回しをいつだって左に回してはエレクトロニクスとご対面していました。
Mark:私の場合、物作りは私が始めたものではありません。私の家族が、いつも何かを作っていたのです。物作りに関して、もっとも大きな影響を受けたのは父ですね。父はなんでも自分で作りました。家具や木の彫刻や、私が「弾」と呼んでいたものまで。父は昔の火縄銃を持っていたのです。その弾丸を、鉛を溶かして型に入れて、自分で作っていました。その弾を、缶入りの火薬と銃に詰めていました。今どき、そんなことをしている人は、ほとんどいないでしょ。もう一人、強い影響を受けたのは、私のベビーシッターの夫であったハンフリーズさんです。第二次世界大戦の退役軍人で、元技術者です。彼は私に、あらゆる分野の技術的な助言をくれました。
SpikenzieLabs 設立のきっかけは? ビジネスを立ち上げるにあたって、もっとも大きな障害は何でしたか?
Andy:SpikenzieLabsはいい会社です。名前もオリジナルだし。その質問に答える前に、もっとよく聞かれる質問に答えさせてください。我々の名前の由来です。Markは高校時代、尖った髪型をしていました。だからみんなから「スパイク」と呼ばれていた。名前は尖ってるけど、すごくマイペースなやつです。店では、金曜日の夕方、みんなで「Metal of Honor」というネットワークゲームで遊ぶのが流行っていて、Markも連合国チームに入ってプレイしていました。彼のキャラクター名は、長年のニックネームである「スパイク」です。そのうち参加プレイヤーが増えて、敵味方のバランスをとるために、Markは枢軸国側にまわることになったのですが、ゲームの舞台はほとんどが第二次世界大戦中のドイツだったので、スパイクを「スピケンジー」と、なんとなくドイツ語っぽい "Sprechen Sie Deutsch?" みたいな響きの名前に変えたんです。そうして、新しくてユニークなニックネームが生まれたというわけです。
Andy:SpikenzieLabsは、Markが自分のアイデアをみんなと分かち合いたいという願いから始まりました。彼はいつでも、インターネットで提供されているさまざまな貴重な情報を、心から有り難いと感謝していました。そこで思ったんです。彼のプロジェクトも、みんなにとって貴重な情報だと。そしてSpikenzieLabsのウェブページを立ち上げました。SpikenzieLabsのプロジェクトのページを公開すると、このプロジェクトはどこで買えるのかという問い合わせのメールがどんどん来るようになって、そこでキットビジネスを始めようと思うようになったんです。
Mark:しばらくすると、SpikenzieLabsにとられる時間がどんどん長くなって、Andyに助けを求めるようになりました。
Andy:我々は、SpikenzieLabsのことを「ホビジネス」と呼んでいます。ホビーから発展したビジネスという意味です。その当時、昼間はまだIT関係の仕事をしていたのですが、キットの箱詰めや部品の注文やキットの発送などに昼間の時間が費やされるようになっていきました。魔法が起きるのは夜です。Markは夕方になるとEagle CadやMicrochips MPLabに没頭していました。
Mark:我々のビジネスのスタイルは、ゆっくりとした成長です。自己資金で運営できるようにです。借り入れをすれば、リスクもコストも高くなります。障害はと言えば、それほど多くはありませんでした。たぶん、このビジネスでもっともイライラさせられる点は、海外の業者との取り引きです。言葉の壁も大きいし、約束どおりに荷物が届かないこともしばしばです。
自作のものも含めて、かなりクールな道具を使っていますね。お気に入りのツールは?
Andy:私たちの自慢はEpilog Laser Cutterです。普段は工房の隅で眠っている巨獣ですが、ひとたびスイッチを入れるとブンブン言いながら切ったり彫ったりしてくれます。動いているときは、めちゃくちゃやかましいです。でも、SpikenzieLabsのいちばんすごいところは、Markの地下室にあります。完全な木工と金属加工の設備に、電子工作用作業台があります。さらに、分解したジャンクが信じられないぐらい山積みにされています。このジャンクが、プロトタイプを即興的に組み上げたり、市販品を探すのが難しいバネやスイッチなどを調達できて便利なんです。彼のジャンクの山は、「ゴミ屋敷」と「すっげー宝の山!」の間の微妙なバランスを保っています。
Makerビジネスは、将来どうなると考えますか?
Makerビジネスは急成長しています。Arduinoをはじめとするプラットフォームが「何かをする」ための間口を大きく広げる要因になっていますね。ほんの数年前まで、それをやろうと思ったら「天才」になるか、山ほどの情報や知識を必要としましたが、今は35ドルのArduinoで何でもアリです。
より多くの人がMakerになりますよ。電子キットの分野だけでなく、あらゆる分野でね。サンマテオのMaker Faireでは、この目で実際に見て感じてきました。そこには、あらゆる分野のMakerが集まっていました。ワンオフのものを作る人もあれば、我々のようにキットビジネスに繋げた人もいます。自分で物を作ることを大切に思ってきた人が、その報酬を得られる方向に確実に向かっています。SpikenzieLabsとしては、キットを応用してクールな電子プロジェクトを作りたいと考えている人たちの手助けなればと願っています。Drum Kit-KitやVoiceShieldなどのキットは、より大きなプロジェクトの素材として使えます。
我々は、問題の解決法やコンサルティングの相談を、しょっちゅう持ちかけられています。何週間もぶっ通しでカップの中にコンデンサーを分け入れるといった作業は、キットビジネスでもっとも退屈な部分です。一方、新しいキットの開発、新しいアイデアや発明の創造、みなさんのプロジェクトに関する相談に乗ることが、今は最高に楽しいですね。
Maker Shedより
- John Park
訳者から:AndyとMarkのどちらが話しているか、原文では最初の2段落にしか指定がなく、あとは訳者が推測して段落の頭に名前を付けていますが、どちらかわからないものには名前を付けていません。すいません。ところで、WRAP IT UP Boxは、アメリカのコメディアン、デイブ・シャペルのコント番組「Chapelle's Show」のウソコマーシャルに登場するウソ製品。話の長い人に「巻きでお願いします」と伝えるための道具なんだけど、それをホントに作っちゃったというわけ。
[原文]
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Jul 7, 2010 02:00 AM
Kits, Maker Pro, Makers |
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June 21, 2010
LEDディスプレイ「のり子さん」の壮絶な開発裏話

アホ汁666(ピョコタン著、三才ブックス)

