RemakeArchive: Remake

Page 2 of 2 1 2

December 25, 2008

Remake: 電動カーゴバイク

Terence R. McCainは、街から自宅まで日用品を引いて帰れる自転車を作ろうと調査を重ねてきたが、ある日、電動カーゴバイク(たくさんの荷物が運べる自転車)に目を付けた。そして、精力的なご隠居であるMcCainは、「異なるモデルのカーゴバイクの販売と、後付システムによる電動化の経験が豊富な店」を探して全国を跳び回った。そんな彼が、1月に完成予定の特注電動カーゴバイクの設計に関する体験談を我々に送ってくれた。

アメリカ人の多くがそうであるように、私も子供の頃から自転車に乗っている。今でも自転車が大好きだ。地元の買い物には好んで自転車を使う。食料品店はウチから2マイル以内だし、ウォルマートも5マイル程度のところにある。バージニア州の繁華街であるウォレントンは、3マイルも離れていない。これらの場所に行くのに、わざわざバンを使う必要は、まったくない。たったひとつのちょっとした場合を除いてはね。

私の自転車(18段変速のマウンテンバイク)にはトランクがない。何十キロもの日用品を積載できる装備がないのだ。もし無理矢理載せたとしても、坂道が多いために体力が続かない。私はもう若くない。

電動自転車なら、問題解決となるだろうか?

最近では、数多くの電動自転車が販売されるようになってきた。とてもいいことだ。しかし、すべてに共通する問題点がある。トランクがないことだ。人を1人運ぶには十分なパワーがあるが、それだけだ。1人の運転者を時速30キロ程度で長時間走らせるだけの性能があるが、低速ではほとんどトルクが出ない。そのため、重い荷物を引っ張るのには向いていないのだ。また私は、ペダルを漕ぐ方式か全自動かに関わらず、自転車でリアカーを引っ張るツモリはない。

私のプロジェクトの主眼は、こうした問題を克服することにあった。まとまった荷物の運搬に便利で、ウチのまわりの坂道をスイスイと上れる自転車だ。バンを使うことなく、近所の用事がほとんど済んでしまう自転車だ。

アメリカの市場では、そんな自転車は売られていない。しかし、部品なら売られている。そこでこの夏、ノースカロライナ州にある、小さいが先進的な自転車ショップ(Cycle 9)と一緒に、私の構想を現実化する方法を探り始めたのだ。そしてこれが、その結果だ。

フレーム

Big Dummy 2.JPG

Surly製Big Dummy:荷物を搭載できるようにフレームが延長されている。アメリカ製だ。Surlyはまだこのフレームを大量生産していないため、注文してから数ヶ月は待つことになる。このフレームなら、体重90キロの運転者と90キロ以上の荷物を載せることができる(写真はサーリーのサイトより)。

パニア

FreeLoader.JPG

Xtracycle製、FreeLoaders:大量の荷物を搭載できるよう荷台を備えた特大のアメリカ製パニア。Big Dummyフレームは、Xtracycleの大きなパニアに合わせて作られたものなのだ(写真はXtracycleのサイトより)。

バッテリー

LifeBattの20AH、48V、LiFePO4バッテリー。台湾製の非常に大きなバッテリーだ(18キロ近くある)。これはFreeloaderの荷台に載せることで、パニアの積載量を確保する。

推進装置

BMC製の400Wのハブモーター2基。内蔵ギアによって、通常のハブモーターよりも高い低速トルクを発する。2つのモーターはひとつのグリップスロットルで制御する。インド製。

トレーラー

cycletote.jpg

Cycletote製のアルミの軽量トレーラー。Freeloaderのリアステイに接続できるよう、特注のマウント用金具が付いている。アメリカ製で67キロほどの荷物を積むことができて、自転車のフレームにかかる負荷はそのほんの一部に抑えることができる。一般的な自転車用トレーラーと違い、これは自転車の重心に接続するようになっているので、自転車が横に流されることがない(写真はCycletoteのサイトより。ラバーメイドのコンテナは別売り)。

