Archive: Remake
July 1, 2009
オープンソースの電気自動車用モーターコントローラー

写真提供:Paul and Sabrinas EV Stuff
Nikkiはこのオープンソースの電気自動車コントローラープロジェクトにはまっている。電気自動車に欠かせない部品は、モーターとバッテリーと充電器とコントローラーだ。みんなが自分で設計できるようになれば、より安価で高性能なモーターコントローラーが開発されるようになり、他の部品やシステムの技術もよりよい方向へ導くきっかけになる。Nikkiはこう話している。
テストとドキュメント化を終わらせるための技術的、経済的な援助を求めています。自分で作ってみることに大きな意義があります。学生たちと共同で研究されるのもよいと思います。YouTubeに、改造やプロトタイプのビデオがアップされています。
オープンソースEVモーターコントローラー・プロジェクト、ReVoltのWikiにも情報がある。組み立て工程の写真や、1マイルあたりの電力消費量をモニターできるMPGuino の情報もある。
電気自動車に興味のある方、またはすでにモーターコントローラーを自作したことのある方には、このサイトの、最初の一歩としての価値がおわかりでしょう。このモーターコントローラープロジェクトには、Ecomodder をはじめとする電気自動車技術者グループも協賛してくれています。
EVCast featuring the projectではPodcastを行っています(英語)。
- Chris Connors
訳者から:オープンソースのたこ焼き機かと思った。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Jul 1, 2009 03:00 AM
DIY Projects, Remake |
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March 26, 2009
One Earth Designs - 辺境の生活を支援するデザイン

写真提供:Scot Frank(Flickr)
数週間前、Amy Smithが主催するMITのグループ、D-Labのイベント会場で、Scot Frankとばったり出会った。
そこで Scotは、One Earth Designsという彼のプロジェクトについて話してくれた。開発途上国の人々に、効率的な技術的支援をするというものだ。
その後、Scotは電子メールで、エネルギーを生み出す仕事や、検査技術について情報を教えてくれた。
これは、軽量な携帯型ソーラー・クッカー / ヒーター / 発電機です。世界の高山地帯で、地元の材料を使って作れるようになっています。1日5時間を燃料集めに費やし、さらにそれを使うことで部屋の空気を汚染するといった状況を変えたいと、村人たちが使いに来てくれました。現在、私たちはヒマラヤで活動しています。昔から天幕の素材として使われてきたヤクの毛で布を作り、竹で骨組みを作りました。今年の夏に普及活動を開始する予定です。この装置を村人たちが自分で作るようになれば、現金収入を得られるようになり、修理や管理も自分たちでできるようになります。

写真提供:Scot Frank(Flickr)
ヒマラヤ地方では、燃料のほとんどが動物の糞と木材です。これらの燃料の採取には、男女格差、病原菌の伝染、収入の低下、環境破壊、土地争いなどといった問題がつきまといます。また、これらの燃料を燃やすと、室内の空気汚染や、温室効果ガスの排出といった問題も引き起こします。私たちは、ヒマラヤ東部の6つの村の住民から、こうした問題を解決するための協力を依頼されました。それに応えて私たちが開発したのが、このSolSourceです。太陽の光を集めて、料理、暖房、低コストな熱電気発電という3つの仕事を1台でこなす、携帯式の装置です。SolSourceの直接的な効果には、室内の空気汚染の改善、局地的気候変動の低減、女性の教育機会の拡大などがあげられます。間接的な効果としては、地元に伝わる知識と材料を使って製造することで、継続的な現金収入が得られるようになり、ヒマラヤ地方の集落に、コミュニティとしての自己効力感を芽生えさせるということが揚げられます。