フジテレビのホームページ内にある週刊タケシで「西日暮里ブルース」を連載中の、このごろ漫画以外で話題の多い漫画家ピョコタンが、じつはお馬鹿Makerであったことは Make: Online英語版でも紹介されて世界的(?)に知られているが、5月に発売された単行本「アホ汁666」に、その開発裏話が克明に記されている。
楽して儲けようとしてピョコタンが開発した「のり子さん」だが、じつは愛のある社会的発想に基づいたものだった。「のり子さん」は、LEDディスプレイ付きのアイマスク。電車の席に座って居眠りをするとき、これに「西日暮里で降ります」と表示させておけば、親切な人が教えてくれる「はず」というシステムだが、これは単に自分だけが楽をするものではない。座っている人みんなが「のり子さん」を装着していれば、誰がどこで降りるかがわかるので、座りたい人は、寝ている人を起こしてあげて席に座れるという、座っている人も立っている人も得をする画期的なシステムだったのだ。
「アホ汁666」には、そんなピョコタンの崇高な理念、楽して儲けようというゲスな魂胆から、慣れない電子工作での挫折、そしてその壮絶な顛末がフルカラー漫画で描かれている。涙無くしては読めないお馬鹿系Maker必読の漫画だ。
Posted by Tetsuo Kanai |
Jun 21, 2010 01:00 AM
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June 14, 2010
Maker Business:Wayne and Layneの場合


Maker FaireでTactile Metronome kitを販売するWayne and LayneのMatthew BecklerとAdam Wolf。
Maker Businessは人を紹介する特集だけど、この2人はとくに面白い。Wayne and LayneのAdamとMattだ。彼らは、ものすごく頭が切れて楽しいエンジニアだ。もっと早く彼らの製品を手に入れていれば、1年中遊べたのに。
まずは自己紹介から。物作りを始めたのはいつから? 物作りに関連して、子供のときの思い出はある?
ボクたちは中学のときからの友人なんだ。そのころ、Basic Stamp 2をパーツで買って、Adamのお父さんにハンダ付けしてもらった。大したことはしなかったけど、リレーとLEDとボタンをブレッドボードに並べた。今みたいにインターネットで同好の仲間と話し合えたら、どれだけの物が作れていたか、想像もできないよ。
キミたちはAdamとMattなのに、どうして「Wayne and Layne」という社名なの? いっしょにやっていこうと思ったのはいつ?
ボクたちは学生時代からの友人で、大学ではルームメイトだった。ちょうどそのころに、ボクたちのミドルネームが韻を踏んでいることに気がついたんだ。しかも、たったの一文字違い。学生寮には「ガントレット」のアーケードマシンがあって、ボクたちはそれを徹底的に改造した。コントロールパネルを完全に作り変えて、カップホルダーを追加して、ボタンのたくさん増やした。Matthewが書いたオリジナルのゲームランチャーも追加したよ。これが大受けしたんだ。とくに研究助手たちにね。

キットビジネスはどんな感じ? ビジネスを始めたきっかけは?
Wayne and Layneの誕生には3段階あるんだ。
まずは、大学時代。ボクたちはマイクロコントローラー入門の授業が大好きだった。そこでボクたちはマイクロコントローラーのインターフェイスとプログラムを学んだんだ。Arduino前の時代だから、どうしてもレベルは低かったけど、それがボクたちの物作りの理論的な基礎になってる。
次は、2人が別れて、Wayne and Layneというリンクブログを立ち上げたことだ。ボクたちが互いに送り合った面白いリンクをまとめたサイトだよ。
3つめは、マイクロコントローラーを使った小さなプロジェクトで一緒に遊ぶ時間がすごく長いと気づいたときだ。ボクたちは、これをベンチャービジネスにしようと考えた。そして、コードや回路図を発表するための共用のサイトを立ち上げた。そのころだよ、圧電ブザーが衝撃センサーにもなることを知ったのは。そして、この効果を応用して、思いつくかぎりシンプルな回路を作り、洗練させた。そうしたら周囲の人たちが、面白いオモチャになると認めてくれた。それからちょっと調べてみると、大金をテーブルに積み上げなくてもキットビジネスを始められることがわかったので、基板と部品を注文して、メトロノーム兼ビートルーパー、Tactile Metronomeの説明書を書き始めたんだ。試験販売はいい勉強になったし、よく売れた。そこで、Wayne and Layne, LLCを立ち上げたんだ。

ほかのキット業者のやり方を勉強したり、彼らからアドバイスをもらったりした?
キットビジネスを始める人のための Adafruit presentationは勉強になったよ。ボクたちは「共同創設者」の存在を無視していた。正しい人物を共同創設者にすれば、恩恵が大きいことを教えられた。ウチに帰って、リポジトリーに新しいコミットが溜まってるとうれしくなるよ。今ボクたちは、Evil Mad Scientists Labモデルを作っているところなんだ。販売用のオープンソースキットだよ。でも、売り物にはならないようなプロジェクトでも、きちんと説明書をつけて公開していこうと思ってる。
2人ともほかの仕事があったり学生だったりするわけで、このビジネスに割く時間はどのくらい?
Adamはミネアポリスでフルタイムのエンジニアとして仕事があるし、Matthewは大学院生。だから、Wayne and Layneの仕事は夜と週末にやることになる。お互い違う州に住んでるけど、インターネットを使って効率的にやってるよ。電子メール、インスタントメッセンジャー、Wiki、それに、SubversionやGitといったソースコード管理システム、Google Docs、そして、プロジェクト管理と問題報告をしてくれるクールなウェブアプリケーションのRedmineなんかを使ってる。実際に「物」を作るわけだから、試作品などの現物はUSPSでやりとりしてるよ。
共同創設者がいて本当に助かるのは時間の管理だ。でもこれには二面性がある。もう1人いれば、自分が休みを取っても、その間も仕事が進むし、キットの発送もできるし、メールの応対もできて好都合だ。その反面、人に仕事を任せるのは、すごい罪悪感を伴う。すべての仕事を相手に押しつけることはできない。
時間で言えば、Wayne and Layneでボクたちは1週間に少なくとも10時間は費やしていると思う。そのほとんどは新製品の開発だけど。
このキットをクールにハックした人はいる?
まだボクたちのキットのハック例は、あまり見てないんだ。自分たちのサイトに、どうやるかを載せてるけどね。Maker Faireにも出展したけど、アクチュエーターを使って本物のドラムを鳴らす方法とか、振動モーターを使って体に感じるメトロノームの作り方とかね。
だけど、いろいろな人たちがボクたちのキットを買ってくれていることには驚くよ。スカンジナビアのリズムバンドや、フランスの電子音楽の作曲家や、学校のハンダ付けプロジェクトに使う、クリスマスツリー点滅キットに代わる新しいキットを探している子供たちからも注文が来た。数ヶ月前にネットでキットを注文してくれた家族がいたんだけど、Maker Faire でボクたちを見つけて会いに来てくれたんだよ。すごくうれしかった!
次はどんなものを作る?
Nerdleというオープンソースのワードゲームがもうすぐ出るよ。ナードじゃなくても、誰でも楽しめるパーティーゲームだ。言葉やカテゴリーを変更できるし。Arduinoのインターフェイスを使えばファームウェアの書き換えもできる。しかもケース付き!
Wayne and Layneが巨大多国籍企業になったとき、従業員にどんな制服を着せたい? 工場にはどんな音楽を流す?
「顔のない工員」になりたい人にはZentaiボディスーツを支給するよ。工場で流す公式音楽は、ジョナサン・カールトンとゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツとトム・ぺティとREMとニンテンドーの「ダックテール」のムーンのテーマ曲をエンドレスにまぜこぜにしたやつかな。
どうもありがとう。
こちらこそ!
Wayne and LayneはオープンソースのTactile Metronome kitを作っている。Maker Shedで売ってます。