補足

もちろん細かい注意点は山ほどある。たとえば、Big Dummyはフレームのみ販売なので、このほかの部品を世界中からかき集めて、自分で自転車を組み立てなければならない。

注意:一部のメーカーはワケのわからないところがあるので注意が必要だ。BMCにはウェブサイトがない。北アメリカの業務はたった1人のスタッフが担当している。バッテリーを買った台湾の業者は英語で注文を受けて世界中に配送してくれるが、海外向けウェブサイトはチンプンカンプンだ。自分が何を買おうとしているのか、ハッキリと決めておいて彼らに伝えてやる必要がある。

私のバイクを作ってくれているノースカロライナのCycle 9は、以前から電動自転車を売っているが、それらは荷物の運搬を目的として、山坂道に適した低速トルクのある自転車というわけではなかった。部品の調査や技術的問題に膨大な人件費を費やしてくれた。それはこの自転車を1台売ったぐらいでは、とうてい回収できないコストだ。どこに"落とし穴"があるかを熟知した彼らが、こうした自転車をもっとたくさん作ってくれるようになることを願っている。

この自転車は1月に完成して届けられることになっている。走行距離や、どれだけの荷物を積んで坂を上れるかは、まだ未知数だが、すぐにわかるだろう。

自転車の電動化は、自動車を電気自動車に改造するよりはずっと簡単にできる。また、電動自転車の走行距離を短くして、そのぶん重い荷物を運べるように設定を調整しるという考え方は理に適っていると私は思う。私たちには、荷物は自動車で運ぶものという習慣が身についているが、こうした自転車があれば、近所のお遣いなら十分に自動車の代わりになる。電動カーゴバイクには、広く普及する可能性がある。

さらに、これが私たちの生活様式を大きく変えることにも繋がると思う。推進力が小さいぶん、運動量が多くなり、快感も得られる。アメリカ人にとって、これはとてもいいことだと思う。

Terence が実際にこの自転車の運用を開始したら、追加情報を載せようと思っています。

remake-sm.jpg
私たちの生活に変化をもたらすプロジェクトがあったら、dale [at] oreilly.comまでご一報ください。Remakeで紹介したいと思います。

- Dale Dougherty

訳者から:電動カーゴバイクは日本にこそピッタリだと思うけど、店や地域の駐輪場をもっと大きくしないといけない。子供を2人乗せて安全に走れる電動自転車もだね。駐輪場や法律上の問題は、麻生ちゃんの仕事かな。

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Dec 25, 2008 12:00 AM
Bicycles, Remake | Permalink | Comments (0)

December 24, 2008

世界をRemake(リメイク)しよう

remake.jpg

An Upside to the Economic Downside(経済的マイナス面のプラス面)と題されたEllen Goodmanの記事より:

変革へのもっとも強い起動力となるものは、新発見ではないと社会学者たちは言うだろう。すでに知っているものに気づくことで変革が始まる。クレジットカードに推進され、借金に捕らわれ、後払いに支えられた景気が、経済的にも、環境的にも長続きしないことは、アメリカ人がほぼ共通して気づいていたことだ。

このことに気づいていたのは、ビルケンシュトックを履く人たちや、大恐慌を体験した年寄りたちだけではない。それは、反物質主義のすべての評論家、反商業主義の声を上げるすべての人たち、格差社会に不満を持つすべての人たち、子供たちに与えたものや埋め立てた廃棄物に恐れを抱くすべての人たちの集団的潜在意識の中に抱かれてきたものだ。しかしそれは、日曜日に教会で聞く説教のように、一様に消え失せてしまった。ダイヤモンドの競技場に巧みに追い込まれてしまったのだ。