水:

写真提供:Scot Frank(Flickr)
私たちはまた、水の水質検査や処理に関する意識を高めるためのプロジェクトも立ち上げようとしています。現在、ヒマラヤとガーナのNGOと、2つの学校の子供たち(サンフランシスコと中国)に簡単な水質検査の方法を教え、自分たちが住んでいる地域の水質データを集めてオンラインに提供してもらうという活動をしています(いわゆる"市民科学")。これは、住民に飲み水の水質を知ってもらう(または処理法を学んでもらう)だけでなく、すばらしい実践的な科学の学習活動であり、意識を高めることになると考えています。最近の会議で提案されたプロジェクトの概要を下に示します。

写真提供:Scot Frank(Flickr)
One Earth Designsに協賛するNGOに関する情報:
- WatMap project In collaboration with: ガーナのPure Home Waterとの協同プロジェクト
- Shem Women's Group:太陽光と水
- The Bridge Fund:水と衛生
- Shambala Connection:水と教育
One Earth Designsは、先進国の人間が使っている資源に手が届かない人々の生活を改善するという、すばらしい活動をしている。地元住民や教育機関の経験や需要をバネにして、命を救い仕事を創出する技術を生み出している。こうした重要なプロジェクトを写真に収め公開することで、Scotと彼の協力者たちは、遠い世界の問題に私たちの目を向けさせてくれる。
我々は、よりよい世界を作るために何ができるだろう。身の回りにあるエネルギーを集めて仕事をさせるには、どうしたらいいか。人の命を助けるための装置を考えたことはある? 辺境の集落で使われている素晴らしい水質試験用のシステムを見たことがある? みんなの意見を聞かせてほしい。また、こうしたシステムの写真やビデオがあったら、ぜひ、MAKE Flickr poolにアップしてほしい。
- Chris Connors
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Posted by Tetsuo Kanai |
Mar 26, 2009 01:00 AM
Open source hardware, Remake, Science |
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February 5, 2009
導電性皿のデザイン


conductive plate design - designboom(by ami drach + dov ganchrow + photography: moti fishbine)NOTCOTより。これは、実際に食品を温める機能のあるお皿。装飾として金属泊を使っている。
MP3ジャケットだ、GPSカーだ、スマート爆弾だと、身の回りのものが、突然、"スマート"になった現在、私たちの先祖もこれを使って食事をしていた粘土を焼いて作ったもの、つまり磁器の皿に、現代のテクノロジーを融合させるのは、正しい方向だと思う。私たちは、金をシルクスクリーンでプリントしてその導電性を利用した。または、プリント基板や自動車の曇り止め熱線を作るときと同じように非結晶質金属皮膜を貼り付けた。これを電源に接続すると、"装飾"部分に電気が流れて、料理を保温する。飾りの模様に、もっとも近代的な言葉で表すならば、"機能"が加わったわけだ。このチャンスに私たちの器の中をご覧ください。そして中身が2倍も広いことをお確かめください。スマートな装飾を施した伝統的なテーブルウェアでディナーをどうぞ。ボナペティ!- Phillip Torrone
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Posted by Tetsuo Kanai |
Feb 5, 2009 12:00 AM