- John Park
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Jun 14, 2010 02:00 AM
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April 1, 2010
インタビュー:ポケットツール職人、Peter Atwood

マサチューセッツ州ターナーズフォールズに住むPeter Atwoodは、ナイフ職人として、またツールメーカーとして生計を立てている。彼は数日かけて、限られた数のユニークな製品を作り出し、それを自身のブログ、Planet Pocket Toolで発表している。このブログの名前は、彼が今凝っている小型のレンチ状のツールを指している。とは言え、Atwoodは、定規、鉄のショットグラス、ホイッスル、釘抜き、指輪型ツールなど、幅広い金属製品を作っている。
2000年に私はカスタムナイフの世界と出会い、すぐに虜になってしまった。そして、ナイフや道具を自分でも作れるとわかったとき、私はさらに引き込まれた。そして今に至っている。これは、私が本当にやりたかったことであり、これからもこの地上で生きている限り、ずっとやっていきたいと考えている。何年もの間、折りたたみ式ナイフや大型の固定刃のナイフも作ってきたが、私の専門は小さなポケットツールやキーリングナイフだ。とくに、私が好きなのは小さなものだ。ガジェットや釘抜きや刃付きツールやユニークなハンドツールといった新しいデザインのものを常に作り続けている。私のモットーは「持ち歩いていなければ必要なときに使えない」というものだ。だから、大きなパンチ力のある小さなツールを作るという誘惑にかられているのだ。どうか見てほしい。これらは、車のトランクはガレージの工具箱に置き去りにされることがない。いつもポケットに入れたりキーホルダーに付けたりして持ち歩けるものばかりだ。
先日、私はAtwoodに電子メールでのインタビューを行った。
John Baichtal:あなたの作品は、本当に文字通り一瞬で売れてしまいますね。これがあなたの本業だと思うのですが、自分で作りたいものだけを作っているのですか、それとも売れると確信したものを作っているのですか?
Peter Atwood:本当に作りたいものを作っています。同じ物をいくつも作るのではなく、デザインをいじくるのが好きなんですよ。だから、いつもデザインを変えて、新しいものを作っているんです。このツールでどこまでできるのかを、突き詰めたいんですよ。いつも、最高の機能を持つ理想のツールを発明しようと自分に圧力をかけています(笑)。まだそれは発明できていません。だからこうやって作り続けているんですけどね。
JB:いろいろな地金や仕上がったものがたくさんあるようですが、どれくらい自分で作業して、どれくらい外注に出していますか?
PA:切断、熱処理、研磨や表面加工は外に出しています。丸める処理が必要なものは近くのCNCショップで作るんだけど、あとは、ほとんどここにある基本的な工具ででやっています。従業員はいません。理由のひとつには、生産数が少ないので、ひとりの人間にできる作業が限られていることがあげられます。なので、デザインを考えて作るほかに、写真を撮って、パッケージングして、営業して、メールに答えて、発送して、材料を注文して、帳簿を付けて、といった仕事をすべて一人でやってます。24時間態勢です。こういう商売をやろうとすれば、生活がまるごと仕事にとられてしまうのです。
JB:自分の工房で作業しているとき、いちばんよく使う金属加工用の工具は何ですか?
PA:私がいちばん好きなのはベルトグラインダーです。2x72 KMGは素晴らしいマシンですよ。この工房のいちばんの働き者です。縦と横の両方のユニットを持っています。
JB:いちばん加工が難しい金属は何ですか?
PA:どの金属もそれなりに難しいけど、一般にチタンは鉄よりも難しい。ダマスカス鋼はしばらく使ってないけど、あれもなかなか複雑です。とくに仕上げが難しい。
JB:一般人にとって、チタンは神秘の金属ですが、チタンを加工するのって、どんな感じですか?
PA:私に言わせれば、一般に思われているチタンの神秘性は、少々大げさだと思う。普通の金属ですよ。金属用のバンドソーにバイメタルブレードを付ければ簡単に切れます。しかし、グラインドは厳しい。うんとスピードを落としても、その火の粉や削りかすが非常に燃えやすいんです。ミルでは粘りけのある複雑な性質を見せる。まったく変な材料ですが、その強度もさることながら、いろいろな仕上げができるところが気に入ってます。
JB:あなたの最近のブログで、グラフ用紙でデザインすると書かれていましたが、どのデザインも最初は紙の上で行うのですか? どんな機能を加えるかを、いつ決めるのですか?
PA:はい、すべてのデザインは、まずグラフ用紙上で行います。形やサイズをいろいろいじってみて、「見た目のいい」デザインを作ります。かなりの時間をかけて、細かいところを調整したり、置き換えたりします。そして、納得のいく形ができあがったら、それをCADに移し、必要ならばそこでまた変更を加えます。頭の中で売れ筋を想定して作ることもあれば、まったく新しいものを目指して作ることもあります。
JB:「atwoodknives.com」 を運営なさってますが、あまりナイフは作ってないみたいですね。ポケットツールのどこがそんなに魅力的ですか?
PA:最初は折りたたみ式ナイフを作っていたんだけど、だんだんツールに興味が移ってきました。固定刃でも折りたたみでも、ナイフのどこが好きかと言えば、D2鋼材で同じようなものをいくつも作ることではなく、その革新性です。機械工学に特別な才能があるわけでもなく、教育を受けた工学家でもないので、最新式のロック機構や開閉機構の考案は、私のやりたいこととは違います。
JB:いろいなツールを作ってこられましたが、あなた自身がいつもキーホルダーにぶら下げているツールは何ですか?
PA:私はいつも、いちばん新しいツールを持ち歩くようにしています。現在は、ロウバー仕上げのGhostをキーホルダーに付けています。それから、Mr. Chubbsと仮に呼んでいる固定刃式ナイフを首から下げて使用感をテストしています。
Atwoodのツールが欲しくなった? それなら彼のブログを RSSフィードで購読するといい。ほんとうに、発表から数分で売り切れてしまうからね。
- John Baichtal
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Apr 1, 2010 12:00 AM
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March 26, 2010
Maker Business: Adafruit Industriesの場合 - ニューヨークのオープンソース会社の裏側 Part 2