今こそ変革のときだ。Makerたちは、このときを待っていたはずだ。劇的な変革の時期に私たちは立ち会っている。それは、フランス革命当時のパリをディケンズが「最高のときであり最悪のとき」と表現したときと同じだ。どんなに大変か、これからどれほど悪くなるか、という話は山ほど聞かされている。しかし、いいニュースもある。それはGoodmanの記事にも書かれている。我々の多くが、今の生き方や生活様式が自分たちに合っておらず、この惑星にも合っていないと感じてきた。私たちは変革を求めてきた。しかし、どうやって変革を起こすのか、世界をどのように変えるのかはハッキリと見えていなかった。数知れない社会や文化が密接に結束し合って、なんとか変革せずに済む理由を探し回っている。

思うに、今こそ、変革を起こし、この世界を変えるための絶好の機会だ。私たちが直面しているような問題は、普通のやり方では解決できない。普通の人にも無理だ。アインシュタインはこう言っている。「問題は、それを生み出したときと同じ考え方では解決できない」と。私たちなら、こうした問題に別の角度から斬り込むことができ、少し前なら不可能だと思われたような飛び抜けた発想を提供できるはずだ。教育、エネルギー、運輸、医療、建設、地域社会、なんでもいい。すべてテーブルの上に乗っている。もっともっと多くのMakerたちの力を合わせていく必要がある。

少し前のMakeのコラム「The Visible Hand(英語)」にも書いたが、私たちは「変革は私たちそれぞれが開始するものと信じるべき」なのだ。個人でもいい、グループでもいい、みんなで力を合わせて大きな問題に立ち向かえば、自分たちの生活から、家庭から、地域社会から変革を起こすことができる。私は、より幅広い問題の解決に役立とうと活動する人たちが増えているのを感じている。その多くは、テクノロジーや社会的メディアをクリエイティブに活用している。

私は、そうした活動を、Makeのブログ上でRemake(リメイク)というタイトルで紹介していきたいと考えている。どうかみなさんのアイデアやプロジェクトを私に知らせてほしい(oreilly.comのDale宛)。そうして、みなさんの世界のリメイク活動を、より多くの人たちに知ってもらおう。今、リメイカーが何をしているのか、これから何ができるのかといった対話が積み重なることを期待している。

- Dale Dougherty

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Dec 24, 2008 02:00 AM
Remake | Permalink | Comments (0)

July 17, 2008

蒸気自動車プロジェクト経過報告

steamCar070808_1.jpg
steamCar070808_2.jpg
steamCar070808_3.jpg

Jake von Slattは、1929年式メルセデスのレプリカキット(72年型フォルクスワーゲンがベースになっている)をVon Slatt-fied蒸気自動車に改造するまでの中間報告を公開した。

Steampunk Car Update - 空冷VWエンジンに触媒コンバーター(英語)

- Gareth Branwyn

原文

Posted by Tetsuo Kanai | Jul 17, 2008 12:30 AM
Remake, Retro, Transportation | Permalink | Comments (0)

July 1, 2008

人力飛行船を作るには

Bike Blimp
人力飛行船がイギリス海峡の横断に成功した。このニュースに触発された人も多いんじゃないかな。わかる気がする。Trumannより -

この人力飛行船の作り方がわかれば、ぜひ作ってみたい。この記事は人力飛行船で旅をするという内容だが、このアイデアに感動したボクは、どうしても自分で作りたくなった。でも、どこから手を付けてよいやら。なにせボクはMaker n00bだし。だれかいい案がある人がいたら、ぜひ協力してください!
- Pedal-Powered Blimp Attempts to Cross English Channel(英語)

うーん、ボクなら正攻法でいくね。人力飛行船や類似のプロジェクト(下のリンクを参照)に関して、できるだけ調べて研究する。ノートを付ける。スケッチを描く。実験する。誰か、いいアイデアのある人、または実際に経験した人、彼を助けてやってくれ!