Arts, Remake |
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January 22, 2009
Remake: リサイクル店と修理屋さん
アメリカは、自分の街の商店街にある古くさい修理屋や目立たないリサイクル店が見直されている。
再利用は、Ben Arnoldyが「Christian Science Monitor」に書いた記事の主題だ。今の経済状況によってアメリカ人は、今ある物をなるべく長く使いたいと思うようになり、それが街の小さな修理店に新しい仕事を作り出している。この記事では、サンフランシスコ湾岸地区とボストン地区の、靴や自転車や掃除機を修理に出す人々で繁盛する修理店の実例をあげている。
「昔は、古い物を直しながら使うのが我々の社会の姿だったが、すっかり変わってしまった。もう修理をする人間なんていない。使って、捨てて、また新しい物を買う」と、元IBMの技術者Bruce Buckelewは語っている。彼は、これまでに3万台以上のコンピューターを修理して、カリフォルニア州オークランドの公立学校や非営利団体や低所得家庭に配ってきた。「株式市場が低迷し、求人も冷え込むほど、再利用が注目されるようになる」
BuckelewのOakland Technology Exchange Westは、そのままでは捨てられてしまうマシンをただ再生させるだけでなく、新品が買えない人のために、それをアップグレードして提供している。基本的に、ほとんどのコンピューターはアップグレード可能な構造になっているが、ユーザーは自分でアップグレードできる人ばかりとは限らない。電子製品の多くは、簡単に直したりアップグレードできるようには作られていない。
「前回の不況の時代と違うのは、製品が修理できるようになっていないことだ。どれも使い捨てを前提に作られている」と、サンフランシスコのPhil's Electric Centerのオーナー、Vicky Evansは語っている。
プロダクトデザイナーや製造業者は、製品寿命を短くするのではなく、長くすることを考えるべき時に来ている。ユーザーが自分で修理できる製品というものが、進むべき道だと考える。修理のための部品や情報の提供も大切だ。
A Dmitry Orlovの記事では、ソビエト経済の崩壊が人々にもたらしたものと、アメリカ経済の崩壊が、まだその準備ができてないアメリカ人にもたらすであろうものとを比較している。
アメリカ合衆国では「修理する価値がない」という言葉をよく聞く。これを聞いただけでロシア人は顔を真っ赤にして怒る。私は以前、交換用のベッドのスプリングをどうしても売ろうとしないボストンの金物屋に激高する老ロシア人の話を聞いたことがある。「みんな、どこも悪くないマットレスを捨てている。修理する理由がどこにある?」とね。再利用のもう1つの形は、価値の高い"中古品"だ。Arnoldyの記事にも書かれているが、通常の小売店の売り上げが落ちているなか、または店じまいしているなかで、リサイクル店は繁盛している。リサイクル店は、中古の衣料品を買うだけの場所ではない。そこで売るための中古衣料品の買い取りも行っている。まったくの現地調達だ。私の娘の友人は、湾岸地区のリサイクル店でバイヤーとして働いているが、このクリスマス休暇の前後は、売り上げが伸びたという。不要になった衣料品を売却することに興味を持つ人間が増えているのだ。新車を買って中古車として売るときと同じように、物の価値は、買った値段ではなく、買ったときと売ったときの値段の差にある。最近では、新品の服を着て歩くより、リサイクル店で買った中古の服を着て歩く方がよいと考える人が増えている。経済的理由もあるが、そのほうがファッショナブルだというのだ。経済崩壊は自国の生産と輸入をストップさせる傾向にある。そのため、今あるものを長持ちさせること、そして、壊れたら自分で修理できることが、とても重要になる。
修理屋やリサイクル店は、新しい街の風景になりつつある。これが、豊かな資源を活用するひとつの道となるのだ。
みなさんの街には、修理屋やリサイクル店はありますか?