上のビデオはRocketBoom提供
Part 1に引き続き、Part 2をどうぞ。

評価
気にしなければそれまでの話なんだけど、ボクたちは、すべての製品のページ、ブログ、サイトのセクション、チュートリアルの閲覧回数を記録している。使っているのは Google Analyticsだ。無料だし、今のところボクたちの知る限りではこれがいちばんましなツールだからだ。とにかくちゃんと動く。報告を見るのが楽しみだ。10パーセントの伸び、とか見るとうれしい。もっと行くときもあるし、下がることもある。上がれば気分がいい。

情報提供
ボクたちはInstructables、Wiki、Eye-Fiカード入りのカメラ、Flickrを使って、毎日休みなく、できるかぎりの情報を提供している。

Instructables(Adafruit) - 素晴らしいコミュニティーだ。協力してくれる人も多く、コンテストを開くにもいい。


Wiki
これは LadyadaのWikiだ。ネットでアクセスできるなかでも最高の電子工作情報が詰まっている。Wikiもたくさんあるけど、ボクたちが気に入っているのは dokuwikiだ。いろいろ見て、自分に合うところを選べばいい。ボクたちも、laser businessやpick and place machineで完璧な情報提供を行っている。

写真はFlickrの(Adafruitアカウント)に掲載している。ボクたちがやろうとしていることを写真で発表できるし、ボクたちのサイトに写真を載せるときもとっても楽だ。とくに、お客さんが作品を発表してくれるAdafruit Flickr photo poolは重要だ。また、Ladyadaとptにはエレクトロニクス関係以外の写真を載せている。

これはEye-Fiカメラカード。これを使って写真を撮れば、Flickrのアカウントに自動的にアップされる仕組みだ。そして、その写真は製品のページなどに追加される。こんなことができるのも、WordpressやZencartの便利なところだ。写真を撮って、カードを取り出して、アップロードして、という通常の作業にかかる時間と比べてみたら、1カ月に何時間も節約できていることがわかった。このカードはボクに時間を返してくれるのと同時に、使う楽しさも与えてくれた。

Flickrから製品ページに引っ張ってきた写真だ。このうち何枚かはカメラから直接送られたものだ。

ソーシャルネットワーク関連
ボクたちはTwitterフィードを使って写真やブログアイテムをボクたちのTwitterアカウントに送っている。興味を持ってフォローしてくれている人たちに、Twitterで貴重な情報を流すことも考えている。また、Twitterでは、「open source hardware」や「pick and place」といったリストもいくつか作ってる。このアカウントでいろいろやってるんだけど、ボク自身のアカウントptにもいろんなことを書いてるよ。

AdafruitのTwitter画面。open source hardwareとpick and place のリストもある。

それから、忘れちゃならないウチの製品、Tweet-a-wattもつぶやいてます。

Facebookのファンページとグループページもある。そんなに使ってないけど、こことか、こことか。

ビデオのアップロード
ボクたちは、すべての製品をきれいなビデオに撮影して公開しようとがんばっている。少なくとも、毎月、なんかしらクールなビデオを出している。ビデオにはいくつかのサービスを利用している。blip、vimeo、youtubeだ。すべてのビデオはTubemogulにまとめてアップロードして、そこから各サービスに自動的にアップロードするようにしている。とっても便利だ。

ライブビデオチャット
毎週、ボクたちは「Ask an Engineer」というライブのビデオショーをやっている。毎週土曜日の夜10時(米東部標準時)から1時間、Ladyadaが製品のデモを見せたり、質問に答えたりしている。毎回600人以上の人が見てくれているが、これにはUstreamを使っている。ユーザーサポートやコミュニティーとの対話には最高のツールだ。

カスタマーサービス - admin
ボクたちはGmailを使っている。複数の人間が同じ電子メールアカウントで作業できるのがいい。検索機能も優れている。フィルターも使っている。ビジネスを効率化してくれる。

Google voice
ここでは、電話はGoogle Voiceに繋がっている。留守番メッセージを聞くのも簡単だし、ボイスメールをテキストに変換することもできる。時間を節約してくれるツールであり、しかも無料だ(招待制)。

パッケージングと発送
ボクたちは郵便、とUPSを使っている。発送作業はEndiciaに依頼している。彼らのDazzleソフトウェアで送り状が作れるんだ。さらに、集荷は郵便サービスのサイトでスケジュールを決められる。毎日、UPSが午後5時ごろ集荷に来て、郵便局に届いた郵便物を置いていってくれる。

発送用コンピューター。すべては既製品だ。バーコードスキャナーやラベルプリンターはeBayで買った。ここにはShuttle PCを使ってる。平日休日を問わず1日100を超える注文の計量のために、ボクたちはこのシステムのクローンを作って、作業効率を2倍以上にしている。