プロペラ駆動式人力リカンベント三輪車

Med Prop Bike
プロペラ駆動自転車

Tethered Sideview2
自家用飛行船

  • 自転車関連プロジェクト@Make

  • 自転車アーカイブ@ Make


    原文

    Posted by Tetsuo Kanai | Jul 1, 2008 12:40 AM
    Bicycles, Remake | Permalink | Comments (0)

    May 21, 2008

    死んだHDDをドラムマシンに

    死んだハードディスクの再利用方法に"ドラムマシン"が追加されたぞ。

    HDD drum machine(connection/synchronisation test、英語)

    - Gareth Branwyn

    訳者から:ハードディスクの機種ごとに音色が違っていて、この皮肉なアナログサウンドが心地良いね。

    原文

    Posted by Tetsuo Kanai | May 21, 2008 01:50 AM
    Electronics, Music, Remake | Permalink | Comments (0)

    April 4, 2008

    ビンテージな科学技術イラスト

    vintageSci1.jpg
    vintageSci2.jpg
    vintageSci3.jpg

    20世紀中頃の、すばらしい科学イラストのコレクションだ。

    Vintage Science Flickr Poolvia

    - Gareth Branwyn

    訳者から:20世紀中頃生まれのおじさんとしては、この手のイラストには胸が熱くなるものがある。

    原文

    Posted by Tetsuo Kanai | Apr 4, 2008 12:45 AM
    Arts, Remake, Science | Permalink | Comments (0)

    April 3, 2008

    コマ撮りアナログ Tron







    Tronfreres-hueon作)

    Freres-hueonは、段ボールを使ってTRONの人気シーンを実写で完全に再現した。via Create Digital Motion

    訳者から:最高。これは、リバースエンジニアリングとは言わないのかしら?

    原文

    Posted by Tetsuo Kanai | Apr 3, 2008 01:10 AM
    Arts, Remake, Retro | Permalink | Comments (0)

    March 4, 2008

    階段を図書室に

    Leoniestair
    Apartment Therapyに、階段を本棚にしてしまうというすばらしいアイデアが掲載されている。次の改装ではぜひ!-

    ビクトリア朝様式の高級マンションの最上階のフラットです。私たちの提案は、使用されていない屋根裏を寝室に改装して、本来のフラットの面積を1/3ほど広くするというものです。そこで、応接間からは見えないところに"秘密"の階段を作り、そこから天窓のある新しい寝室に上がるようにしました。そしてこの限られた空間に、階段と、クライアントの要望だった図書室を融合させて、"図書室階段"を作りました。イングリッシュ・オークの踏み板と棚に本が並ぶようになっています。階段の真上には天窓があり、立ち止まって本を広げるには最適の空間になります。階段は"かごいす"構造を逆さまにした形(ロンドンの構造技術士事務所Rodrigues Associatesによる)で、階段と本の重量は、すべて建物の主構造の壁で支えるようになっています。これは上階からぶら下がる形になっており、下階の住人との複雑な問題を回避できます。
    Bookcase staircase(英語)- [via] Link

    - Phillip Torrone

    訳者から:ウチもこうしたい! でも一瞬にして子供のマンガで埋まりそう。ちなみに、写真は上から見下ろしたところね。

    原文

    Posted by Tetsuo Kanai | Mar 4, 2008 12:55 AM
    Arts, Made On Earth, Remake | Permalink | Comments (0)

    Page 2 of 2 1 2

  • Bloggers

    Welcome to the Make:Japan Blog. You'll find all the most up to date happenings in the Maker and Crafts world here.

    Tetsuo KanaiTetsuo Kanai
    Translator/Writer


    Takumi Funada.Takumi Funada
    Engineer


    Hideo TamuraHideo Tamura
    Editor


    MAKE Japan.

    Advertise here with FM.

    Why advertise on MAKE?
    Read what folks are saying about us!

    Click here to advertise on MAKE!

    Purchase MAKE.

    Categories

    Archives

    Recent Posts