- Dale Dougherty
訳者から:80年代のバブルが崩壊してから日本ではリサイクル店や修理屋さんが日常生活で大きな位置を占めるようになっているけど、このあたりの温度差が面白いね。つい昨日まで、アメリカはバブルに浮かれていたんだと実感する。しかし、自分で直せる製品を作るべきという考え方は、まさにそのとおりだと思う。そのためには、ユーザー側も、幼稚なことでメーカーにクレームを付けたり訴えたりしないように大人にならないといけないね。
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Posted by Tetsuo Kanai |
Jan 22, 2009 03:00 AM
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January 19, 2009
Remake: ツールシェアリング

カリフォルニアのメンローパークにあるTechShop(会員制の貸工房、3Dプリンタ、レーザーカッター、その他の各種工作機械が自由に使える)に行ってきたという人から、そこで聞いて驚いたという話をしてくれた。当初、TechShopでは工具が持ち出されることを心配していたのだが、実際はその反対であることがわかったそうだ。このコミュニティベースのワークショップのメンバーは、自宅から工具を持ってきて、他の人も使えるようにと、置いていくのだ。そのため、TechShopにはオープン当時よりも多くの工具が揃っているという。TechShopの創設者のひとり、Jim Newtonは、こう話してくれた。
それは、まったくもって本当の話です。みなさんは、TechShopに対して本当のコミュニティ意識があるのです。家から工具を持ち寄るという行動が、それを証明しています。一般に、物作りが好きな人は、その他の人たちに比べて社会的な責任感が強いようです。それが、TechShopに貢献したいという意識を高めているのだと思います。このTechShopの例を聞いて、私は、今年のはじめに地元の新聞で読んだコミュニティーのツールシェアリングに関する記事を思い出した。Dustin Zuckermanは、The Santa Rosa Tool Libraryを創設した。工具の貸出を行うライブラリーだ。これはすばらしいリメイクのアイデアだ。みんながみんな、必要な工具をすべて買いそろえることができるわけではない。特定のプロジェクトにだけ必要で、その後はほとんど使わないという工具も少なくない。工具のレンタルもあるが、けっこう高い。なにより、工具は場所を食う。大量の工具を保管するスペースの確保は、いつだって頭の痛い問題だ。
ツールシェアリングのコンセプトは以前からあった。前述の記事には、バークレイの公立図書館の後援で行われている工具の貸出サービスの例が載っていた。ここに、Mother Earth Newsのツールシェアリングを始める方法に関する記事がある。ツールシェアリングには、コミュニティ資源として組織されるもの、物作りの愛好家が協同で行うもの、または、個人的に、ご近所に工具の貸し出しを申し出るという形のものもある。いずれにせよ、ツールシェアリングの持つ意味は、今日、ますます大きくなっている。今に、小さなグループでツールシェアリングをできるようにするウェブアプリが開発されるだろう。誰か、作らない?
先日、友人たちとこの件について語り合ったとき、その中のひとりがこんな意見を言っていた。なかには、他人から工具を借りるのを嫌がる人もいる。貸すと言われても断ってしまう。だから、単に工具を貸し出す意志があると訴えるだけでは、ツールシェアリングは実現しない。少なくとも、彼女の体験上はそうだという。物を借りることに気兼ねしてしまう人がいる。そういう人は、気持ちよく物を借りられない。しかし、そうした意識も、独立心よりも互助精神が大切であり、それが、よりよいコミュニティを育てるのだとわかれば、転換は可能だろう。Makerはその手助けができると思うのだが。
規模の大小、プライベート、職場に関わらず、みなさんのツールシェアリングに関する体験を教えてください。
訳者から:大切な工具を人に貸すのも借りるのもイヤという気持ちはわかるね。どこかに共有スペースがあって、そこにみんなで工具を出し合って、みんなで手入れして管理する、という形がいちばんだな。でも特に日本では場所のコストで工具が山ほど買えちゃう感じだし。とりあえずは、隣近所や友達同士で、工具の貸し借りに関するルールを決めておくだけでも、立派なツールシェアリングになるだろうね。
- Dale Dougherty
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Jan 19, 2009 01:00 AM
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January 15, 2009
Wastricity(ウェイストリシティー)

Wastricity(ウェイストリシティー)とは、個人的にも公的にも何の役にも立たない形で電気を使うこと。
昼間に街灯を付けたり建物を照らしたりしても、誰も喜ばない。こうした、行政による電気やその他の資産の無駄使いを発見したとき、誰に訴えればいいんだろう。無駄を指摘されたとき、彼らはどう対処するだろう。有権者による年間予算の崩壊をなんとか緊急に押しとどめる策の要求に対して、率先して動こうという気があるのだろうか。
何の役にも立っていない機器が電気を使っていれば、私たちは化石燃料に由来し、配電網を通して配給される公的資産である電気を浪費していることになる。
個人の生活においても、携帯電話を接続してない充電器をコンセントに入れたままにしておくだけでも、それがウェイストリシティーとなる。外出するときにゲーム機のスイッチを入れっぱなしにしておくのも同じだ。誰もいない部屋の電気を付けっぱなしにしておくことも、ウェイストリティーの定番だ。
家計の予算は潤沢にある? 電気の無駄を探し出して、ウェイストリシティーをなくすことで、ちょっとだけお金が浮くとしたら? あなたの学校や町には、ウェイストリシティーをなくすための対策をしていますか? あなたのお子さんや生徒さんたちを、ウェイストリシティーをなくす戦いに、どう巻き込みますか? 人々にウェイストリシティーをなくさせるための、何かよい動機は思いつきませんか?