出荷するキットを入れる箱
この作業の様子をビデオに撮影した。ほどんど1分以内のものだ。ひとつの注文を発送するまでには数秒しかかからないのだけど、そのすべてを今回ここに公開したというわけだ。なぜなら、Ladyadaはオープンソースハードウェアとソフトウェアのユーザーであり振興者であり、作り手でもあるので、ボクたちの作業をすべて公開することに関心を持ったからだ。「秘密兵器」をすべて見せてしまうのは賢明ではないと思う人もいるかもしれない。ボクたちは逆に、これが賢明なことだと考えている。ボクたちは、Makerビジネスがもっと増えて欲しいと思っているので、これが少しでも助けになればと願っている。キットのビジネスって、パーツやら何やらの数を合わせたよりもずっと大きいんだよ。:) :)
質問があったら、いつでもコメントに書いてくれ!
こちらもどうぞ:
- Maker Business: Adafruit Industriesの場合 - ニューヨークのオープンソース会社の裏側 Part 1
- Maker Business: Advice on Reaching Escape Velocity(英語)
- Maker Business: 小さな印刷屋 Zeichen Press の場合
- Maker Business: Magnolia Atomworksの場合 -- Part 4
- Maker Business: Magnolia Atomworksの場合 -- Part 3
- Maker Business: Magnolia Atomworksの場合 -- Part 2
- Maker Business: Magnolia Atomworksの場合
- モノ作りのビジネスを考える
- Maker Business: 冒険に出る前に......
- Phillip Torrone
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Mar 26, 2010 03:00 AM
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March 25, 2010
自作37ミリ対戦車砲
すごい迫力です。砲弾もリアルです。照準器もついてます。ただし打ち出されるのはBB弾です。MECH-LABOさんはほかにもいろいろ面白いものや便利そうなものを自作しています。三次元CNC氷彫刻ロボットも気になってます。
Posted by Takumi Funada |
Mar 25, 2010 02:00 AM
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March 23, 2010
Maker Business: Adafruit Industriesの場合 - ニューヨークのオープンソース会社の裏側 Part 1

上のビデオはRocketBoom 提供
Maker Shedでもたくさんのキットを販売しているAdafruit Industriesのことは、聞いたことがあるという方も多いと思う。ボクはMakeのシニアエディターであるほかに、Limor(Ladyada)のオープンソースハードウェアキットのビジネスを手伝っている。ボクは、ボクたちがこの船をいかに浮かばせて、いかに新しい海域へ進めていくかという総合的な話を、何回かに分けて書いていこうと予定しているんだけど、今回はMaker Business特集ということで、ボクたちの仕事の概要と、どれだけたくさんのウェブツールやサービスを活用しているかを紹介したいと思います。Makerたちから受ける質問のなかで、いちばん多いもののひとつに、「どのショッピングカートを使っているのか」というものがある。一言で答えれば、 Zencartです、となる。ビジネスの立ち上げ当初は、どのカートを使うかなんて問題じゃないと思うんだけど、Adafruitではそれを使っている。ついこの前、ボクたちは5万件めの注文を発送するという記念すべき日を迎えた。ボクたちの製品のほとんどがオープンソースなので、ボクたちが使うツールも、ほとんどがオープンソース。ボクはこれまで、ひとつの企業がビジネスに使っているオンラインツールのすべてを紹介した記事を読んだことがないので、ここでそれをしたい。きっと楽しんでもらえると思うよ。では始めよう。
Adafruitを知らない方は、上のビデオか、Adafruitのaboutページを見てほしいい。オープンソースハードウェア、チュートリアル、エレクトロニクス、ハッキングなど、Maker たちの電子工作を学ぶ旅の手助けとして、ボクたちがやっていることの概要がわかるよ。
日本語版編集から:以下の情報はプロバイダ、決済システムなど、米国固有のサービスも含まれていますが、選択のポイントなどは日本の読者にも参考になる部分があるという判断から掲載しました。
これはプレゼンテーションのスライド(英語)。どうぞ見てください。前半は「オープンソースハードウェアとは何か」という話なので、必要のない人は飛ばしていただいて結構。この記事は、このプレゼンテーションの延長版といったところだ。

プロバイダー
ボクたちはservint.netを使っている。月89ドルのプランだ。servint.netにはまったく驚くばかりだ。最高のプロバイダーだ。失望させられたことは一度もない。とにかく、いろんなプロバイダーを調べてほしい。ボクたちもそうして決めたんだ。ボクたちはservint.netで十分に満足している。ボクたちのサイトは、Slashdot、Digg、Engadget、Hackaday、Gizmodoとも連携しているけど、ぜんぜんへっちゃらだ。

使っているソフトウェア
Adafruit.comは、LAMPサイトでいたいと思ってる。つまり、Linux、Apache、MySQL、PHPだ。これらはすべてライセンス料金がいらないから、商売上助かる。LAMPは商用利用が許されているから、ボクたちは、これらすべてを仕事に役立てている。商用利用不可のオープンソースハードウェアを売ろうと考えている人たちがいたら、考えてほしい。Linux、Apache、MySQL、PHPで作られたショッピングカートのソフトを使うのに、誰かにライセンス料を払わないといけないとしたら。オープンソースソフトウェアが成功したのはそこだ。だから、オープンソースハードウェアは商用利用を認めているんだ。ちょっと寄り道しちゃったけど、大切なことだよ。

ショッピングカート
ボクたちはZencartを使ってる。オープンソースのショッピングカートだ。コミュニティーも巨大だし、ハック情報や改良版も山ほどある。好みの形にするには、それなりの専門知識が必要だけど、生活を掛けようというのなら、そしてホスト型ソリューションに限界を感じているのなら、Zencartがお勧めだ。.:oomlout:.やSeeed StudioといったサイトもZencartだ。SparkFunはOSCommerceを使っているが、これはZencartから分岐したソフトだ。

管理者画面で注文の状況を見たところ。

これは伝票の画面。これを印刷してキットといっしょにパッケージする。バーコードをスキャンすると、発送ラベルを印刷できる。

オープンなツールを使っているから、独自の在庫システムを作るなんてことも、比較的簡単にできる(上の写真)。

クレジットカードの受け付け
クレジットカードの認証と支払いの処理にはauthorize.netを使っている。ボクたちが行っているのは、あくまでカードの「認証」。自分たちでカード情報は保管しないことにしている。保管するのは認証情報だけだ。商品が発送されたときにカードに請求が行く。こうすることで安全性も高まる。短所は、認証情報が30日間しか使えないため、注文予約を受け付けてから30日を超えると注文がキャンセルされてしまうという点だ。滅多にないことだけど、たまにある。Zencartとオープンなツールを使っているので、Authorize APIにヘビーな仕事をさせている。それほど強力じゃないけど、十分に多くの仕事をこなしてくれる。
ボクたちは今、SQUAREのiPhoneクレジットカードリーダーで遊んでいるところだ。次のイベントで製品を販売するときには使ってみたいと思ってる。authorize.net互換アプリケーションもあるが、まだドングルがない。両方を試してみて、どっちのほうが手数料が安いかを比べてみたい。

Paypal
ボクたちはPaypalも受け付けている。PaypalとZencartで利用できるリソースは山ほどある。最新バージョンではPaypal Expressも使えるので、お客さんはショッピングカートにアカウントを作らなくても買い物ができる。PayPalは、海外通貨の決済という面倒な処理もやってくれるから、とくに海外のお客さんに便利だ。ただし、PayPalのサイトはすごく遅い。作業を行うのにすごい時間がかかる。でも、ボクたちが知る限りではベストのサービスだ。ボクたちは PayPalドングルを使っている。特別な物理的なセキュリティーキーで、サーバーと同期してランダムな数字を作りだし、サーバーへのログインを許可するというものだ。だからさらに遅い。でもそれだけの価値はある。セキュリティー上の問題を起こしたくないからね。

ブログソフト
ボクたちのブログはとても活発だ。ショッピングカートに直接埋め込まれている。ボクたちが使っているのは、驚くほど柔軟で応用が利くWordpressだ。すごく気に入ってる。シームレスに統合するにはかなりの苦労があるけど、それだけの価値はある。RSSフィード、Podcastフィード、複数のエディター、コメントなどすべての機能が盛り込まれている。お客さんに常に情報やリソースを提供するには、最高の方法だ。ボクたちは、1カ月に100万ページビューを達成した! これまでボクは、あらゆるブログツールを使ってきた。カスタムメイドのものから、Engadgetや、このMake: OnlineのMoveable Typeまで。でも、Wordpressにかなうものはない。ただし、これを本当に思い通りに使いこなすには、かなりの勉強が必要だ。

ブログの書き込みを製品のページに表示させるための改良を行った。

フォーラム
ボクたちはphpBBを使っている。素晴らしいオープンソースの掲示板パッケージだ。
Part 2に続く。
こちらもどうぞ:
- Maker Business: 小さな印刷屋 Zeichen Press の場合
Maker Business: Magnolia Atomworksの場合 -- Part 4
- Maker Business: Magnolia Atomworksの場合 -- Part 3
- Maker Business: Magnolia Atomworksの場合 -- Part 2
- Maker Business: Magnolia Atomworksの場合
- モノ作りのビジネスを考える
- Maker Business: 冒険に出る前に......
- Phillip Torrone
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Mar 23, 2010 02:00 AM
Maker Pro, Makers |
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March 16, 2010
Maker Business: 小さな印刷屋、Zeichen Pressの場合

Maker Business特集の呼びかけに対して、Zeichen PressのFran Sheaから素晴らしいメールをもらった。彼女は、義理の妹、Jenと2人で始めた小さな印刷屋の話をしたいと言ってきてくれたのだ。印刷所オタクの私としては、この申し出には抵抗できない。これは、Franとの短いインタビュー記事だ。-- Gareth

彼女たちの職場、Zeichen Pressの活字棚の前で、Jen(左)とFran(右)。
この会社について話してください。どこにあるのか、何をしているのか、このビジネスを始めるに至った経緯とか?
会社はミネソタ州ミネアポリスにあって、グリーティングカードのデザインと活版印刷などの業務を行っています。カードは世界中の小さなお店などで売られているわ。世界中のよ。それから、ポスターや招待状や名刺などのデザインと活版印刷を受注したり、私たちを信頼してくれている企業のデザインやマーケティングもしています。Jenは元インテリアデザイナー。私はグラフィックデザイナーでアートディレクターもやってました。だから、すごく自然な方向だったわけ。

活版印刷を始めようと思ったわけは?
ずっと昔に活版印刷の機械を見て、すごい宝を発見したような気持ちになったことがあったの。実際にこの仕事ができるようになるまで、私はそれをずっと心の片隅に仕舞っていました。そこへJenが飛び込んでくれたのよ。デザインと活版印刷の仕事を私といっしょにやってみないかって誘ったら。彼女は冒険を嫌がったけど、私が利用した形。ごめんなさい。

機械について教えてください。どんな印刷機なんですか? どんな用途の?
私たちは卓上印刷機2台から始めました。今から見れば、かわいいオモチャね。本気の印刷機(指を挟んだら笑いごとでは済まないようなやつ)は、Chandler & Price New StyleとHeidelberg Windmill。私がコンピューターでデザインして刷版を作らせるとき以外は、すべてのレイアウトは手で活字を並べて行います。ここには、譲ってもらったり拾ったりして集めた木と鉛の活字がたくさんあって、活字を組む作業は大きな石のテーブルの上でやります。活字はすごく重いから石じゃないとダメなの。
このビジネスを立ち上げるにあたって、最大の難関は何でしたか?
たぶん、毎日の帳尻を合わせる方法を探すことね。私たちは2人とも専業主婦だから。それが最初の問題だったわ。私たちは(最初からだけど)これをストレスのかかる仕事じゃなくて、楽しい挑戦にしましょうということに決めたの。

いちばん誇りに思うことは?
ひとつの仕事を仕上げたときは、とっても楽しい気持ちになります。Room and Boardプロジェクトは、本当に楽しかった。4色分版の活版印刷は、たぶん技術的にも、私たちが手がけた中でいちばんクールなものだったわ。メディアの反応もすごくよかった。1世紀前の方法を使ってデザインして、ひとりで、ガレージで、冬に......。実際に誰かが見て買ってくれる製品を作っているということを忘れる感じ。

家族と仕事をするって、どんな感じですか? リスクはありませんか? そこに反対する人はいませんでしたか? 見た感じでは、うまくいってそうだけど。
こんなにうまくいくなんて、自分でも信じられないくらい。リスクなんて感じません。私たちは2人とも、これからどうなるか考えずに来ました。一人歩きしてるんです。子供みたいに。ちょっと変な、貧しい子供。その子と私たちは、あるときテレパシーで話ができるようになったんです。

もう一度最初からやり直すとしたら、何か変えたいことはありますか?
何もありません。ほんとに。どんな障害も大切な体験だから。

物作りでスモールビジネスを始めようと考えている人に、何かアドバイスは?
自分の限界、強さ、人間関係に気をつけることね。ちょっと厳しすぎたかしら。ごめんなさい。別の助言にするわ。こんなのはどうかしら。いつも帳尻を合わせておくこと。くれぐれも酒と女にうつつを抜かして資本割れしないように(私が言ったら変?)。[変です。-- 編集者]