ウェイストリシティー。あなたなら、どうやってなくします?
訳者から:ウェイストリシティーは、無駄のwaste(ウェイスト)と電気のelectricity(エレクトリシティー)を掛けた言葉だね。本文中の「年間予算の崩壊」のリンク先の記事は、マサチューセッツ州で行っている公立学校の教育改革プランが、財政難により第一目標へも到達できないことがわかった、というボストングローブ紙の記事。深刻だよ。ウチでは去年、百万人のキャンドルナイトに参加して、家の電気を消して、ロウソクの光で本の朗読会をやったんだけど、よかったよ。なにがよかったって、終わってから電気を付けたら、眩しくてたまらなかった。普段、どんだけ明るい家に住んでいるのかがわかったよ。でも、すぐにまた慣れちゃうんだけどね。いかんいかん。
- Chris Connors
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Jan 15, 2009 12:00 AM
Culture jamming, Electronics, Green, Remake, Science, Something I want to learn to do... |
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December 25, 2008
Remake: 電動カーゴバイク
Terence R. McCainは、街から自宅まで日用品を引いて帰れる自転車を作ろうと調査を重ねてきたが、ある日、電動カーゴバイク(たくさんの荷物が運べる自転車)に目を付けた。そして、精力的なご隠居であるMcCainは、「異なるモデルのカーゴバイクの販売と、後付システムによる電動化の経験が豊富な店」を探して全国を跳び回った。そんな彼が、1月に完成予定の特注電動カーゴバイクの設計に関する体験談を我々に送ってくれた。
アメリカ人の多くがそうであるように、私も子供の頃から自転車に乗っている。今でも自転車が大好きだ。地元の買い物には好んで自転車を使う。食料品店はウチから2マイル以内だし、ウォルマートも5マイル程度のところにある。バージニア州の繁華街であるウォレントンは、3マイルも離れていない。これらの場所に行くのに、わざわざバンを使う必要は、まったくない。たったひとつのちょっとした場合を除いてはね。私の自転車(18段変速のマウンテンバイク)にはトランクがない。何十キロもの日用品を積載できる装備がないのだ。もし無理矢理載せたとしても、坂道が多いために体力が続かない。私はもう若くない。
電動自転車なら、問題解決となるだろうか?