活版印刷や小さな印刷ブティックへの人々の関心が戻ってきていると思いますか? もしそうなら、何がそうしていると考えますか?
活版印刷全体に復活の兆しがあるわよ。何かの反動なのかも。でも、オンラインのデザインや文字印刷や電子的なコミュニケーションから、ちょっと離れてみるのもいいと思うわ。
今、あなたたちが取り組んでいるプロジェクトは?
今は、地元の建築会社、Tanek Incのブランディング(リブランディング)をしています。彼らのウェブサイトをデザインし直して、活版印刷でロゴと文字媒体のデザインも作り直して、 デザイン関係の一切合切を引きうけてるの。グリーティングカードは、いつも新作を作ってオンラインショップに出してるわよ。
Fran がChandler & Priceを操作しているところ。撮影はFranの7歳の娘さん。
こちらもどうぞ:
- Lost Knowledge: "Artistic printing"(英語)
- Lost Knowledge: Wood engraving and Pictorial Webster's(英語)
- Makeで紹介した活版印刷関連の記事一覧(英語)
- Gareth Branwyn
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Mar 16, 2010 12:00 AM
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March 15, 2010
物作りがなぜ大切か

AnnMarie Thomasは、今年の TEDで「Why Making Matters」(なぜ物作りが大切か)というテーマで短い講演を行った。彼女はその話の続きをブログに書いている。
世界にインパクトを与える最良の方法は、できるだけ多くの子供たちや若者たちに必要な工具を与えて世界を変えさせることだと、私は本気で信じています。私はそのクエストの途中で、私が敬愛する技師や発明家の伝記をたくさん読み、そこに明かな共通点を見つけました。
・Paul MacCreadyは、私のヒーローです。人力飛行機の開発者であり、より継続可能な変革の姿を追求しています。家の卓球台の上で模型飛行機を作り続けていた彼は、わずか14歳でオートジャイロの滞空時間世界記録を打ち立てました。
・Dean Kamenは、iBot車椅子やLUKEアームの開発に携わっていました。彼はまだ高校生だったころに、マンハッタンの自然史博物館のために照明システムをRadio Shackで買える部品を使って設計変更しています。Deanが若者に科学と技術を教えるFIRSTを設立したのは、自然なことだったかもしれません。・ライト兄弟は、父親からオモチャのヘリコプターをもらってから、もっと大きなものを自分たちで作ろうと頑張りました。そして、自作の凧を売るビジネスを友達相手に始めます。彼らは旋盤まで自作しました。ライト兄弟の母親は、馬車職人の娘として生まれ技術者として家業を手伝うよう期待されていました。その母親が兄弟に非常に高速なソリなどのオモチャを作ってあげていたと聞けば、意外なことではありません。
彼らのように、子供時代の体験が何らかの形で発明家や技術者としての成功に結びついていることは否定できません。そのため、Nuts, Bolts and Thingamajigs Foundation of the Fabricators and Manufacturers Associationによる、アメリカのティーンエイジャーの72パーセントが技術科の授業を受けたことがないという調査結果を聞いて、私は寒気を感じました。
しかし、そんなに心配することもありません。ここに示した例は、校外での活動です。今でも、子供たちは家で何かを作っているはず......。
しかし同じ調査で、技術科を受けていないティーンエイジャーの83パーセントは、木工や模型作りなど自分の手で何かを作る活動を1週間のうち2時間未満しかしてないということもわかっています(27パーセントはまったく行っていません)。テレビを見たりゲームをしたりする時間とは比べものになりません。
私たちは、これを実験だと考えることができます。「もしこのまま子供たちに技術を教えずにいたら、私たちの発明の文化はどうなってしまうのか」
大学に入るまで、音楽理論だけ習って一度も楽器に触れたことのなかった若者が、音楽家として成功するとは誰も思いません。物作りにも同じことが言えます。工学系大学で、何かを作った経験が一切ないという学生の数の多さを聞いたら、あなたも驚かれることでしょう。ではなぜ、子供たちは物を作らなくなったのでしょう。技術を教える時間が学校では取れないから? 子供に物を作らせるのが怖いから? 危険すぎるからと休み時間をなくした学校があるような世の中では、子供に刃物を持たせるなんて面倒を増やすだけと思われるかもしれない。しかし、子供たちは、本物の工具を持たせることができないほど、馬鹿なのだろうか。学校関係で私が素晴らしいと感じた例を紹介しましょう。
前世紀から今世紀に移るころ、教育家のJohn DeweyはChicago Laboratory Schoolを開校しました。そこには、体験して学ぶという強い哲学がありました。子供たちはあらゆる教育段階で手作業を学びます。Deweyは、子供たちには、本物の工具を持たせて、本物の何かを作らせる必要があると出張して実践してきました。そこでは、子供たちはプレイハウスを建てたいと思えば、教師から助言をもらいながら自分たちで建設します。建築基準法にも適合した2階建てのプレイハウスには、手作りの家具も備えてあります。すべて14歳以下の子供たちが設計して建設しました。今から100年後、今の子供たちの時代には、自分で物を作ることを誰からも教わってこなかった人たちが大半を占めることになります。私はなにも、2歳の子供にチェーンソウを与えろと言ってるのではありません(私の子供はオモチャのチェーンソウを持ってますが)。楽器の演奏と同じように、物作りの技術も習得するまでに長い年月を要し、早く始めるに越したことはない、と認識すべきだと訴えたいのです。
もうひとつ、物作りに早く目覚めさせるための重要な教訓があります。たくさん失敗を重ねるべきだ、ということです。物作りを職業としている人たち全員に失敗体験があります。発明家や技術者が、最初の失敗で諦めていたら、飛行機も電球も、そのほかの数え切れないほどの優れた発明品は生まれてこなかったはずです。失敗の中から学ぶことには痛みを伴います。だから早く始めるのがよいのです。
学校の技術科の授業では、失敗すれば評価が下がります。これでは物作りを楽しめるはずがありません。失敗が怖いからです。しかし、作る喜びを教わった子供たちは、失敗があって成功があると知っています。ライト兄弟が子供のころに作ったヘリコプターは、何度も失敗を重ねています。しかし彼らは、そこから飛行原理の基本を学んだのです。革新的な企業ではよく「早く失敗し、よく失敗せよ」というモットーを掲げています。私たちは、子供たちに対しても、同じように失敗から学べと教えているでしょうか。
幸いなことに、子供たちに物作りの楽しさや挑戦する喜びを教えようと尽力している素晴らしい組織や人が大勢います。しかし、私が調べた限りでは、まだまだその数は足りていません。子供たちに物作りを始めさせることは、それほど難しくないという点も、また幸いなことです。ねじ回しを持たせて、どうやって使うかを教えるだけです。
昔むかし、宇宙船は、映画や本や子供の夢の中にあるものでした。その子供のなかの何人かが、ティーンエイジャーになって車やいろいろなものをいじって遊ぶようになり、さらに大人になって有人宇宙飛行を実現させたのです。大切なのは、今の子供たちに、「彼ら」の夢を現実のものにするための工具と技術を与えてやることです。
[写真]
みんなはどう感じた?
- John Baichtal
訳者から:失敗すると点数が下がる学校教育が根本的に間違ってるというところ、ほんとにそのとおりだね。ボクは子供のころから物作りが大好きで、いろんなもの作ったり壊したり改造して遊んでたけど、学校の美術と技術の時間は大嫌いだった。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Mar 15, 2010 02:00 AM
Makers |
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March 12, 2010
Maker Business: Magnolia Atomworksの場合 -- Part 4