最近では、数多くの電動自転車が販売されるようになってきた。とてもいいことだ。しかし、すべてに共通する問題点がある。トランクがないことだ。人を1人運ぶには十分なパワーがあるが、それだけだ。1人の運転者を時速30キロ程度で長時間走らせるだけの性能があるが、低速ではほとんどトルクが出ない。そのため、重い荷物を引っ張るのには向いていないのだ。また私は、ペダルを漕ぐ方式か全自動かに関わらず、自転車でリアカーを引っ張るツモリはない。
私のプロジェクトの主眼は、こうした問題を克服することにあった。まとまった荷物の運搬に便利で、ウチのまわりの坂道をスイスイと上れる自転車だ。バンを使うことなく、近所の用事がほとんど済んでしまう自転車だ。
アメリカの市場では、そんな自転車は売られていない。しかし、部品なら売られている。そこでこの夏、ノースカロライナ州にある、小さいが先進的な自転車ショップ(Cycle 9)と一緒に、私の構想を現実化する方法を探り始めたのだ。そしてこれが、その結果だ。
フレーム
Surly製Big Dummy:荷物を搭載できるようにフレームが延長されている。アメリカ製だ。Surlyはまだこのフレームを大量生産していないため、注文してから数ヶ月は待つことになる。このフレームなら、体重90キロの運転者と90キロ以上の荷物を載せることができる(写真はサーリーのサイトより)。
パニア
Xtracycle製、FreeLoaders:大量の荷物を搭載できるよう荷台を備えた特大のアメリカ製パニア。Big Dummyフレームは、Xtracycleの大きなパニアに合わせて作られたものなのだ(写真はXtracycleのサイトより)。
バッテリー
LifeBattの20AH、48V、LiFePO4バッテリー。台湾製の非常に大きなバッテリーだ(18キロ近くある)。これはFreeloaderの荷台に載せることで、パニアの積載量を確保する。
推進装置
BMC製の400Wのハブモーター2基。内蔵ギアによって、通常のハブモーターよりも高い低速トルクを発する。2つのモーターはひとつのグリップスロットルで制御する。インド製。
トレーラー
Cycletote製のアルミの軽量トレーラー。Freeloaderのリアステイに接続できるよう、特注のマウント用金具が付いている。アメリカ製で67キロほどの荷物を積むことができて、自転車のフレームにかかる負荷はそのほんの一部に抑えることができる。一般的な自転車用トレーラーと違い、これは自転車の重心に接続するようになっているので、自転車が横に流されることがない(写真はCycletoteのサイトより。ラバーメイドのコンテナは別売り)。
補足
もちろん細かい注意点は山ほどある。たとえば、Big Dummyはフレームのみ販売なので、このほかの部品を世界中からかき集めて、自分で自転車を組み立てなければならない。
注意:一部のメーカーはワケのわからないところがあるので注意が必要だ。BMCにはウェブサイトがない。北アメリカの業務はたった1人のスタッフが担当している。バッテリーを買った台湾の業者は英語で注文を受けて世界中に配送してくれるが、海外向けウェブサイトはチンプンカンプンだ。自分が何を買おうとしているのか、ハッキリと決めておいて彼らに伝えてやる必要がある。
私のバイクを作ってくれているノースカロライナのCycle 9は、以前から電動自転車を売っているが、それらは荷物の運搬を目的として、山坂道に適した低速トルクのある自転車というわけではなかった。部品の調査や技術的問題に膨大な人件費を費やしてくれた。それはこの自転車を1台売ったぐらいでは、とうてい回収できないコストだ。どこに"落とし穴"があるかを熟知した彼らが、こうした自転車をもっとたくさん作ってくれるようになることを願っている。この自転車は1月に完成して届けられることになっている。走行距離や、どれだけの荷物を積んで坂を上れるかは、まだ未知数だが、すぐにわかるだろう。
自転車の電動化は、自動車を電気自動車に改造するよりはずっと簡単にできる。また、電動自転車の走行距離を短くして、そのぶん重い荷物を運べるように設定を調整しるという考え方は理に適っていると私は思う。私たちには、荷物は自動車で運ぶものという習慣が身についているが、こうした自転車があれば、近所のお遣いなら十分に自動車の代わりになる。電動カーゴバイクには、広く普及する可能性がある。
さらに、これが私たちの生活様式を大きく変えることにも繋がると思う。推進力が小さいぶん、運動量が多くなり、快感も得られる。アメリカ人にとって、これはとてもいいことだと思う。
Terence が実際にこの自転車の運用を開始したら、追加情報を載せようと思っています。
![]()
私たちの生活に変化をもたらすプロジェクトがあったら、dale [at] oreilly.comまでご一報ください。Remakeで紹介したいと思います。
- Dale Dougherty
訳者から:電動カーゴバイクは日本にこそピッタリだと思うけど、店や地域の駐輪場をもっと大きくしないといけない。子供を2人乗せて安全に走れる電動自転車もだね。駐輪場や法律上の問題は、麻生ちゃんの仕事かな。
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Posted by Tetsuo Kanai |
Dec 25, 2008 12:00 AM
Bicycles, Remake |
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December 24, 2008
世界をRemake(リメイク)しよう

An Upside to the Economic Downside(経済的マイナス面のプラス面)と題されたEllen Goodmanの記事より:
変革へのもっとも強い起動力となるものは、新発見ではないと社会学者たちは言うだろう。すでに知っているものに気づくことで変革が始まる。クレジットカードに推進され、借金に捕らわれ、後払いに支えられた景気が、経済的にも、環境的にも長続きしないことは、アメリカ人がほぼ共通して気づいていたことだ。このことに気づいていたのは、ビルケンシュトックを履く人たちや、大恐慌を体験した年寄りたちだけではない。それは、反物質主義のすべての評論家、反商業主義の声を上げるすべての人たち、格差社会に不満を持つすべての人たち、子供たちに与えたものや埋め立てた廃棄物に恐れを抱くすべての人たちの集団的潜在意識の中に抱かれてきたものだ。しかしそれは、日曜日に教会で聞く説教のように、一様に消え失せてしまった。ダイヤモンドの競技場に巧みに追い込まれてしまったのだ。
今こそ変革のときだ。Makerたちは、このときを待っていたはずだ。劇的な変革の時期に私たちは立ち会っている。それは、フランス革命当時のパリをディケンズが「最高のときであり最悪のとき」と表現したときと同じだ。どんなに大変か、これからどれほど悪くなるか、という話は山ほど聞かされている。しかし、いいニュースもある。それはGoodmanの記事にも書かれている。我々の多くが、今の生き方や生活様式が自分たちに合っておらず、この惑星にも合っていないと感じてきた。私たちは変革を求めてきた。しかし、どうやって変革を起こすのか、世界をどのように変えるのかはハッキリと見えていなかった。数知れない社会や文化が密接に結束し合って、なんとか変革せずに済む理由を探し回っている。
思うに、今こそ、変革を起こし、この世界を変えるための絶好の機会だ。私たちが直面しているような問題は、普通のやり方では解決できない。普通の人にも無理だ。アインシュタインはこう言っている。「問題は、それを生み出したときと同じ考え方では解決できない」と。私たちなら、こうした問題に別の角度から斬り込むことができ、少し前なら不可能だと思われたような飛び抜けた発想を提供できるはずだ。教育、エネルギー、運輸、医療、建設、地域社会、なんでもいい。すべてテーブルの上に乗っている。もっともっと多くのMakerたちの力を合わせていく必要がある。
少し前のMakeのコラム「The Visible Hand(英語)」にも書いたが、私たちは「変革は私たちそれぞれが開始するものと信じるべき」なのだ。個人でもいい、グループでもいい、みんなで力を合わせて大きな問題に立ち向かえば、自分たちの生活から、家庭から、地域社会から変革を起こすことができる。私は、より幅広い問題の解決に役立とうと活動する人たちが増えているのを感じている。その多くは、テクノロジーや社会的メディアをクリエイティブに活用している。
私は、そうした活動を、Makeのブログ上でRemake(リメイク)というタイトルで紹介していきたいと考えている。どうかみなさんのアイデアやプロジェクトを私に知らせてほしい(oreilly.comのDale宛)。そうして、みなさんの世界のリメイク活動を、より多くの人たちに知ってもらおう。今、リメイカーが何をしているのか、これから何ができるのかといった対話が積み重なることを期待している。
- Dale Dougherty
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Dec 24, 2008 02:00 AM
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July 17, 2008
蒸気自動車プロジェクト経過報告



Jake von Slattは、1929年式メルセデスのレプリカキット(72年型フォルクスワーゲンがベースになっている)をVon Slatt-fied蒸気自動車に改造するまでの中間報告を公開した。
Steampunk Car Update - 空冷VWエンジンに触媒コンバーター(英語)
- Gareth Branwyn
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Posted by Tetsuo Kanai |
Jul 17, 2008 12:30 AM
Remake, Retro, Transportation |
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July 1, 2008