我らが元気なDIY2人組、JohnとErinは、在庫を調べ、恐れを知らない小さな会社の未来を見つめた。 -- Gareth
Magnolia Atomworks の場合 Part 4: 結果と教訓と勉強と未来
John Edgar ParkとErin Kelly-Park
φ(ファイ)マークをレーザーカッターでオリジナルのMystery Boxに焼き付けた。φは黄金比のシンボルだ。箱の縦横比も黄金比になっている。
今回のことで学んだ教訓は、すべてのことに金がかかるということだ。アイテムや機能やアイデアや人材や製造工程をひとつ増やすにも、収益を削らずにはできない。最大限に儲けたければ、すべて自分ひとりでやることだ。我々の場合、そこに早くから気づいていたので、一方では儲けたいという気持ちがあったが、何もかも自分たちでやろうとして疲れ果ててしまうことは避けたいとも考えていた。このビジネスは、最小限の出資からスタートした。だから、この先の何年かで私たちが購入したレーザーカッターの元が取れさえすれば、私たちはハッピーなのだ。

レーザーカッターで作ったアブサンスプーンの試作品。これはうまくいった! いつかMaker's Marketで販売できるかも。
Mystery Boxの売れ行きは好調だった。Maker Shedではクリスマス前に売り切れてしまった。現在、初めての追加注文分を納入したところだ。今回、私たちは何もすることがなかったのがよかった。カッター業者に追加注文をするだけで済んだ。この手のビジネスでは、追加注文こそ理想の形だ。なぜなら、もう新たに何かを考える必要がないからだ。
Magnolia Atomworksの立ち上げでは、大きな失敗をしなかった(私たちが知る限りではね)のは大変に幸運だったと思う。だが、専門家を雇うことの重要性は身にしみて感じた。私は『LLCs for Dummies』を読んですぐに、カリフォルニア州にMagnolia Atomworks LLCの社名の登録を申請した。その直後、MyCorporationに、すべての必要書類の提出を依頼した。そして数週間後、この社名はすでに登録されているとの報告を受けた。あらまあ、そんなことって、あるの? 結局、それはMyCorporationの担当者が機転を働かせて、前もって申請してくれていたのだ。これは一本取られた。助かった。しかしこの件をとおして、専門家に依頼すれば、個人でやるよりも、ずっと早く行政のお役所仕事を通過できるということがわかった。ぜひ覚えておきたい教訓だ。

レーザーカッターを使ったアクリルを使った新製品のプロトタイプ。発泡スチロールとカッターで作った。
たとえば5年後、この会社はどうなっているのか楽しみだ。私たちは、新しい製造革命の最前線にいる。個人がデザインし、試作品を作り、複雑な製品を組み立てるといった作業が、以前よりもずっと早く、ずっと安くできるようになった。3DプリンターやCNCミルも欲しい。それがあれば、私の3Dモデリングのスキルを、そのまま製品化できる。私たちは、自分たちの物作りに熱中できるよう、いつも敏速でありたいと思っている。できれば、新しい流行に素早く対応して製品を送り出したい。製品に電子部品を埋め込むなど、可能性も広げていきたい。インテリジェントなオモチャや小物を作って、それがヒットして、クリスマスギフトの定番とかになったら、本当に興奮するだろうね。
私は今、3つの新製品をデザインしている最中だが、調達すべき部品の点数を制限すれば、それだけシンプルにできるということがわかってきた。Mystery Boxはひとつの素材でできている。私は今、アクリル板と機械式の接合部品の両方を必要とする製品に挑戦しようと思っている。これでも、今私が取り組んでいる、十数個の部品を使うロボットキットに比べたら、ずっとシンプルだ。
ひとつ、私からみんなに教えておきたい知恵がある。それは、常に自分が本当に欲しいと思い、本当に使いたいと思える物のデザインに集中するということだ。私たちのプロジェクトの中には、すでに持っているが、うまく働いてくれない物からインスパイアされたアイデアが多いようだ。今すぐに新しい物を買いにいけたらいいのだが、その代わりに、自分で作ってしまおうと思うようになった。今のところ、私たちは1年に3つから4つの新製品を作ろうと計画している。アイデアを台無しにしたくないので、あまりハッキリは言えないのだが、最初の2つは人気の電子デバイスを使ったアクセサリーだ。すでに十分にマーケティングされ、製品として確立されているデバイスに何かを加える、という考え方だ。どこに売り込めばいいか、どうやって生活に取り込んだらいいかは、すでにわかっているしね。それに続くプロジェクトは純粋に楽しみなもの。ロボティクスの学習に関するものだ。すごくシンプルだけど魅力的なロボティクス・キットになると思う。こうした、自分たちが本当に欲しいと思う製品(カクテルを作るロボットなんてどう?)に集中しながら、この先もずっと、Magnolia Atomworksが歌いたくなるような楽しい会社であることを夢見ています。

Johnがこういう表情を見せるときは、かならずトラブルの影が忍び寄っている。
こちらもどうぞ:
- Maker Business: Magnolia Atomworksの場合 -- Part 3
Maker Business: Magnolia Atomworksの場合 -- Part 2
Maker Business: Magnolia Atomworksの場合
モノ作りのビジネスを考える
Maker Business: 冒険に出る前に......
Maker Shedより:
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Mystery Box Kit - Mystery Boxは難解なパズルボックスです。作者はMake: televisionでお馴染みの我らがJohn Parkです。
訳者から:『LCCs for Dummies』は、Jennifer Reuting著の小さい会社を自分で設立する方法を「なまけ者」さんに伝授する本。MyCorporationは、小さい会社の設立や運営を支援してくれる会社。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Mar 12, 2010 03:00 AM
Makers |
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