人力飛行船を作るには

人力飛行船がイギリス海峡の横断に成功した。このニュースに触発された人も多いんじゃないかな。わかる気がする。Trumannより -
この人力飛行船の作り方がわかれば、ぜひ作ってみたい。この記事は人力飛行船で旅をするという内容だが、このアイデアに感動したボクは、どうしても自分で作りたくなった。でも、どこから手を付けてよいやら。なにせボクはMaker n00bだし。だれかいい案がある人がいたら、ぜひ協力してください!- Pedal-Powered Blimp Attempts to Cross English Channel(英語)
うーん、ボクなら正攻法でいくね。人力飛行船や類似のプロジェクト(下のリンクを参照)に関して、できるだけ調べて研究する。ノートを付ける。スケッチを描く。実験する。誰か、いいアイデアのある人、または実際に経験した人、彼を助けてやってくれ!
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Jul 1, 2008 12:40 AM
Bicycles, Remake |
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May 21, 2008
死んだHDDをドラムマシンに
死んだハードディスクの再利用方法に"ドラムマシン"が追加されたぞ。
HDD drum machine(connection/synchronisation test、英語)
- Gareth Branwyn
訳者から:ハードディスクの機種ごとに音色が違っていて、この皮肉なアナログサウンドが心地良いね。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
May 21, 2008 01:50 AM
Electronics, Music, Remake |
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April 4, 2008
ビンテージな科学技術イラスト



20世紀中頃の、すばらしい科学イラストのコレクションだ。
Vintage Science Flickr Pool [via]
- Gareth Branwyn
訳者から:20世紀中頃生まれのおじさんとしては、この手のイラストには胸が熱くなるものがある。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Apr 4, 2008 12:45 AM
Arts, Remake, Science |
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April 3, 2008
コマ撮りアナログ Tron
Freres-hueonは、段ボールを使ってTRONの人気シーンを実写で完全に再現した。via Create Digital Motion
訳者から:最高。これは、リバースエンジニアリングとは言わないのかしら?
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Apr 3, 2008 01:10 AM
Arts, Remake, Retro |
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March 4, 2008
階段を図書室に

Apartment Therapyに、階段を本棚にしてしまうというすばらしいアイデアが掲載されている。次の改装ではぜひ!-
ビクトリア朝様式の高級マンションの最上階のフラットです。私たちの提案は、使用されていない屋根裏を寝室に改装して、本来のフラットの面積を1/3ほど広くするというものです。そこで、応接間からは見えないところに"秘密"の階段を作り、そこから天窓のある新しい寝室に上がるようにしました。そしてこの限られた空間に、階段と、クライアントの要望だった図書室を融合させて、"図書室階段"を作りました。イングリッシュ・オークの踏み板と棚に本が並ぶようになっています。階段の真上には天窓があり、立ち止まって本を広げるには最適の空間になります。階段は"かごいす"構造を逆さまにした形(ロンドンの構造技術士事務所Rodrigues Associatesによる)で、階段と本の重量は、すべて建物の主構造の壁で支えるようになっています。これは上階からぶら下がる形になっており、下階の住人との複雑な問題を回避できます。Bookcase staircase(英語)- [via] Link
- Phillip Torrone
訳者から:ウチもこうしたい! でも一瞬にして子供のマンガで埋まりそう。ちなみに、写真は上から見下ろしたところね。
[原文]
Posted by Tetsuo Kanai |
Mar 4, 2008 12:55 AM
Arts, Made On Earth, Remake |
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